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Lecture.558

家族がうつになった時にできること〜共によりよいコンディションになる〜

講師:三島桃子

家族がうつのようだ、という時、何ができるでしょうか?本人がどこかに相談しようとはせず、一人で何とかしようとしている場合、家族としては傍観しているわけにはいかないような気持ちになります。とはいえ、干渉するのはあまりお勧めできません。本人が本人のペースで悩み、考え、やがて動き出すというプロセスを、信じて見守ってあげる方がいいでしょう。また、これをいい機会ととらえ、改めて家族関係についてよく考えてみると、自分には自分の課題が見つかることがあります。その課題に向かい合い、乗り越えてみると、自分自身が人として成長し、うつの家族にも、家族の他のメンバーにも、自然にいい影響が表れる場合が案外よくあります。また、離れて暮らしていても、同居していても、できることにはあまりかわりはありません。離れていても不思議と家族というのは強い結びつきを持っているようです。

Keywords
うつ 家族がうつ 家族関係 信頼 干渉

◎リクエストを頂きました◎
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離れて暮らしている家族がうつかもしれない、というとき、そして、本人は他人には相談したくない(自分でどうにかできると思っている)場合、どういう対処をしたらよいでしょうか。

(一部編集させていただいております。)
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リクエストをいただきありがとうございます。

家族がどうもうつのようだ、となると心配になりますね。本人が通院やカウンセリングなど、何らかの手を打つ気があるようだとある程度安心できますが、本人に自覚がなかったり、自分で何とかできると思っていたりする場合は心配が増してしまうでしょう。

こんな時家族には何ができるのでしょうか。また、リクエストの方のように離れて暮らしている場合、遠方にいてもできることはないだろうか?と考えますよね。

一緒に暮らしていてもいなくても、ポイントとしては2つのことがあげられます。

 

○ポイント1 何とかしよう、というエネルギーは本人が持つべきもの

家族がうつ。本人は誰にも相談する気がない様子。それではまずいんじゃないか、どこかに相談するべきではないか、と思うのは自然なことです。しかし、家族が「何とかしなければ」というエネルギーを出し過ぎると、バランスをとるかのように本人の「何とかしなければ」というエネルギーは小さくなってしまうことが多いのです。

不思議な感じがするかもしれないですが、家族に限らず人と人の間では、こういったエネルギーのやり取りやバランスの調整というのがお互い無意識のうちに絶えず起こっています。

ですから、もどかしいかもしれませんが、周りは干渉しない方がベターです。その方が本人が自分のタイミングで「何とかしよう!」と動き出す時がやってきます。しばらく一人で悶々と苦しむかもしれませんが、そういった時間が必要な場合も多いのです。

とはいえ、無関心に冷たくほおっておくということではありません。むしろ、温かい目で見守ってあげることはとても大切です。その時に必要なのは「信頼」。本人の中にある「生きる力」を信頼してもらえたらと思います。信頼しつつ干渉しないというのが、本人にとっては一番心の支えになります。

何か言葉をかけるとしたら、「この頃調子良くないみたいだけど大丈夫?できることがあったらいつでも言ってね」というような感じがいいと思います。どういう言葉を使うかというのはあまり重要ではありません。「私はあなたの力を信頼して見守っていますよ」ということが伝わればそれで十分です。

 

○ポイント2 家族関係について振り返ってみる

うつの原因は様々ですが、心理的な要因がある場合、その根っこは家族関係の中にあることが多いようです。家族の中に何か課題があったり、家族メンバー同士の関係にアンバランスさがあったりすることからきている場合がほとんどです。

ということは、うつの本人でなくても、家族のメンバーはそれぞれがそれぞれの形で家族の課題に関わりを持っている、と見ることができます。例えばリクエストの方が、「もし家族の課題があるとしたら、そこに自分はどのように関わっているのだろう?」という視点で家族関係を振り返っていくことで、自分自身が家族との関係の中で抱えてきた課題に気付くことができるかもしれません。

自分の人生に直接関わってくる自分の課題については、自分が向かい合うことで乗り越えていくことができます。その結果、まずは自分が今よりコンディションが良くなります。

家族同士は離れていても影響を受け合います。自分のコンディションが良くなると、家族間のバランスにも良い影響を与えることができることが多く、うつの本人にも良い影響があることも少なくありません。

家族関係について振り返ることで、自分自身も思いがけず成長することができ、うつの家族にも間接的な助けとなる可能性が大きいわけです。

ひとつ具体的な例をあげてみます。実際のケースではありませんが、参考にしていただければと思います。

Aさんは家族と離れて暮らす40代の独身女性。Aさんには30代独身の妹がいて、妹は両親と生活しています。この妹がうつになりました。妹は心療内科に通院しているので、Aさんは大丈夫だろうと思っていました。

ところが、妹は2〜3年通院してもなかなかよくならないようでした。そんな時、Aさんが結婚することになりました。

Aさんの両親は、以前はひどい夫婦喧嘩をよくしていました。Aさんは「結婚したら自分も両親のようになるのか」と思うと、どうも結婚に積極的になれませんでした。

しかし、やはり自分の家族を持ちたいと思い、自分の気持ちと向き合い、壁を乗り越えた結果、数年前からつきあっていた男性と結婚することになったのです。そして結婚が決まった頃から妹の様子が良い方に変わってきました。

なぜ妹の状態が良くなったかというのは、説明がつく場合もありますが、表面上はよくわからない場合もあります。

 

○最後に

この2つのポイントはうつ意外でもいろいろな問題にあてはめて応用することができますので、よかったら参考にしてください。また、事態が深刻な場合は公的機関や各種相談機関を利用することも大切なことですので、心に留めていただければと思います。

 

関連する講座へのリンク集

110.バランスの法則〜パートナーシップの見えない繋がり〜
274.心に問題を抱える人にはどう接したらいいの?

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