関係の再構築と心~やりなおすと決めてから出てくる感情との付き合い方~

浮気問題を乗り越えて二人で関係の再構築を決めた時、結婚生活第二幕がはじまります。この頃から、浮気が清算されてホッとしたからこそ出てくる感情のトラブルがやってきます。

どうしようもないイカリや悲しみをどう落ち着けたらいいのでしょうか。浮気問題でひどく傷ついた辛さをパートナーにわかってほしいという気持ちをどう消化していったらいいのでしょうか。これまでのように相手を信じられない不安にはどう対処したらいいのでしょうか。

傷ついた気持ちをうけとめること、対等な形でコミュニケーションしていくこと、意識を向ける先を「不安」から「二人の幸せな未来」に方向転換する選択を繰り返すことなど、感情と付き合う方法を紹介します。

◎リクエストを頂きました◎
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パートナーの一人の不倫を経験したカップルが関係再構築を決めて、そのプロセスで感じた辛さ、不安、迷い、悩みの対処方法について、書いていただけませんか。
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今回は、夫婦の一方が浮気をして、もう一度二人で「やりなおそう!」と決意した場合に起こりやすい感情トラブルの対処法についてです。

何らかの形で浮気が発覚した時は、双方ともショックをうけることと思います。それから関係改善の努力を始めて、「やりなおそう!」と二人で決めたところが結婚生活第二幕のスタートです。離婚の危機を回避することができて「また二人でやっていける」と安心すると同時に、緊張の糸が切れて、これまで抑えてきた感情が噴き出してくることがあります。

傷ついた気持ちをうけとめる

浮気をされた側は、パートナーの浮気を知ってから、裏切られたような気持ち、自分自身の価値を否定された気持ち、浮気相手への敗北感、どうしようもないイカリや悲しみなどが出てくるかと思います。

まずは、どんな感情が出てきたとしても、「そんな気持ちになるよね。」とご自身の気持ちを否定せずにうけとめてみましょう。感情は「ここにその感情がある」と認めるだけで少しは落ち着く習性があります。仮に「浮気して私を傷つけたダンナを殺してやりたい。」と思ったとしても、「そう思うこともあるよね。」「そんな気持ちになるよね。」とうけとめてみたら、気持ちは落ち着くのではないでしょうか。

わかってほしいのは、いつの気持ち?

「あなたの浮気でどんなに私が辛いのかわかってほしい。」と気持ちをぶつけたくなることもよくあるようです。浮気した側がどんな態度をとっていても、悪いことをした自覚はあるものです。反省の気持ちも手伝って、初めのうちは「わかって」に応えようとしてくれるでしょう。

けれども、いつまでも続いてしまうと、相手は延々と責められているように感じて「やりなおそう」と思った気持ちが萎み、再び心が離れてしまうことがあります。辛い気持ちのせいで相手を攻撃してしまうのは、不本意なのではないでしょうか。

もし「わかってほしい」ということに思い入れが強いのだとしたら、今のパートナーとのこととは別に、これまでにも「わかってもらえなかった経験」が心の傷になっていないか思い返してみましょう。

これまでわかってもらえなかった分も含めて「わかってほしい」と感じているのだとしたら、うけとめてもらおうとする気持ちは膨大なものに思えるでしょう。パートナー一人ではうけとめきれない量かもしれませんし、全部をうけとめてもらえないと感じることで今度も傷ついてしまうのは悲しいことです。

少しずつ「わかってほしかった気持ち」を友達やカウンセラーなどに話してみて、わかってもらう感覚を取り戻していきましょう。そして、何よりも、自分が自分の気持ちをうけとめてあげられるようになっていきましょう。

そうしていけたら、コミュニケーション方法が「わかってほしい」から「私はこう感じている」と話せる形に変化していくでしょう。例えば、「どんなに私が辛いのかわかってよ。」から、「あの時はとても辛かった。今は…と思っている。」というように、相手を責めない形での気持ちのやり取りがしやすくなります。

対等なコミュニケーションを目指して、「わかってもらえなかった自分」を癒す、自分が自分の気持ちをうけとめることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

不安よりも幸せを選択する

私達の心は、辛い出来事を経験すると、二度と同じ気持ちを感じなくて済むように、不安というネガティブなオソレを未来に用意します。「信じて大丈夫?」「また浮気するかも」と疑って最悪の想定をしておけば、万一それが現実になってもダメージを減らせると考えるようです。

しかし、不安に意識を向けていると、楽しむことができなくなってしまいます。ここで求められるのは、“選択”です。不安というのは誰の心の中にも多少はあるものです。不安な気持ちを抜け出すには、不安を打ち消そうとするよりも、不安以上に興味を持つものに意識を合わせていく選択をする方が簡単かもしれません。

これからの二人の関係をどんなものにしていきたいでしょうか?残念ながら、浮気問題が起こる前の関係に戻ることはできません。その代わりに、この問題を乗り越えたからこそ築ける二人の関係があります。これから先、どんな二人になっていきたいでしょうか?

そのためにできることはどんなことでしょうか?家に居心地いい雰囲気を作るよう笑顔でいること、おしゃれして女(男)性に磨きをかけること、優しい言葉や感謝の言葉を多く使うこと、相手を理解しようとすること、対等なコミュニケーションをすることなど、具体的にイメージすると行動しやすくなります。

興味を向ける先は、不安ではなく、二人のこれからへと方向変換していきませんか。不安は何度でも訪れますが、その度に二人の幸せな未来に意識を向ける方を選択していけたらいいですね。

手始めに、外で待ち合わせてのデートなどはいかがでしょうか。

リクエストありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大塚 統子

自己嫌悪セラピスト。心理学ワークショップ講師(東京・仙台) 「自分が嫌い」「自分はダメ」「私は愛されない」などの自己否定、ネガティブな感情・思考をリニューアルし、自信や才能・希望へと変換していく職人。生きづらい人の心が楽になる気づきや癒しを提供。テレビ・Web記事の取材にも多数協力。