問題を課題に変えて行動続けた、私たちの2ヶ月 ~産みの苦しみすらもプロセス~

こんにちは、建部かずのぶです。
新しい年が始まりましたね。
コラムをお読みの皆さまは、どんなお正月を過ごされましたか?
* * * **
それは6月頃だったと思いますが、知人にソーシャルアートのイベントに誘われました。
あまりピンと来ないままに参加してみたら、「アートで町おこし」のような内容で、
しかも上映された映画が面白くて、思わず前々回のコラムのネタにもしています。
で、一段落かと思っていたら、実は続きがあったのです。
このイベントの途中、とある鉄道会社の方が、2年前に初開催したイベントの報告をしてらして、
『へぇー、そんなことをしていたんやね。』と、その場では軽く聞き流していました。
2年経った今年、そのイベントが再び動き始めていたのは知ってはいましたが、
キックオフイベントは他の用事と重なってました。
少しは興味はあるし、コンセプトには惹かれるものの、絵も描けないし、工作もほどほどレベル・・・。
私にとって、アートってはるか遠い世界のモノだと思っていたんですね。
ところが9月の中旬、駅でふと「ボランティアスタッフ募集」のチラシが目にとまりました。
『ああ、そんなのあったんだ。でも、もう募集も終わってそうかなぁ』
と思いつつも、まぁ連絡だけでもとしてみたら、アッサリとOKでした。
そして例のごとく奥さまも一緒に、ボランティアスタッフになることができました。
ここから、はるか遠い世界だったアートに関わる一歩が始まったのです。
その週末には、3回目(最終)のスタッフ顔合わせ会。
通った事がある程度の集落の自治会館には、知らない顔が並んでます。
まずは自己紹介。その後でゲームと、見学を兼ねた会場周辺のお散歩へ。
ただ会場に行くまでとにかく坂が多い。都会育ちの奥さまは坂を歩くのが苦手。
列から遅れながらも、何とか着いていく奥さまの手を引きながら、
『うーん、これでも大丈夫かいな?』と気にしつつ、説明会と会場の下見を終えました。
そして、参加表明をしてから2週間後、アートイベントがスタートです!
会場は広範囲で、事務局でシフトを組みながら対応します。
総勢100人以上集まったようですが、単発参加もOKということなので、実働はけっこう少なく、
事務局は大変そうで、気付けば私たちの入る回数も増えてました。
まず最初に私たちが入ったのは、住宅地の入り口の駅。
元々店舗だった建物が、会場になっていました。
『イベントの知名度はどれくらいあるのかな?』と思っていると、見事なまでに通る人が素通りします。
スタンプラリーも兼ねているのに、朝一番に親子連れが立ち寄ってからは、ほとんど誰も来ません。
ええー、ここまで寂しい??
午後を過ぎて、道行く人に声をかけてみたら、少し興味を示す人が出てきました。
そのうち閉場の時間が近づき、あと数分というときに、1人のダンディな男性が入ってきました。
珍しい来場者に喜ぶ私に向けて、丹念に眺めた後にダメ出しが始まりました。
「鉄道会社がイベントやってるのに、沿線の自治会に何の連絡もない!回覧板くらい回せばいいのに」
「周辺は少子高齢化が進んで活気がない。高齢者やおばちゃんたちが動く環境を作らないと!」
あまりに真っ当なご意見すぎて、私はただ相づちをうつしかありませんでした。
(今回は周辺自治体も主催者だったので、自治体の事案だったのかも?)
