自慢したくなるのは何故??~承認を受取ろう

自慢したい気持ちは、劣等感の裏返しとよく言われますが、必ずしも劣等感の裏返しではありません。
どんな感情が自慢したい気持ちや自分の価値や力を見せつけたいという衝動を作るのか!?

自慢したい気持ちも、肯定的な要素から作られる気持ちであれば、問題として浮上しにくいですが、否定的な要素から作られる気持ちであれば、自慢する方もどこかで嫌な感じがしますし、自慢話を聞く方も聞くことがしんどくなってしまうこと少なくありません。

今回の講座では、自慢したい気持ちを作る心の仕組みと自慢したい気持ちから抜け出すヒントをお届けします。

◎リクエストを頂きました◎
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他人に自慢したい気持ちは必ず劣等感の裏返しなのでしょうか?
先日、新聞記者に株式相場についてインタビューされました。いろいろ説明しているうちに段々「私はこんなに頭がいいんだということを見せつけてやりたい!」という強い気持ちに駆られてきて、自分でも驚きました。赤の他人ですし、2度と会うことのない人です。

そういえば、退職したおじも、たまに電話すると自分がいかに優秀だったか、若者がいかに駄目だったかということを得々と話します。もう社会に役立たない人間ではないかという不安がそうさせるのかなと思っていたのですが、私も同じ気持ちなのでしょうか?

それとも何か傲慢さには違う裏の感情があるのでしょうか?
私はまだ他人には面と向かって傲慢にふるまっていませんが、実は心の中ではうずうずしていて、いずれ本当にそうしてしまいそうで怖いです。
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リクエストいただき、ありがとうございます。
今日は、自慢したくなる心理をテーマに進めさせていただきます。

自慢したい気持ちは、劣等感の裏返しとよく言われます。

しかし、自慢したい気持ちは劣等感だけで作られるものではありません。

自慢したい気持ちにも、いくつかの傾向があります。
例えば、
子どもが苦手な算数のテストで100点をとったときにお母さんやお父さんに対して、100点満点のテストを見せながら、
「見てみて!!苦手な算数で100点取ったよ。すごいでしょう!!」
と聞きたくなることありますよね。

これは、自分にとって価値があると感じるものの良さを周りの人と共有して、認めてもらいたいという思いから作られる自慢です。
この種類の自慢には、肯定的な要素(価値があると感じている,良さを共有する,認めてもらいたい欲求をそのまま表現出来ている)から作られているので、自慢している本人にしんどさが伴うことはほとんどありません。

一方、見せつけたくなる衝動に駆られる自慢は、見せつけるという言葉からも分かるように自己顕示であり、自分の価値や力の証明をしたいという欲求でもあります。

自己顕示や自分の価値や力を証明するということは、強い自己表現の一つですが、何故それだけ強い自己表現が必要なのかということを見ていくとどんな感情が隠れているかが見えてきます。

自分の価値や力を証明したい欲求に駆られるということは、どこかで本来持っている自分の価値や力を正当に評価されていない(認められていない)という思いがあります。その正当に評価されていない(認められていない)という思いが強ければ、強いほど、自分の価値や力を証明したい欲求は強く現れます。

言いかえれば、もっともっと自分の価値や力などを分かって欲しい、認めて欲しいという表現方法の一つということができます。

また、私は優秀で、他者はダメだといった比較や競争を潜めている自慢もあります。
この場合、表面的には自分を認めているように見えますが、劣等感や自信のなさ、無価値感などの否定的な感情が隠れています。

ですから、他者に対して否定的な見解をして、相手を低く扱うことによって、それらの否定的な感情を感じなくても済むという隠れた目的があります。
これが、自慢は劣等感の裏返しである言われる所以です。

どんな自慢にも共通することは、「認められたい」という欲求があるということです。

裏を返せば、認められたいという欲求が自慢するという行為や自慢したいという衝動を作ります。
決して効果的とは言えませんが、自慢する人にとってある意味では自慢をすることが周りからの承認を得るための手段でもあります。

認められたいという欲求が満たされているとき、心に余裕が出来ますし、自慢する行為や自慢したいという衝動を作る原材料がありませんから、自慢をすることはありません。

もし、自慢をする行為や自分の価値や力を見せつけたいという欲求に駆られることが問題として浮上した場合、認められたいという欲求が自慢するという行為や自慢したいという衝動を作っていますから、それらを抜け出す鍵は認められたいという欲求に対しての「承認すること」や「承認を受取ること」になります。

私たちは、ついつい自分以外の誰かに承認を求めがちですが、自己承認も自分以外の誰かに承認されたとき同様、認められたい欲求を満たすのに効果があります。

また、自慢に関わる問題を持つとき、意外にも周りからの承認を無意識ではありますが受け取っていないことがあります。
あなたの中に周りの人から承認されているのに受け取っていない部分がないか見直してみましょう。

承認をたくさん受取って、自慢したい欲求や衝動から解放されて、自由になってみませんか?

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。