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Lecture.802

ネガティブ思考のループから抜けだすには?〜ネガティブ思考自体、悪いことじゃありません〜

講師:浅野寿和

つい何事もネガティヴ思考になってしまって辛いというお話を伺うことがあります。ただ、そもそもネガティヴに物事を捉えること自体、悪いことで あると考える必要はない部分があるんです。
むしろ、ネガティヴに物事を見れないと危険を察知できなかったり、物事の本質や問題点を見出すことができなくなります。ただ、ネガティヴな物事を見方、感じ方を続けると、心は頑張っていますのでどうしても疲れますね。またネガティヴな自分をどう評価しているか?によっても、ネガティヴであることのストレスの度合いも違ってきます。そこで今回はネガティヴ思考とどう向き合うかについてお伝えしたいと思います。

Keywords
ネガティヴ思考 罪悪感 投影 才能 つながり 

◎リクエストを頂きました◎
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ネガティブ思考からの脱出方法を教えてください。
人の言動、行動についつい悪い方に考えてしまいます。自分が責められてるような気がして、逆に一人で怒ってしまったりイラついたり、自分はダメな人間だと思ってしまいます。
以前もネガティブ思考になる事はありましたが、常に何でも話せる人が身近にいたので抜け出せる事がありましたが、環境が変わり、何でも話せる人がいないので、毎日何かしら前述した様な事を思ってしまいます。よろしくお願い致します。
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リクエストをいただきありがとうございます。今日はネガティヴ思考をどう捉え、抜けだすか?その考え方の一つとしてご紹介したいと思います。

いわゆるネガティブ思考という考え方を、ある意味私達の学ぶ心理学で見つめてみると以下のようなことが考えられるんですね。

「ネガティヴな感情・感覚というフィルターを通じて、物事を見て捉えているから、更にネガティブな発想を持ってしまう」

心というのはちょっと不思議な性質があると考えられていまして、実際に起きてもいない事実であっても強くイメージしたり、何度も反芻するように感じることで、あたかも現実で起きているような感覚を感じることがあるんです。


また、こうも考えることができます。

「そもそもネガティヴな感情・感覚(例えば、怖い・危ない・不安など)を持っていなければ、簡単に私たちは大変な目にあうことになる」

そもそもネガティヴな感情感覚、そして思考自体が悪いわけじゃなく、ここにも自分を守るという意味があると考えられます。

だから、もし私達がネガティヴなことを感じたり、あえて考えれば、ココロがそのネガティヴなイメージから自分を守るために「ネガティヴなモード」になるのはある意味当然の反応だとも言えるんですね。

これがいわゆるネガティヴ思考のループを作る一つの考え方と言えるかもしれません。

ただ、ネガティヴに物事を見て考えること自体、全く悪いことでも至らないことでもないようです。むしろネガティブな視点で物事を見れないということは、事の本質や問題点を見抜けないことにもつながり、それはそれで問題なのですよね。


■ただ、自らがネガティヴ思考でお悩みの方とお話させていただくと、ネガティヴ思考であるご自分をどこか恥じていらっしゃったり、しんどいので嫌っている、悪いものだと思っていらっしゃる方も少なくないようです。この辺りに実はネガティヴ思考のループを断ち切るヒントがありそうです。

実は、ネガティヴ思考すぎる自分を「どう評価しているか?」出会ったり、ネガティヴになること自体を「どう感じているか?」によって、同じネガティヴさを持っていても、その苦しさやしんどさは人によって変わってくるものなんです。

少し想像していただければと思います。

そもそも今回のようなテキストを書いている私自身が、どれだけ物事をネガティヴに見ているか?を。しかし、それが悪いこととは全く感じなければ、どれだけネガティヴでいても大丈夫なのです。(ただ、物事ネガティヴに捉えて頑張ると心はどうしても疲れますので、そのへんの休息は上手にとってくださいね。)

どこか、自分自身がネガティヴな思考をしてしまうことを、「迷惑なこと」「重苦しくて人に嫌われること」「暗い、面白くない」といった評価を与えていると、そこに罪悪感(自分がダメなんだという感情)が滑り込んできます。そしてこの罪悪感とネガティブ思考がくっついて「ネガティブなことはダメなこと」と感じることで、更に自分のことを嫌ったり、自分を責めてしまう要因になることがあります。

そんな(どこかネガティヴではなく悪いと感じている)自分を変えようと、更に考えこんでしまう(ネガティヴになってしまう)ので、更にそんな状態が辛く感じたり、そんな自分を更に否定的に見てしまう事も起きえます。

すると、心理学の「投影の法則」が働いて、その方が見る世界は「ネガティヴな事が起こる」+「どこか自分には悪いこと(罪悪感にふさわしいこと)が起こる」ような感覚をココロが感じますから、毎日の中で更にネガティヴな視点を強めざるを得ず、自分を守らざるを得なくなり、そんな自分をまた嫌う、というループにハマる、という考え方もできるのです。


■ということで、ネガティヴ思考のループを断ち切りたいと思われるなら、そもそもネガティヴ思考を持ってしまうこと自体を「罪悪感」(時には劣等感など)と分けて考えてみることが大切になりますね。

そして無理にポジティブになろうとするよりは、ネガティヴに物事を見ることもまた一つの才能という視点を持てればいいですね。

ただ、あまりに罪悪感や自己否定感、劣等感が強いと逆効果にもなりかねませんので、その時は「どうしてここまで自分を責めているのだろう?」という別の視点を保つ必要が出てくるかもしれません。

また、リクエストにあるように、あなたの側に誰か人がいて、その人の価値観に触れたり、助言を貰うなどの行為で親密感を感じることがあると、自らの中にあるネガティブな感情、感覚、考えとそこに付随した「罪悪感」を、人の感覚などで切り替えることができるので、気持ちが楽になることもありそうですね。これはとても効果的な方法だと思います。そういう意味では人の力は時に偉大ですね。

(完)


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