お問合せカウンセリングサービスって?サイトマップトップページに戻る
 


災害や事故、病気や事件、仕事や人間関係のあらゆるトラブルまで、あなたの身に降りかかってきた辛いできごとは、どのようなプロセスを経て癒しへと向かうのでしょうか?
まず、ショックなできごとが起きたとき、人の心は一瞬麻痺し、そして、「そんなことはありえない」と否定しようとします。そして「どうしたらいいのか分からない」というパニック状態に陥るものです。そして、「なぜ、自分がこんな目に合わなければならないのか。自分の何が悪かったのか」という怒りや罪悪感のプロセスを経るのです。
その後、心は現実逃避に入ったり、絶望に打ちひしがれたり、あるいは抑うつ状態に陥ったりしながら少しずつ現実を受け入れ、そして、「ま、いつまでもくよくよしていても始まらないよな」と前向きな諦め状態に入ります。
そして奇跡とも言える再生のプロセスに入ります。それはまるで新しい自分に生まれ変わったような感覚をもたらし、以前とは別人のように成長した自分になっていきます。そして、そのできごとに感謝の念すら抱くことができるのです。
そのようなミラクルなプロセスを4回にわたってお届けしたいと思います。

Keywords;痛み パニック 怒り 絶望 再誕生

Lecture.493-1

心がショックから立ち直っていくプロセス(1)
    〜第一段階:心理的パニック状態〜

講師:根本裕幸
ショックなできごとがあった直後、心は防衛本能が働きます。あまりに辛い現実を直視しなくても済むように、感覚を麻痺させるのです。しかし、現実はあまりに受け入れがたく、よって「そんなことがあるわけがない」と否定したくなるんですね。でも、現実は現実。それが分かってくると今度はパニック状態に陥ります。そんな状況において、周りの人はただ傍にいて話を聴き、手を握り、抱きしめてあげることが一番のケアだと思うのです。
Keywords
無感覚 否定 パニック 心の防衛本能 人のつながり

地震などの災害から、大切な人の死、事件、事故、病気、さらには、リストラや仕事上のトラブル、失恋や離婚話、浮気問題、友人とのトラブルのように心理的にショックを受けたあと、人の心はどのように移り変わっていくものでしょう?

そのショックの大きさによって、または、その種類によってそれぞれのプロセスの進み方はケースバイケースですが、心は強く、そして、人は時間や人の愛によって癒され、快復していきます。
そのプロセスを今回はテーマとして取り上げたいと思います。

なお、この執筆に当たりましては、アルフォンス・デーケン氏著「悲嘆のプロセス」(「死とどう向き合うか?」NHKライブラリー社発行)を一部参考にさせていただきました。

●第一段階:心理的パニック状態

大切な人の死に直面したとき、大きな災害や事故に遭遇したとき、または、事件や病気などが降りかかって来た時、さらには大切な人に急に別れ話をされたり、仕事上、信じられないトラブルに巻き込まれた場合等、心理的に大きなショックを受けたとき、人はまず、どのような心理状態に陥るでしょうか?

○ブレーカが飛んで茫然自失に(麻痺状態)

その衝撃が大きければ大きいほど、最初は「無感覚」な状態から始まります。
あまりにショックが大きく、「これは本当に起きたことなのか?」と“夢見心地”になった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
実際に目の前に広がっている景色、突きつけられた現実が、とてもリアルなものとは思えず、他人事のように感じられたり、テレビや映画の世界のできごとのように感じられたりします。

実は、この感覚は心の防衛本能の一つで、大人になり、理性・知性が成長すればするほど、自分自身を守るために起こるものです。
つまり、感情として感じてしまうにはあまりに酷で、自分自身を見失い、危険な状態に陥ると心が判断してブレーカを飛ばすような感覚です。

心が麻痺して無感覚になるので「夢か現実か見分けがつかず、頬をつねりたくなる」わけです。

この段階では「感じていることが真実」です。だから、「いや、これが現実なんだ」と思い込ませたり、思い込もうとする必要はありません。
そのまま心に任せておくといいのです。
そして、周りの人は「ただ、傍にいてあげる」ということが一番のサポートではないかと考えています。
気を紛らわせたり、直面させたり、慰めたりする必要はまだありません。
むしろ、ますます心が硬直化してしまうことも考えられますので、ただ傍に居て、もし、話をしてくれるようだったらじっと聞いてあげる、ということが理想的かな、と思うのです。

○そんなことはあるはずがない。(否定)

そして、その夢うつつの状態から少し抜け出すと、今度は
「いやいや、これは夢であって本当に起きたことではない」
「きっと明日の朝には元通りになっている」
「自分がこんな目に合うはずがないじゃないか」
「きっと誰かが自分をドッキリにかけようとしてるだけ」
「あれは嘘だから、ちゃんと本当のことを言ってもらわなきゃいけない」等々、起きたことを“否定”する状態がやってきます。

心が現実を受け入れられない分だけ、目の前に起きたことを否定したくなるのです。

でも、無理もないですよね。
いきなり大災害に見舞われたり、病気や事故が降りかかってきたり、大切な人の死を宣告されたりしたら、それを「はい、そうですね」と受け入れることなんて到底できません。
「え?嘘?嘘やろ?そんなことあるわけないやん」と思う段階がここなんです。

その否定が強い分だけ、心は傷つき、痛んでいます。

だから、無理に現実を受け入れようとしない方がいい場合も多いんです。
特に周りの方は「そうだよな。夢みたいだと思うよな」とか「うんうん。お前がそう感じるのも無理ないと思う」とか、あるいは、ただ抱きしめてあげるとか、手を握ってあげるとか、“まずは周りの方が、その人を受け入れてあげる”ことが大切だと思うのです。

