I Love 名古屋 その2 ~仲間と共に~

最近、「いつも楽しそうだね」と言われることが多くなりました。
そう言われると、うれしいと思う気持ちと一緒に、ちょっと驚きます。
以前の僕は、そんな風に言われる事がなかったからなんですね。
そして、そもそも、心から楽しい!と思えることが少なかったように思います。
でも、確かに、今、毎日楽しいと思っているな、と感じます。
もちろん、落ち込むこともあるし、うまくいかないこともあるし、悩みだってたくさんあります。
けれど、それでも、気がつくと楽しいと思えるようになっているんです。
どうして最近、楽しいと思えるようになってきたのかと考えると、いろんな理由があるのですが、その中のひとつの大きなものは、今、活動している東海地区で、志を同じくする仲間がたくさんいるということがあると思います。
去年、僕のコラム「I love 名古屋 ~地元を愛することは、自分を愛すること~」(http://www.counselingservice.jp/column/2010/11/i_love.html)の中で、昔は地元が嫌いだったという話を書かせていただきました。
地元が嫌いなのは、自分が嫌いだったから。
自分を愛せるようになったから、地元を愛する事ができるようになり、地元を基盤に活動しようと思えた、という話です。
今から6年程前、僕がカウンセラーを目指してカウンセリングサービスの母体である「神戸メンタルサービス」のカウンセラー養成コースに入った時には、カリキュラムにある講座やセミナーは大阪と東京でしか受講できませんでしたので、大阪まで通っていました。
当時は、東海地区の受講生は少なく、また、何よりも、コラムにも書いた地元を避けたかったという思いも強く、僕自身が心を閉ざして通っていたので、東海地区の仲間というものを全く意識していなかったし、作ろうとしていなかったように思います。
最近、なぜか、その当時のことをよく思い出します。
大阪のセミナーに通い始めた当時は、何もかもが行き詰まっていた感じで、毎日が霧の中にいるようでした。
セミナーはたいてい、週末にあるのですが、土曜日の早朝に電車に乗って、一人、大阪まで通っていた時間。
そして、セミナー会場でも、たくさんの人が声をかけてくれるのに、一人心を閉ざしていた時間。
宿泊先の小さなシングルベッドで、天井を見つめていた時間。
その時のことを思うと、今でも、少し哀しくなります。
自分はひとりぼっちなんだ、という感じをいつも思っていたんだな、と思います。
けれど、セミナーに参加する間に、たくさんの人が温かく関わってくれ、そのうち友達もできて、心も開いていきました。
そのうちに、学びと癒しが進み、プロカウンセラーとしてデビューすることができたのです。
僕が学び始める前から、カウンセリングサービスの心理学ワークショップは毎月、名古屋で開催されていました。
ところが、地元に心を閉ざしていた僕は、名古屋での講座には全く参加しようと思いませんでした。
初めて、名古屋の講座に顔を出すのは、プロカウンセラーになってからのことです。
その時初めて、これまで、この東海地区を支えてくれた講師の先輩カウンセラーや地元のスタッフがいてくれたことを知ったのです。
自分が知らなかっただけで、こんな風に、地元の癒しのために努力していた人がいたんだ。
今更ながら、という思いはありましたが、
僕がこの地元を基盤に活動しようと意識することができたのは、この方達の存在が本当に大きかったと思います。
今、名古屋ではプロカウンセラー4人が活動しています。
この4人と、また、アシスタントをしてくれる地元のスクール受講生さん達とで、カウンセリングサービスの心理学ワークショップや1DAYワークショップのスタッフとしてお手伝いできるようになっていきました。
また、ワークショップに受講される方で顔なじみになっていく方も、月日を重ねるうちに、どんどん増えていきました。
大阪のスタッフや先輩講師と共に、こうした地元のいろんな人と、みんなで関わりあい、つながりあいながら、進んでいるうちに、地元を盛り上げていこう、という流れができてきたのだと思います。
僕は、『地元、東海地区の幸せのお手伝いがしたい。そして、そこから癒しを発信し、全国にその流れを伝えたい。』というビジョンを掲げています。
これは、その流れをいただいて、持つ事ができたものでした。
先に紹介させていただいた昨年11月に書いたコラムは、ちょうど初めて名古屋で「神戸メンタルサービス」のカリキュラムセミナーでもある「ヒーリングワーク」が開催された時でした。
そのコラムの最後に、僕はこんな言葉を書かせていただきました。
「今回だけでなく、これから定期的に名古屋でヒーリングワークが開催できることを、新しいビジョンに加え、この思いを胸に、『地元、東海地区の元気と幸せのお手伝いがしたい、そこから全国に癒しを発信したいという』ビジョンを改めて決意しなおした、この秋でした。

名古屋ヒーリングワークは、今年4月に2回目が、そして、この7月2日、3日には、3回目が開催されます。
以前は、想像もできなかった、地元での開催が定期的に開催されるようになり始めています。
このワークを作るアシスタントも、地元の受講生が中心になっています。
そして、名古屋での開催を受けて、地元でカウンセラー養成コースを受講くださる方も増えてきました。
地元の、そして全国の仲間とともに、こうして名古屋のヒーリングワークのお手伝いができることを、本当にうれしく思っています。
最近、カウンセラー養成スクールに通い始めた時のことをこのことを思い出すと書かせていただきました。
その理由は、今は、あの時と違い、「地元で志を同じくする仲間がいる」ことを実感できているからだと思うのです。
そして、それこそが、今、僕が「いつも楽しい」理由だと思うのです。
あの頃のひとりぼっちだと思っていた僕は、もうここにはいません。
僕の家族と、そして、仲間達と一緒に、地元の、そして全国の皆さんに癒しを発信していきたい。
もう一度、決意した初夏でした。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。