ストレスについて

「ストレス」と聞いて、皆さんはどんなイメージが浮かびますか?
良いイメージが浮かぶ方は少ないと思いますが、ストレスをよく知ると、「ストレス=悪」とは限らないことがわかります。

ストレスにも、プラスのストレスとマイナスのストレスがあるのです。

そもそもストレスとは、外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のことで、その原因となる外的刺激は「ストレッサー」と呼ばれています。

ストレッサーには、暑さや寒さ、有害物質などの物理的・化学的なものがあります。
また、病気や飢え、睡眠不足などの生理的なものもあります。
不安・緊張・恐怖・怒りなど心理的なもの、人とのつながりの欠如などの関係性的なものもあります。

ストレッサー(刺激)によって引き起こされる体の反応のことをストレスというのですが、現在はストレッサーを含めて「ストレス」と表現されることも多くなりました。

寒い時に鳥肌が立つのは、寒さというストレッサーによる体の反応(ストレス)なんですね。
また、寒さを感じていなくても、怖さを感じた時などに鳥肌が立つこともありますよね。
同じ体の反応でも、ストレッサーが違うこともあるわけです。

このストレス、実は3段階あるらしく、第1段階はストレッサーによって起こる体の反応。(ストレスが生じた状態)
第2段階では、そのストレスを解消しようとさらに体内で防御反応が働きます。
わかりやすく言うと、体がストレスに耐え、適応しようとするんですね。
第3段階は、ストレスが持続して、体が適応できずに心身に障害として表れる状態です。

多くの病気の原因がストレスと言われるのは、こういう体の仕組みからくるもので、第3段階の状態はストレスがマイナスに作用した結果だと言えます。

一方、スポーツなどは、適度な緊張感があったほうが力を発揮しやすいと言われていますが、これは緊張が与えるストレスがプラスに働いている状態です。

つまり、ストレスそのものは必ずしも悪いものではなく、人の成長や健康、幸せに欠かせないプラスのストレスもあるのです。

ストレスをプラスに活かしながら、マイナスのストレスに強くなり、解消していく。これがストレスとうまくつきあっていくということになります。

実はこのストレス、心理学や脳科学において、プラスになるかマイナスになるかの違いは、ものの見方・捉え方による、と言われています。

同じ出来事でも肯定的に捉えれば、体も肯定的な反応(プラスのストレス)をし、否定的に捉えれば、自律神経やホルモンのバランスが崩れ、マイナスのストレスとなってしまうのです。

例えば、ピンチにおちいった時、「もうダメだ」とお先真っ暗に捉えてしまう人と、「ピンチはチャンスだ!」と捉える人とでは、体の反応も違ってくるということです。

人は、お母さんの体の中に命として宿った時から、音や気圧、温度といった物理的な外的刺激を受けます。
産まれてからは、物理的な刺激だけでなく、生理的・心理的な刺激も増え、刺激の多い環境で生きています。

そんな中で、生命を維持するために機能しているのが、ストレスであり、ストレスという体の反応があるからこそ、命が守られている部分もあるのです。

避けられない外的刺激も多い中で、肯定的なものの見方・捉え方がストレスをプラスにするなら、それを取り入れる価値は十分あるのではないでしょうか。

そうは言っても、つい否定的なものの見方・捉え方をしてしまうのが人間です。
否定的なものの見方・捉え方をしてしまうのも、人間の防衛反応なのです。
決してそんな自分を責めないでくださいね。それがマイナスのストレスになってしまいますから。

どうしても否定的なものの見方・捉え方をしてしまう方は人は、そうなるに至ったマイナスのストレスをずっと抱えてきたのです。そして、それがクセになってしまっているだけなのです。

そのクセを直していくことが、マイナスのストレスを解消することにもつながるので、まずは「クセなら直してみよう」と思ってみてくださいね。

ストレスを味方にするか、悪者にするかは自分次第です。
マイナスのストレスで心身壊してしまっては、仕事も生活もままならなくなります。
ストレスと上手につきあって、健康な心身を保っていきたいものですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

すのせ さちこ

大学卒業後、地元企業に就職し、デザイン・経理・総務・秘書・営業事務等の業務を経験。不惑にしてカウンセラーを目指すために転職。離婚も含めた人生経験をベースに、楽になる物事の受け止め方を提案する。生き方やライフワーク、メンタルヘルス、パートナーシップ全般の問題を得意とする。