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Lecture.639-2 心の緊張を緩めてみよう(2)〜ちょっといいかげんになるのを許してみよう〜
講師:原裕輝
ちょっといいかげんになってみるのって時には大切だと思います。
『もっときちんとしなければ』などの思いが強くなり心に緊張状態が続いてる、自分を責めがちになっているなどのマイナスの影響が出ている時は、きちんとしなければと思いと逆の“いいかげんになる”を心に取り入れることで心を程よい状態に調整していきましょう。
そうすることでマイナスの影響が出ないような状態に調整してい来ましょう。
Keywords
いいかげん  気にしない  過ぎたるは猶及ばざるが如し  程よい状態  調整

●ちょっといいかげんになるのを許してみよう

私が初めて海外旅行に行った時の話です。

海外旅行というものをしてみよう!と決めたものの海外旅行をしたことがない私は不安だらけでした。

日本語しかできない私にとっては特に言葉の壁は大きな不安でした。

そこでタイで働いている日本人の友人を訪ねることにしました。
友人を頼れるということで言葉の壁という不安は少し和らぎました。

タイには昼に到着したのですがあいにく昼間は友人は勤務中の為、勤務が終わる夕刻まで待たねば会えません。

初めての海外の地、そして言葉の壁にびびっていた私はとりあえず友人に会いたいと思い、友人に会うまでの時間はアクティブに観光名所を見て回ろうとは思えませんでした。

友人に会うまでの時間をつぶすのにとりあえずレストランに入ることにしました。

そのレストランは観光客がたくさん来ているようで言葉の通じにくい観光客向けに現地のタイ語のメニューとは別に料理の写真が掲載されている英語表記のメニューが用意されていました。

料理の写真を指さしして、「これをください」と翻訳機で翻訳した文字を見せれば注文できると安心しました。

ところが、でてきた品は注文したものと違ったのです。

翻訳機や旅の指さし会話術という本を使いながら、しどろもどろになり「注文した内容と出されたものが違っていますよ」と訴えました。

すると店員さんから「マイペンライ」という言葉が返ってきました。

マイペンライってどういう意味だろう???と辞書を引いてみると・・・。

“マイペンライ=気にしない”と書いているではありませんか!
『なんていいかげんな・・・』と心で突っ込むも、言葉の壁に挑む勇気も無くそこで引き下がった私なのでした。

これが日本でしたら「申し訳ございませんでした。直ちに注文の品を持ってこさせていただきます」とお店側が深々と頭と下げるようなシーンですよね(笑)

『なんていいかげんな・・・』と思った体験だったのですが海外旅行記や海外滞在記などを読んでいるとこのような話は山のようにでてきます。

お客さんがある会社に頼んでいたものが何週間たっても届かないということで電話で問い合わせをしたところ「担当者は休暇で1ヶ月バカンスに行っていてわかりません」と答えが返ってきてガチャンと電話を切られたという話しを読んだことがあります。

これも『なんていいかげんな・・・』と突っ込むような内容です(笑)

日本だったら電話をとった人が自分のミスではないのに「申し訳ございません、ただちに調べてみますので・・・」と平謝りした上に会社のミスは自分のミスだというぐらいの勢いで問い合わせについて早速調べだします。

よく日本人はきっちりしているという記事をみかけますが、どうやら日本という国は世界の中でもずいぶんきっちりしているお国柄のようですね。

きっちりしていると、きっちりできていないことが気になりストレスになってしまいます。
きっちりされている方なんかは特に海外でのいいかげんな対応に腹がたっちゃうようです。

+++
私が経験した「マイペンライ(気にしない)」と言われる体験。
『なんていいかげんな・・・』とその時は思ったのですが、今は『気にしない』とちょっといいかげんになってみるのって大切だなと思っています。

カウンセリングで『気にしない』と思えるタイプの人と話していると心が疲れにくく、自分を責めることが少ないということを実感することが多いです。
その経験からも、『気にしない』と思うことを取り入れていくことって大切だなと思います。

『もっときちんとしなければ』、『もっとちゃんとしなければ』、『もっと○○ができるようにならなければ』という思いが強いと、自分のきちんとできていないことや、ちゃんとできていないことや、できていないことが気になっちゃうんですね・・・。

そしてそんな自分を責めがちになってしまいます。

過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)という論語にでてくる言葉があります。

意味は何事も程ほどが肝心で、やり過ぎることはやり足りないことと同じように良いこととは言えない。

良いと言われることでも、やり過ぎは害になるということです。

時には『もっときちんとしなければ』、『もっとちゃんとしなければ』、『もっと○○ができるようにならなければ』と思うことも大切です。

しかし、それらも過ぎてしまうと心にとってマイナス効果がでてきがちになります。
できていないことが気になってしまうストレスや、自分を責めがちになってしまうなどのマイナス効果が目立ってきます。

そんな時はちょっとだけいいかげんになるという要素を自分に取り入れようと思ってみませんか?
いいかげんというのは適当とか、無責任というような良くないイメージがあるのでいいかげんになるのは抵抗感がでるかもしれませんね。

過ぎたるは猶及ばざるが如しなわけですから、いいかげんになるというのも行き過ぎなければいいのです。
ちょっとだけいいかげんになってみるのはむしろこの場合はプラス効果を生みます。
気になることや、自分を責めることが減り心にゆとりがでてきます。

+++
話は変わりますが、いいかげんは漢字で書くと“好い加減”という漢字を書きます。
「好い加減にして欲しい」と言葉を使うことがありますが、これは程よい状態にして欲しいという意味になります。
こうやっって漢字で書いてみると少しはイメージがましになりましたか?
+++

心を程よい状態に調整してあげましょう!

『もっときちんとしなければ』などの思いが強くなり心にマイナス効果がでている時は、その思いを少し緩め程よい状態に調整していきましょう!

きちんとしなければと思いと逆の“好い加減”を心に取り入れることで程よい状態に調整していくわけです。
マイナス効果が出ないような状態に調整していくわけですね。

ちょっと好い加減なる部分があっても良いということを自分に許してみようと思ってみましょう。
『きちんとできなくてもいい』「ちゃんとできなくてもいい」「できないことがあってもいい」ということを自分に許してあげましょう。

そして「気にしないようにしよう」「だいたいでいいや」という考えをすることも日常に少し取り入れてみましょう。

『もっときちんとしなければ』、『もっとちゃんとしなければ』、『もっと○○ができるようにならなければ』を思いすぎる方は、ちょっと好い加減になるのを自分に許してみようと思ってみてくださいね。

>>>『心の緊張を緩めてみよう(3)〜弱音を言いたくなることがあってもいいんだよ〜』〜につづく



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