次にシフトに入ったのは、終点の駅でした。
「ハイキングイベントで人が集まるから、対応して欲しい!」とのこと。
駅前の広場は、リュックを背負った人でビッシリと埋まっていました。
この駅に台を設けて、イベントのインフォメーションセンターにしたのですが、
台に並べたアートのパンフレットには目もくれず、ハイキングマップを求める人、人、人。
こちらも鉄道会社絡みのイベントなので、マップも置いてあるのですが、
創り上げられたアートのスルーされっぷりが寂しく、仲間同士で苦笑することも。
駅のインターホンから、「520名です!」とハイキングイベントの報告をする声が聞こえ、
周囲には様々なハイカーたちもいるのに、ほとんど見向きもされない私たち。
続いて今度は、ケーブル駅駐車場の横にある会場を担当をすることになりました。
山上では、手ぶらでもバーベキューが楽しめるのが売りなので、朝からハイカーたちが集合しています。
こちらでも似たような状況が見受けられましたが、この頃には、道行く人に呼びかけをするようになり、
声の掛け方を変えるなどで、アートのイベントにも興味を持ってもらおうとしてました。
たまにいい反応も返ってくるようになったりと、徐々にやりがいも感じ始めていましたが、
依然としてミスマッチな状況は目についていました。
沿線には人が多く住んでいるし、ハイキングやバーベキュー、各種イベントには人が集まってきます。
『アートへの関心が薄い・・・というか、もしかしてイベント自体を知らない人が多い?』
その帰り道、日用品の買い物と合わせて、スケッチブックとペンを買って帰りました。
そして、家に帰って【アートのイベントを開催中!スタンプラリーもあるよ~】
そんなことを書き込み、次の出番に備えたのです。
再び、駅前のインフォメーションセンターの担当です。
この日は午前中だけのシフトでしたが、目に付くところで、スケッチブックをかざしてみました。
ふと目を留める人たち。目に見えて反応が違うのが分かってきました。
しかも今までスルーされていたのが、今度は人が寄ってきてくれます。
イベントの周知が進んだのかもしれませんが、各エリアを巡回していると、作品を見ている人も増えています。
アートに興味を示す人が増えたことで、その人の動きが、別の人を呼んだところもあるかなぁとも思います。
次に、再び山の方の担当に。
通りかかる人に、スケッチブックをかざしながら、「アートのイベントやってまーす」と呼びかけてみました。
どうも目が合うと、勧誘されると受け取られる雰囲気を感じたので、
多少目線をずらしながら、スケッチブックを見てね、って感じにチラチラと。
午前中は登山やバーベキューに向かう人が多く、「また後で」といった反応が多いのですが、
前回、会場を閉める頃に限って、人がいっぱい来てしまったので、終了時刻も明記しています。
やがて昼を過ぎると、ケーブルで下ってくる人も増えてきました。
それと同時に人が途切れなくなってきたので、入り口で番をしている奥さまは慌て始めます。
暗い、靴を脱ぐ、多くて数十人しか来なかったという会場なのに、
なんとこの日は合計3桁の方々がご来場したんです!
なんとか閉場して帰るときに、たまたま事務局の方と一緒になったので報告をしたら、
のけぞって驚かれて、「レジェンド!」とまで言われてしまいました。
その後、限られた時間でしたが、何度かいろんな会場のシフトに入りました。
駆け足ながらも、全ての会場を見ていたので、
イベントの素晴らしさを私なりに説明していたら、それを聞いて入った方々もおられました。
あまりの酷い様子にふと閃いた、スケッチブック作戦。
目の前を行き交う人に、なるべく押しつけでなく、興味を持ってもらおう。
声のトーンや表情、声の掛け方や案内の仕方も、瞬間瞬間に思い浮かんだ工夫もしてみました。
そのおかげか、いつどこでご案内したか分からない方に、
「教えてくれてありがとう。もっと知っていれば良かった~」
「意外と盛りだくさんだったんだね」と。遠方から再度お越し下さったそうです。
たまたま遊びに来た人で、「思いがけないイベントに出会えて良かった」って声も。
チラシを見なかったらまず関わらなかったであろう、怒濤のような濃い2ヶ月は、
うれしい誤算の連続のなか、無事に終了したのでした。
実のところ、書けばまあ出るわ出るわと盛りだくさんだったのですが、キッカケはふと目にとまったチラシです。
そして秋の移りゆく季節を眺めながら、イベントを通して様々な気づきや発見、ご縁をいただきました。
アート作品も見る度に変わっていきましたし、出会ったアーティストさんたちの、プロならではのお話は目からウロコ。
その一方で実行委員会の方の、自戒と未来を見据えた本音のお話を聞くこともできました。
それぞれの想いをコミュニケーションしながら融合させて、オリジナルの世界として具体化する作業は、
時として「産みの苦しみ」になることもありますが、終わってみれば全てがゴールに向けてのプロセスでした。
お手伝いする側なので、状況を受け入れながらですが、役割の範囲でもできることを見つけ行動することが、意外と快感だったのです。
私の感性も、様々な人やアート、大自然と触れ合い、試行錯誤しながらも動き続けるうちに随分磨かれたなぁと感じています。
いろんな人の思いが出会って混じり合ううちに、会場エリア全体が1つのアートに変貌していくようなイベントでした。
1月は、いろんな「始まり」をあちこちで見かけたりするので、
今年の夢や目標を見据えたりするなど、どこか気が引き締まるような感じがします。
新年が明けた今、皆さまも「ほしいモノ」や「なりたい自分」に向けて、
小さな勇気を持って、今の自分にできることをチャレンジをしてみてはいかがですか?
「できない」と決めてしまうと、その時点で自身が持っている可能性が閉じてしまいます。
時々休憩しながらも、緩急をつけて行動することで、新しい扉が開かれることもありますからね。
では、皆さまにとって、2016年がワクワクでいっぱいの年でありますように☆
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

奥さん大好きの仲良し夫婦のカウンセラー。年々親密さが増し、パートナーシップを進化させている。 育った環境から1人ぼっちも平気だが、垣根が低いフレンドリーさもある。 繊細さや直感力を言語化できるともお客様から評判である。様々な経験に基づいたカウンセリングは、実践向けとも言われている。