◇怒りと愛のエネルギー

皆さんは、『怒り』に対して、どんなイメージがありますか?
“なんだか怖いイメージ”
“怒る人には近づきたくない”
“人前では絶対に怒ってはいけない”
“怒りっぽい自分は最低!”
“怒りを出すと嫌われちゃう”
今では年を取り好々爺のようになってしまいましたが、
私の父はその昔とても怒りっぽい人だったんです。
普段の会話も怒鳴り口調だったので、子供の頃は怯えていたと思います。
とても悲しかったし、心底嫌だったので、
父のような怒った言い方は絶対しない!と幼いながらも心に誓っていました。
ところが、月日がたって大人になり気がついてみると、
まるで父の怒鳴り方にそっくりになっていたんですね。
自分が嫌っていた言い方を自分がやってしまっているわけですから、
怒りモードに入ると自己嫌悪の塊です。
“なんで怒った物の言い方しかできないの!?”とずっと自分を責めて、
人に優しくできない自分に対してもすごく腹が立っていました。
加えて『女が怒るのは可愛くない』という観念にも捕らわれていたので、
怒るたびに、“私って女性失格だわ・・”と女性性も傷ついていました。
怒りっぽい気質は遺伝だから諦めないといけないのかな・・
と絶望していたようにも思います。
また、怒鳴り口調で親に伝えようとするので、
本当に言いたいことが伝わるはずがありません。
ケンカになって気分は悪くなるし、
ちっともわかってもらえないし(当たり前ですよね・・)
金属バットで家中の家具をめちゃくちゃに壊してしまいたい自分もいました。
怒鳴ることでとりあえず表に怒りの感情は出していたものの、
まだまだたくさん抑圧していたんでしょうね。
そんなある日、目の前がパーっと開ける言葉に出会いました。
『感情にいい悪いはない』
それまでの私は“怒る”気持ちについて、
感じてはいけないものだと思い込んでいたんです。
だから怒ってしまう自分は人間としてダメだ・・と考えていました。
でもこの言葉に知ってからというもの、
怒りを始めとするネガティブな感情もポジティブな感情と同じくらい
大事にしていいんだと少しずつ許可できるようになったんですね。
人間不思議なもので、怒鳴る自分がいて状況は変わらなくても
怒りを感じてもいいんだと許可してあげると、とても楽になってきたんです。
そうすると余裕が出てきて、
“どうして怒ってしまうのか?”
“本当に伝えたいことは怒りだったのか?”
ということも見え出したようにも思います。
そして、怒鳴ることでしか気持ちを伝えることができなかった
父の気持ちもだんだん見ることができるようになったんですね。
皆さんは『超人ハルク』という映画をご覧になりましたか?
怒ると恐ろしい破壊力を持った緑の怪物に変身してしまう主人公の話なんですが、
怒りのエネルギーは、どんな感情よりも凄まじいパワーがあるんですね。
でもその人から出るエネルギーには変わりないのだから、
その怒りを認めてあげて、癒してあげると、
人に与える大きな愛のエネルギーに変えることもできると思いませんか。
怒りを抱えたまま生きていきますか?
それとも愛の人になりますか?
ながのひろみ

この記事を書いたカウンセラー

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ながの ひろみ

恋愛、人間関係、自己啓発、ビジネスなどのジャンルで、わかりやすい理論と感覚的なセンスを用いてアプローチしながら、優しく柔らかな雰囲気で包み込むカウンセラー。 ブレない安定感となごませる会話で「あるべき姿に気付かせてくれる」「いつもセンターに戻してくれる」と高い評価を得ている。