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Lecture.797

認められないと感じるときの処方箋〜私が認めていないところを承認しよう〜

講師:宮本恵

身近な人に認められていないと感じるとき、とっても悲しくなったり、さびしい気持ちになったりして、落ち込んでしまいます。それは、関係性が身近であればあるほど、その思いが強まります。できることなら、身近な人には自分を認めてほしいものです。人に認められていないとき、私たちは認められていない自分にフォーカスしてしまいがちですが、その一方で私たちのほうが相手に対する承認をしていない部分を見落としていることもありそうです。今回の心理学講座では、認められないと感じる人間関係から、認められる人間関係に変化するための考え方や視点をご紹介します。

Keywords
承認 自分軸 バランス 比較 リーダーシップ 

◎リクエストを頂きました◎
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かれこれ数年、メルマガを読み続けています。
毎回楽しく勉強になります。

先日、ご褒美のお話や違った分野を認めて…というメルマガがありました。
人はやはり身近な人に認められないと幸せではないでしょうか?
例えば主人は自分の努力やしたことに対して比較するため、わたしなりに努力しても決して認めてもらえません。(それどころか否定されてしまいます。)
とても息苦しく、訴えても理解はされません。
こういった場合はわたしが個人的に自己肯定感を身に付けるのが1番なのでしょうか?
認めて欲しい人にどうしても認めてもらえない場合はどうしたらいいでしょうか?
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リクエストいただき、ありがとうございます。
今回は、リクエストを基に承認について講座をしていきたいと思います。

○ 人に認められなければ、幸せではない!?

幸せって何ですか?と聞かれると、皆さんはなんと答えるでしょうか?

この問いに答えるとすれば、あなたが幸せだなと感じるものがあなたの幸せであるということになります。一見、禅問答のようでもあり、哲学的にも感じられる答えでもありますが、あなたの心が幸せだと感じているのであれば、仮にあなた以外の価値観から見て、あなたが幸せだとは見えなかったとしても、あなたの心が感じているのは幸せなのであなたは幸せだということができます。

逆に、周りの人から見て、どれだけ恵まれた環境、羨ましい境遇にあったとしても、あなたの心が幸せだと感じていなければ、あなたは決して幸せとはいえません。言い方を変えれば、あなたの幸せは、あなたの心でしか感じられないもの、あなたの心で感じるものなのです。


○ 認められたいと感じるとき

誰かに認められたいと感じるとき、誰かに認められていないと感じる一方で、私たちは自分で自分のことを充分に認めることができていません。

人から認められたいという思いを持つことはごくごく自然なことですが、認められないという‘ない’にフォーカスするとそれを補完すべく認められたいという欲求が強く現れます。

この状態で認めてくれない人が身近にいると、そもそも認められたいのに認めらないと感じていますから、実際に認めてもらえない態度や発言を示されると心は欲しいもの(承認、認められること)が手に入らず落ち込んだり、傷ついたりするわけです。

もちろん、あなたが認められたいと感じる特定の誰かに認められることが出来れば、とても嬉しく喜ばしいことなので、そこに注力してしまいます。

しかし、相手は相手の基準で行動していくものですから、必ずしもうまくいくとは限りません。その場合、認める人が本来認めて欲しい誰かでも、自分自身であったとしても、心が‘認められたと’感じることが出来れば認められたい欲求は満たされますから、認められたいと思いが落ち着き始めますし、仮に認めて欲しい相手に認められない状況下に置かれたとしても、あなた自身は誰か(自分を含む)に認められている状態ですから、心は悲しみや落ち込みに支配されにくくなります。

ここでは、これでもかー!!というくらいたっぷりの自己承認、自己肯定することがとっても大切です。


○ 身近な人間関係に起こりやすいこと〜隠れた相手の事情〜

誰もが人から認められたいという承認欲求はもつものです。身近な人間関係であればなおさら、自分のすることに応援もしてもらいたいし、認めてもらいたいと思いますよね。人間関係で認められないとき、通りすがりのおじさんから認められなくても平気なことであっても、身近な人間関係のパートナーや友人などから認められなければ、距離感が近く精神的つながりの深い相手である分だけ、落ち込んだり、悲しくなったり、相手から受ける影響は大きなものになります。

だからこそ、余計に身近な相手には認めてほしいという気持ちも、より大きなものになります。そんなとき、ついつい認めてもらえていない自分を見てしまいますが、ここには相手の事情というものも存在します。

親子関係、パートナーシップ、仲のよい友人関係など、心の距離感が近ければ近いほど、良くも悪くも、自分を扱うように、相手のことを扱う傾向にあります。自分を肯定的に扱っている人は、相手のことも肯定的に扱います。自分にとても厳しい人は身近な人に対しても自分を扱うのと同じようにとても厳しく態度を示します。これは、あくまでその人の価値基準であり、実際のあなた自身の価値や頑張りと一致するものではありません。


○ 認めて欲しい人に認めてもらうには

人間関係では、どんな状況においてもお互いのポジションや状況は違っても同じ感情を持つといわれています。
相手が認めて欲しいのにどうしても認めてもらえないと感じるとき、相手もどこかで認めてもらえない何かを感じています。このとき、相手にもらえないことに意識がいっているので大変気づきにくいものですが、私たちの中にも相手に対して認めていないことが何かしら存在します。

それは、彼の頑張りかもしれないし、彼にとって大切なものかもしれないし、あなたの頑張りを認めていない彼自身かもしれません。

そして、私たちは、

彼女:私のことを認めてよ。
彼 :そっちの方こそ、僕のことを認めてくれないんだ!!
彼女:あなたの方こそ、認めてくれたっていいじゃない。

彼 :そっちが認めてくれたら、認めるよ。

といった無意識のうちに抗争を繰り広げているわけです。そして、事態は膠着状態になり、どうやっても私は認めてもらえないといった諦めや出口のないような苦しさを感じるようになります。

ここで彼女が「何で、認めてくれないのよー」と求めたとしても、彼自身認められていないとどこかで感じていれば、相手を認めにくいものですし、彼が責められているように感じれば、彼女を承認することよりも責めから身を守ることに意識がいってしまいます。

ここでの打開策は、自分が欲しいのに与えられていないものはあなたが周りに与えにきたものであると考え方が有効です…すなわち「相手を承認すること」です。
人間関係は、双方でバランスをとって作られているものですから、膠着状態になっていたとしても、一方が今までにない行動をすることによって、事態は動きを見せ始めます。
自分を承認してくれる人に対して、人は否定的になりにくいですよね。

逆説的ではありますが、大変効果的です。

よかったら、お試しくださいね。

(完)


関連する講座へのリンク集
251.パートナーシップの法則〜貰いたいもので貰えないものは、あなたから与えるもの〜〜
255.隣の芝生は常に青いもの〜比較の罠と自己承認〜
283-4.自分を変えたい(4)〜自己受容・自己承認へのアプローチ〜
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