ミスをした時の気持ちの持ち方

仕事でミスをしてしまった・・・
誰しも経験があるのではないでしょうか。

部署異動、担当替え、転職などで新しい仕事に就いた時は慣れるまではミスをすることもありますし、長年その仕事をしているベテランであってもミスを起こしてしまうこともあります。

ミスは起きない方がいいのですが、どれだけ気をつけていたとしても、ミスは起きるものです。

「なぜミスを起こしてしまったんだろう・・・」とミスをしてしまったことにショックを受けて落ち込み自分を強く責める人もいれば、「なんとかなるよね。」と楽観的に捉える人もいます。

ミスをしてしまった時、大事なことはそのミスをリカバリーするために迅速に動くということですが、人によってはミスをて落ち込んだまま、そこから立ち直れずに自分を責め続けて同じことをずっと考え続けてしまうことがあります。

ここでは、自分を強く責めてしまう時の気持ちの持ち方についてお伝えしたいと思います。

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◎自分を強く責めてしまうのはなぜ?

責任感が強ければ誰かに迷惑をかけてしまうことをとても申し訳なく思ってしまいます。
また、周囲の期待を裏切ってしまったど感じます。

さらに完璧主義で、完璧に仕事をこなさなければという気持ちが強すぎると、それが出来ていない自分に厳しいダメ出しをしてしまいます。

ミスをする自分=ダメ人間、と自分を扱い、ミスは許してもらえないと思っている(決めている)ので、人から責められる前に自分で自分を責めるのです。
そして、自分を責めることでこのミスを少しでも許してもらいたいという気持ちが潜んでもいるのです。

◎ミスが与える心理的な影響はどんなものがあるのか。

・自分への評価 : 上司や同僚から「仕事が出来ない」と評価されるのではないかという不安、怖れ
・自己否定 : こんなミスをした自分を許せないと自分を責める
・自信喪失 : 出来ると思っていたことが出来なかったことで情けなさや恥ずかしさ、惨めさを感じて自分を信頼できなくなってしまう。

◎ミスの捉え方

ミスをした時に悲観的にならず真摯に受け止め、気持ちを切り替えることが大切です。
こんなふうに受けとめてみるのもいいかもしれません。

・「失敗は成功のもと」という言葉もあるように、失敗から学べるということ思い出しましょう。
ミスは成長するチャンスでもあるのです。

・ミスをすることでリカバリーの方法がわかると、同じような失敗をした時に対処ができるようになります。
対処法を知っていると、失敗やミスをする怖さ(ストレス)も少し軽くなります。
※リカバリーできるミスは経験するのも悪くないと考えてもいいかもしれません。

◎反省(振り返り)と自分責めの違いを意識する

ミスや失敗をした時、自分としては反省(振り返り)をしているつもりでも、実は自分を責めているということがよくあります。

反省はそのミスから課題を見つけて、ミスを防ぐためにはどうするかとかんがえるものですが、「どうしてミスをしたんだ!」「なぜ、あそこで気づけなかったのか!」とグルグルと同じことを考え続けているのはずっと自分を責め続けていることになります。

落ち込んだ辛い気持ちを持ち続けていると、次のミスや失敗を引き起こしかねません。
ミスは許されてもいいのです。反省(振り返り)すれば過去に目を向け続けるのではなく、前を見るという気持ちを持つことを忘れないでくださいね。

あなたがミスを糧にさらにステップアップできることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。