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Lecture.818

言い訳ばかりする人の対処法は?〜関係に隠れた課題〜

講師:熊谷佐知恵

私たちの抱える悩みはエゴのせいでこじれ、複雑な問題になっている場合もあります。癒着や依存、自信のなさはそのような問題を作り出すひとつではありますが、投影の法則を活用することで、自分の中で起こっていることをより深い部分まで客観的に理解することも可能なのです。
また、関係の中で起こる行き詰まりは、その状態を口実にして自分を押しとどめている何かがあることを教えてくれています。
自分の欲求についてきちんと学び消化していくことは、問題を癒すカギにもなります。
相手や自分の中にある問題や間違いを正そうとすることより、気づきを持って取り組むことができたなら、関係はあなたを活かし、よりよく変化させるための機会になるのです。

Keywords
癒着 投影 言い訳 罪悪感 対等な位置につく 

◎リクエストを頂きました◎
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いつも楽しく、行き詰まったらバックナンバーを見たりして勉強させていただいております。
リクエストですが、何でも人のせいにしたり、言い訳ばかりする人の対処法を教えてほしいです。
家族(わたしの場合は夫です)にいるため、避けるにも避けられず、しかしわたしもストレスがたまり辛くなります。言い返したり、おかしいと思うことを伝えてもいかにわたしのせいかなど言い訳と批判を繰り返します。
こちらを読んで「認められてないのが不満なのかな」「怒りより深い何かがあるのかな」とこちらの気持ちを静めようと思いますが、なかなかできません。夫として父親としても成長してほしい気持ちはわたしのエゴでしょうか…。わたしが変わるとしたら、何をしたらいいのでしょうか?よろしくお願いします。
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●関係の罠

「何度も言っているのに、この人、本当に変わる気あるのかしら?」

いてもたってもいられなくて、つい指摘すると言い訳ばかり。そんな状況にうんざりしちゃうことってありますよね。

「あなたが○○してくれないから、○○ができない(ならない)じゃないのよ!」

「そういうお前だって○○できてないじゃないか!」

よくある光景ですが(汗)

夫婦は鏡といいますが、こういうことって良くあるんじゃないかと思うのです。

親しい人とほど、このような状況になりやすいのは、親密感が依存や癒着に摩り替わってしまうことがあるからなんですね。

心理的に癒着があると、自分と相手との境界線が見えにくくなってしまいます。

そしてまたそこには「自信がないから」というような理由が隠れていることも少なくないのです。

自信がない自分を誰かに満たしてもらいたい、守ってもらいたい、安心させて欲しい、そのような欲求があってしがみついてしまうと、相手は奪われるような気がして抵抗してしまうことがあります。

自分は変わらずに、でもその不安や不足を補うために相手に要求を突きつけているとしたら、そのせいでこれ以上奪われないように相手を身構えさせてしまっているのかもしれません。

相手に変わることを求めてうまくいかないとき、あなたの中に変わることを拒む何かがあるのかもしれません。

関係をどのようにもったらいいかわからなくて、つまずいている可能性もあります。

私たちの知覚の本質は投影ですから、あなたが自分をどう捉えているかで状況の捉え方も変わってきます。つまりここでは、あなた自身に対して持っている観念をパートナーに見ていることになります。この原則を知っていれば、あなたが内面に隠し持っている癒しが必要な自己概念を探し出すこともできます。

●言い訳の背景にある心理

私たち女性にはちょっと想像しにくいですが、男性は恋人や妻など、大切に思っている女性が自分のことで不機嫌だったり、不満そうにしていることに対して罪悪感や自己嫌悪、無価値観や怖れをとても強く感じてしまうようなのです。なぜなら「自分は(大切な人を)幸せにできていない」と感じてしまうからです。

「大切に思ってくれているんだったら、もう少し私の言っていることを聞いてくれてもいいのに・・・」と思うのは、一見、正論なのですが、そのような指摘は、期待に応えたいと思っていた男性のやる気を奪ってしまう要因にもなります。

罪悪感を感じているときは、男性でなくても「ああそうだったね、気づいてあげられなくてごめんね」とは、なかなか言えなくなってしまうのが人間心理。

罪悪感って「自分は罰せられるべきだ。自分は悪者だ」という感情ですが、それを感じ続けるのは辛いので、自分のしていることを「正当化」することでそのネガティブな感情に蓋をしようとして言い訳が出てくるわけです。

言い訳は「自分は悪くない」と思いたいくらい罪の意識を持っているということの現れでもあるんですね。

先ほど、関係の罠の中で、依存や癒着についてのお話をさせていただきましたが、投影をここに当てはめてみると、このような心理状態が、あなたの中にも起こっている可能性があると考えられるのです。

また、関係の中で行き詰まりが起こっているときは、その状態を口実にして自分を押しとどめているものはないか、探ってみるのもいいでしょう。

ここでは「相手に変わって欲しい」という期待の度合いだけ、自分が変わる必要があることを教えてくれているのです。

●本来のパートナーの位置につく

もし本当に心から相手の成長を望むなら、「与えること」「手を差し伸べること」が関係性を成功させるために必要不可欠です。

関係の中であなたが相手に与えたものが、めぐりめぐってあなたを満足させ、充実感を持たせてくれます。与えることを通して、あなたは自分が与えたものを楽しめるようになります。同時に、心を開き、与えられたものをしっかりと受け取れるようにもなるのです。

これは一見矛盾しているようにも思えますが、満たされない欲求への対処法としても役立ちます。自分が必要としているものを相手に与えると、自分の欲求が満たされるのです。

参考までに、カウンセリングでのケースを例に挙げさせていただきますね。

「なぜパートナーにその役割や成長を期待しているのですか?」と質問させていただくと、実は何らかの理由で自分自身が大人の女性になることに抵抗があったとか、どこか子供のように守られたい願望があった、と打ち明けてくださることがよくあります。

そこで実際のカウンセリングでは、子供時代の満たされなかった欲求に寄り添いながら、つまづきになっていた感情を癒すプロセスを進めていくことになります。

一方で、いまの問題は、夫婦という関係の中に親子関係のようなものを求めていたことで健全なパートナーシップが生まれにくい状態があったんだとわかると、みなさん「今の自分にできることは何か?」をより深く探し始め、そしてそれを実践していかれるのです。

すると、その人の本来の魅力と本来のパートナーシップが戻ってきて、もちろん自信も取り戻していけるのです。そして、大人の男女の幸せなパートナーシップを築いていけるようになるんですね。

いま置かれている状況の中で自分に必要な気づきや教訓を完全に自分のものにすることで、自分も関係も新たなレベルへと進んでいけるのです。

(完)


関連する講座へのリンク集
179.自分が変われば相手も変わる〜投影と影響力の心理〜
182.「ごめんなさい」が言えない心理
253.自由で楽な関係性を築く〜相互依存という関係性〜
808.パートナーとの気持ちのすれちがい〜正しさの争い〜
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