◇恐れと思考のカンケイ

ボランティアカウンセラーをしている友達から先日メールが届きました。
「ひろみちゃんはプロカウンセラーになる恐れはなかったの?」
ここ数ヶ月間は自分にとって恐れがテーマだったので、カキーンと
ヒットしました。
怖がり屋さんの私にとって沸き起こる恐れとどう向き合ったらいいのか、
ああでもない、ここでもないと格闘していたからです。
なんだか身動きがとれない状態が続いていました。
物事が悪い方向に行くかもしれないと感じる恐れはよく知られていますが、
成功したり幸せになったり良い方向に行くときも人は無意識的に
恐れを持つもののようです。
人の心は複雑ですね。
そういえばあの当時、恐れって感じていたのかな?
最近数日前の出来事をコロリと忘れてしまう頭をひねって記憶を
たどってみました。
よく成功に関する本には、夢を実現するにはそうなっている映像を
できるだけリアルに繰り返しイメージし、心に焼き付けることが大切だと
書いてありますよね。
スポーツの世界ではメンタルトレーニングとして用いられています。
私は視覚よりも感覚のほうが得意なのか映像こそは描きませんでしたが、
子供の頃に“明日遠足のときに晴れたらいいな!”とただ単純に
ウキウキしていように“プロカウンセラーになれたらいいな!”
という気持ちを持っていたように思います。
プロになれないのではないかとか、いつになったらプロになれるのだろうと
心配していたことがあまり記憶にないんですよね。
持っていたのかもしれませんが、過ぎてしまえば忘れるぐらいの
小さなものだったのでしょう。
私は福岡在住なので九州で初めてプロになるということは
結果的にカウンセリングサービスの九州地区の立ち上げという看板を
背負っていたらしいのですが、そういう認識が薄かったように思います。
メルマガにそういうニュアンスでプロとして名前を出していただいて、
読者数5000部の目に触れているのかと想像した途端にビビりだしましたもの
(笑)
では何を思って毎日を過ごしていたかというと、
電話を通じてクライアントさんと真剣に向き合うことだったり、
カウンセリングを継続させることだったり、心理学の勉強をしたり
とにかく目の前のことにひたすら一生懸命取り組んでいたように思います。
クライアントさんと共に日々精進という感じでした。
自信があるかないかなんて思わなかったし、
できるかできないかということも考えませんでした。
そういうものさしが心に存在しなかったので、思い煩うことがなかったんで
すね。
ちょっとした思考停止状態だったように思います。
恐れは誰でも持っている基本的な感情ですし、
何かの折にそれを感じてもOKだと思うのです。
動物が生きていく上での防衛本能でもありますもの。
でも、そこからあれこれ肉付けしてネガティブに考えはじめると
恐れが増幅してしまって動けなくなってしまうのかもしれません。
うまくできないんじゃないか・・
失敗するのではないか・・
人から嫌われるんじゃないか・・
ネガティブスパイラルの嵐の中にいつの間にか入ってしまいますよね。
怖れが強いと身も心も小さくなって縮こまってしまいます。
コチコチに張っていますから、物事がよい方向に流れている状態も
その流れをなかなか受け入れることができません。
恐れの鎧で身を固めているようなものですね。
もちろん心も体も緩んでいたほうが周りの状況も見えていろいろな情報も
キャッチしやすいですよね。
恐れを乗り越える方法はいくつかあると思います。
そのうちのひとつ、思考を止めて、目の前のできることを無心にやってみる。
恐れが小さいうちにアラジンのランプの中に入ってもらいましょう!
今回の友達のメールは、物事がスムーズに流れる感覚を忘れかけていた私に
思い出させてくれたようです。
自分を見つめなおす機会を受け取れたということは、
私の心は緩んでいたということにしておきましょ(笑)
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