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Lecture.633

亡くした人と今愛する人、どちらへの愛が大きいの?〜人の心は失意を乗り越え、新しい心を誕生させる強さを持つ〜

講師:池尾昌紀

過去に大切な誰かを亡くし、失意の中から心が回復した後に、新しい誰かと出会った時。
過去の人と、今の人のどちらへの愛が大きいのでしょう。
そんなご質問をお寄せいただきました。
その答えのキーワードは「心が新しいステージに変化していくプロセス」です。
出会いを考える時に大切なのは、誰と出会うか、だけでなく、いつ出会うか、ということが重要です。なぜなら、出会った時期によって、選ぶ人が変化していくからです。
心が様々な体験によって成長していくとしたら、大切な誰かを亡くす出来事は、人生の転機になり、人の心を大きく変化させます。
私たちは、大切な誰かを亡くした時、失意のどん底にいます。
こうした心の弱さを持ちながらも、そこから回復していこうとする強さを持ち合わせています。
人の心は失意を乗り越え、新しい心を誕生させる強さを持つ。
そうして新しく誕生した心で出会った時、それは、全く新しい出会いになり、新しい愛を育むことになるはずです。

Keywords
プロセス 流れ 死と再生 再誕生 愛

◎リクエストを頂きました◎

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例えば、ペット、子ども、もしくは伴侶を失ったとして、
その後、新たにペットを飼ったり、子どもが誕生したり、後妻をいただいた場合、
そうした人達は、二番目に大切な人、なのでしょうか?
最初の人達を失っていなかったとしたら、後からの人達は、共に人生を歩もうとすら思わなかったかもしれません。
愛情に差はない、とか、同じくらい大切、ということもあるかもしれませんが、
同時に複数の愛する対象がいることはおかしくない、となると、不倫も出会った順番が違っただけで、同じくらい愛している、ということも成立してしまう気がします。
最初はそうでも、接しているうちに、それ以上の存在になっていくかもしれませんが、
もし、過去の人達が生きていたらどうなっていたのかと思うと、浮気のような感情をもたせてしまうのではないでしょうか?
昔から漠然と疑問に感じていた為、上手くまとめられず申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
(一部リクエストを編集させていただきました。)
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ある人が、自分が出会った人達のことを考えた時、その人達のことを比較してしまう、ということはあるものですよね。
でも、そうした場合に大切な視点は、出会った人が違う、ということだけでなく、出会った時の自分の心の状態や、心のあり方によって、選ぶ人すら違ってくる可能性がある、ということだと思います。

例えば、同じ人に出会ったとしても、20才の時と、30歳の時では、印象も、好感度も、恋愛感情を抱くかも、その人に感じる様々な思いや感情が違ってくる可能性があります。

それは、経験の蓄積が違うために、過去の自分と、今の自分では、心のあり方が違っていることがあるからなのですね。
年齢だけでなく、大きな転機になるような出来事の前と後など、人の心は時期によって変化しますから、どの段階で出会ったかということによって、選ぶ人も変わってくる可能性があるわけです。

人の心は、困難や苦しみに直面した時、それを乗り越えた体験によって、学び、成長するなど、大きく変化していくと言われます。

そう考えると、大切な誰かを亡くす、という悲痛な状況が起こった場合には、その変化というのは、本当に大きく起こるのではないかと思うのです。
この大きすぎる出来事が、その人にとって人生の転機になり、その人の価値観や、人生観や、人の見方が180度変わっても、不思議ほどではないかと思うのです。

大切な人を亡くした時。
心は失意のどん底にあります。

とても心が回復するようには思えない程の苦しみ、痛み、悲しみ、寂しさ。

しかし、人の心はこうした弱さだけでなく、強さも持ち合わせています。

これは、こんな風に、さらっと簡単に言っていいことではないと思います。
失意の中から立ち直っていくというのは、本当に辛く苦しいことだからです。
それをふまえた上で、書かせていただきたいと思います。

心は、失意から回復しようとしていきます。
時間はかかります。大切な人、愛している人を失ったなら、ことさら時間が必要でしょう。
それが時間とともに、少しずつ回復し、その傷が回復していく。

そして、心がようやく、前を向けるようになり、周りに向けられるようになっていった時。
ある時に新しい出会いがあり、怖れながらも、新しく愛を育んでいくことができたら。

カウンセリングの現場でも、そうしたお話を伺ったり、その過程をご一緒させていただくことがありますが、そうした方々の心の強さ、勇気、努力について、きっと誰もが、素晴らしいと感じられるのではないでしょうか。

大切な人を失った時、誰もが感じる感情は「後悔」です。
もっと優しくしておけばよかった。
もっと一緒に楽しめばよかった。
もっと大切にしておけばよかった。

そうした「後悔の念」によって思い悩み苦しみます。

でも、こうした思いが時間とともに癒されていった後、もし誰かと新しい出会いや、新しい誕生を迎えることがあったとしたら。

きっと、後悔をしたくない、という思いから、今度はあの時にできなかったやり方で、その人を大切にしようとしたり、その人の気持ちをくんであげようとしたりするのではないでしょうか。

大切な人を失う前と、失って立ち直ってからでは、全く別の人間に生まれ変わっている、と言えるのかもしれません。

もしそうであれば、最初に愛した人と現在愛する人、どちらが大切かという議論そのものが成り立たなくなります。

この状況では、過去に愛した心も、そして、今愛する心も、どちらも、その時の自分が100%愛した人です。

大切な人を亡くすというのは、それほど、大きな出来事であると思うのです。

けれど、そこから立ち直っていき、新しく大切な誰かと出会えた時。
大切な誰かを亡くした後に、その失意があったからこそ、自分の心が成長し、学ぶことができたと思うことができたとしたら。
そこで、新しい愛を育むことができたとしたら、そこには、順番や比較ではなく、「感謝」が生まれるのではないかと思います。

失ったことは深く悲しい。けれど、そのことで自分の心が成長できたのは、過去のその人のおかげです。
そして、今、新しく愛を育むことができるのは、新しくこの人に出会ったからです。

今の愛を育むことができることを、失った人にも、今愛する人にも感謝したいと思う気持ちが、生まれるのではないかと思うのです。

苦しみを乗り越え、この気持ちにたどり着いた時、失意は、新しい愛として誕生していくのではないでしょうか。

だからこそ、人の心は強くて美しくて素晴らしいのだと思います。

今回ご相談くださった方のこの思い。
こうした疑問を昔から持っておられたということは、人を愛するが故の葛藤からきているのだと思います。
おそらく、同じ愛であると信じたいのに、過去の愛を踏み台にしているような感覚から、葛藤が生まれているのではないでしょうか。

あなた自身が愛に深いことに気づいてください。
今回の回答が、少しでもお役に立てれば幸いです。

(完)

関連する講座へのリンク集

493-4.心がショックから立ち直っていくプロセス(4)〜第四段階:再誕生と感謝〜
603.癒しの過程(プロセス)で起きることを乗り越えよう〜起きることを受け容れる〜

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