お母さんとの関係を考える(1)~お母さんフィルター~

私たちは母子一体から始まることもあり母親との関係は非常に近いとことろこからスタートします。育児、子育てでお母さんと接する時間がお父さんより多いご家庭も多いです。

その為、お母さんの物の見方の影響を受けることがあります。名付けてお母さんフィルター。それがポジティブな影響になることもあれば、ネガティブな影響になることもあります。今も現在もお母さんフィルターの影響を受けていることはありませんか?

 幼い頃は近い距離で多くの時間をすごす存在

前回の私が執筆した心理学講座でお父さんとの関係を考えるというテーマをお送りしましたが、今回はお母さんとの関係を考えるというテーマでお送りいたします。
『やっぱり』と思いました?思われた方は勘が良いですね(笑)

お父さんとの関係とのお母さんとの関係の違いと言えばなんでしょう?

私たちはお母さんから生まれるというところがお父さんとの関係と違うところの一つと言えるでしょう。

私たちはお母さんの子宮で十月十日育ちます。母子一体という関係からお母さんとの関係はスタートするわけです。そこから分離をすることでこの世にでてきます。

そんなプロセスを通るのでお母さんとの関係は非常に近いところからスタートします。

子供が生まれて乳児の間はお母さんがつきっきりで乳児の面倒を見る形の生活になる方がほ多いかと思います。

仕事をしていている女性も出産にあわせて育児休暇という形をとり子供が生まれてもしばらくは休暇を取り乳児につきっきりで面倒をみます。また出産を気に専業主婦になられる方もいらっしゃいます。

男性は子供が生まれても仕事の形態は変わらず、今までと変わらず出社しその間は乳児の世話は奥さんにお任せのご家庭がほとんどです。

最近は男性も育児休暇が取れる会社もでてきたそうですがまだまだ普及していませんね。
乳児の間は母親の方が乳児のそばにいて父親が働いている生活形態の選択をされる家庭は多いかと思います。

つまり乳児の間はお父さんよりもお母さんが子供の側にいる時間は多いご家庭がおおいわけですね。

また乳児の間だけでは無くその後も子供の側にいて世話をするのは母親のほうが多い家庭は多いです。

私たちは母子一体からスタートし、そして生まれてからも多くの時間を母親と接します。
しかも幼い間は非常に近い距離で接することが多いでしょう。

今のあなたのお母さんとの関係はさておき、幼い頃は近い距離で多くの時間をすごしたことかと思います。

お母さんフィルターを通して物を見る

非常に近い距離で多くの時間を供に過ごすわけですから幼い頃は母親の影響を多々受けます。

例えば、幼い子供を持つお母さんがお父さんの出社中にお父さんのことを褒めているとします。「お父さんは私たちの為に頑張ってくれているのよ」と。

その言葉を聞く子供はお父さんは自分たちの為に頑張ってくれている存在なのだという印象を心に宿すわけです。

では逆にお母さんがお父さんの出社中にお父さんのことをけなしていたとします。
「お父さんは私たちのことをあんまり考えていないわ。ホント自分勝手な人だわ(怒)」と。

その言葉を聞く子供はお父さんは自分勝手で自分たちのことを考えていないという印象を心に宿します。

つまり子供が自分自身でお父さんそのものを見てお父さんというを理解し、解釈する形ではなく、お母さんと物の見方というフィルターを通してお父さんを見るということが起こっているわけです。

お母さんというフィルターを通してお父さんを見る、それが否定的なフィルターだった場合子供とお父さんとの関わりあいに否定的な影響が及ぶことがあります。

例えば『お父さんは自分勝手で自分たちのことを考えていない』という印象を持ったままお父さんと接していると、その印象でお父さんとの関わりを解釈する訳ですから愛情を感じにくくなったり、お父さんとの距離を感じたり、お父さんを嫌ったり様々な影響がでます。

逆に肯定的な『お父さんは自分たちの為に頑張ってくれている』というお母さんフィルターを通した場合は、その印象でお父さんを見るのでお父さんとの関わりに肯定的な影響を及ぼすわけですね。

お母さんフィルターは良かれ悪しかれ様々な影響を及ぼすわけですね。

お母さんフィルターを外してものを見る

この子供の時にお母さんフィルターを通して見た否定的なお父さん像や、お母さんフィルターを通して作ったお父さんへの不定的な思い(愛情を感じられない、距離が遠い、嫌いという感情)を大人になってもそのまま持っていることがあります。

カウンセリングを受けて初めてお母さんフィルターの影響を受けていたことに気づかれるクライアントさんもいらっしゃいます。
そして改めて大人の自分自身の目線でお父さんを見直していく作業をしていくことで心に宿しているお父さん像が変わっていったり、否定的な思いを手放していけたクライアントさんがいらっしゃいます。

例えとしてお母さんフィルター通してお父さんを見たケースを書きましたが、お母さんフィルターはお父さんに対してだけでは無く、祖父母への見方、世間への見方などなど色々なものに対してフィルターがかかります。

あなたにも今もお母さんフィルターを通して見ている物(者、事柄)はありませんか?

お母さんフィルターの影響を受けていたと気づくだけでも物の見方が変わることは多々あります。まずはお母さんフィルターを見つけてみましょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。