現実を直視することが心にはものすごく負担になるので“否定”が起きているとも言え、だから、この段階で「これが現実なんだ、よく見ろよ」などのように、押し付けたり、無理に現実感を持たせようとすることはとても危険です。

○パニック状態

そして、時間が少しずつ過ぎて行くと徐々に現実が見えてきます。

そのできごとが本当のことであると、心が受け入れ始めるわけです。
「ほんとうに家がなくなったんだ」
「ベッドに横たわっているのが自分の愛する人なんだ」
「この数値は確かに病気を表している」
「そっか、もう会社に自分の席はないんだ」
「彼は私と一緒にはもういられないんだ」

そうすると、現実の重みが一気に押しかかってきます。

「え?どうしよ・・・どうしたらいいの?これからどうなるの?」

そんな疑問が頭の中を駆け巡ります。
絶望や悲しみが襲い掛かってきて、自分を見失い、その状態を何とか脱出しようと慌てふためいてしまうかもしれません。

特にこの状態では「怖れ」「不安」がものすごく強くなります。
だから、その怖れや不安を解消するために、普段ならありえない行動に出てしまったりします。

「水がなくなるから、買い置きしておかないと」
「食料がないから、とにかく手当たり次第食べられるものを集めないと」
「早く良くなる方法を探さなければ」
「次の仕事を早く見つけなければ」
「早く手を打たないと彼の気持ちがますます離れてしまう」

しかし、ここは自分を見失っている状態。だから、不安から焦りが生じて動いてもほとんど空回りの状態になってしまいます。

後から考えれば「なんであんなことしたんだろう?」と思うことも沢山出てくるでしょう。

だから、この状態では、できるだけ“何もしない”ことが大切なんですね。とはいえ、1人でじっとしているのも不安や怖れが募るもの。
「ま、今は何をしても裏目に出る時期だから、どっしり構えておこう」と思えたらいいのですが、なかなか難しいですよね。
そういうときは、誰かと話をするのが一番薬になると思います。

この最初の段階では一番は1人でいるのではなく、誰かと一緒にいて、そして、話をすることが何よりも安心感を招きます。

ここは「つながり」が一番不安を解消する手段なのです。
もし、あなたの近くにそのような方がいらしたら、そっと側にいて、もし、許されるようであったら手を握ったり、肩を抱いてあげてください。
人の温かみが何よりも救いになる状態なのです。

この時期はケースバイケースで一概には言えませんが、そのショックなできごとが起きた直後から始まり、だいたい数日〜数ヶ月の間に渡って起こります。

ただ、この段階であれこれと動き回ったり、何とかしようと働きかけをしたり、無理に現実に自分を迎合させようとしたり、心をコントロールしようとした分だけ、心に係る負担が大きくなり、プロセスの進行を極端に遅くします。
とはいえ、不安や怖れから何かしたくなるのが現実ですけどね。だからこそ、できるだけ人と一緒にいることが大切だと思うのです。

>>>『心がショックから立ち直っていくプロセス(2)〜第二段階:怒りと罪悪感〜』につづく


関連する講座へのリンク集

416-1.麻痺した感情が起こす問題(1)〜感情が麻痺する理由〜
416-2.麻痺した感情が起こす問題(2)〜感情が麻痺するとどうなるか?〜
428-3.寂しさとその癒し方(3)〜喪失感の裏側に〜

この心理学講座をメールマガジン『まぐまぐ』で購読しませんか? (マガジンID:0000100067) サンプルはこちら
◆購読
◆解除
Powered by
まぐまぐトップページへ

●すぐに役立つ心理学が「耳」で聴けます!>>>心理学講座音声配信サービス きくまる
当社のカウンセラーが各種講座で話したレクチャーの内容を録音。
講座の臨場感そのままに、時には笑え、または、胸がじーんと熱くなり、なるほど!と目からうろこが落ちる話が満載!

ダウンロードサービス きくまる

●カウンセリングを使ってみませんか?(初回無料電話カウンセリング/面談カウンセリング/電話カウンセリング有料コース)

カウンセリング予約センター>>>
   06-6190-5131 (受付時間:12:00-20:30/月曜定休。月曜祝日の場合は翌火曜日)

無料カウンセリングのご案内・・・90名以上のプロカウンセラーとの初回無料電話カウンセリング!
面談カウンセリング、電話カウンセリングセットコースのご案内
カウンセリングルーム(東京/大阪/名古屋/福岡/高崎/前橋)のご案内

●心理学講座をライブで体験!!(心理学ワークショップ)
弊社人気カウンセラーが講師として登場!心理学ワークショップは、東京/大阪/名古屋/福岡で毎月開催中!
心理学ワークショップ

●取材・執筆・講演・研修・企画などのご依頼・ご相談は・・・
TEL:06-6190-5611/ FAX:06-6190-5612 / E-Mail(お問合せフォーム) よりお願いします。
※過去の雑誌・テレビ・ラジオ・講演会などの実績につきましては「会社案内ページ」にて紹介しています。
私達がお役に立てることがございましたら、ぜひ、ご相談下さい!

●リンクフリーですが、記事の無断転載を禁止します。

 

>心理学講座の目次へ戻る<

■ カウンセリングサービス ■
カウンセリング予約センターTEL:06-6190-5131 / 06-6190-5613 :: TEL 06-6190-5611 :: FAX 06-6190-5612
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-6-8 : : 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-17-602(郵便物はこちらへ)
電話>月曜定休12:00〜20:30 :: FAX / E-Mail>無休24時間受付  collaborated by 神戸メンタルサービス(資) & カウンセラー養成スクール