運を味方に付ける心理学

ビジネスで成功を収めた方や、ある業種で結果を残した方の言葉に「運が良かった」という言葉を残される方が多くいらっしゃいます。
成功するためには、たゆまぬ努力や、諦めない粘り強さがあったと思いますが、運も成功するためには必要な要素だと言えます。

「結局、運が良かったから成功できたのではないか」
「運が無い自分は、どうせ成功できない」
「運なんて自分の力ではどうしようもできない」
なんて思うかもしれませんが、果たしてそうでしょうか。

私自身、「運が悪い」「ついていない」と感じることが多かったですが、心理学を学び、仕事や何かで大成功を収めたとまでは言えないにしても、「運が良い」と感じることが多くなりました。

今回は、運を味方につけるために「運が良い」と言える人を心理学的にみて行きたいと思います。

1.ネガティブな側面に捉われず、ポジティブな側面にも意識が向けられる

物事には、ネガティブな側面もあればポジティブな側面もあります。
ネガティブな側面にばかりに意識を向けていると、不安や恐れ、嫌悪感ばかり感じてしまいます。
不安や恐れ、嫌悪感を感じている状態で「運が良い」とは、とてもじゃないけど言えません。
しかし、ポジティブな側面に意識を向けることができれば、「運が良い」とまでは言えなくても少なからず前向きに考えることができるようになります。
逆を言えば「ついていない」とも言い切れなくなるのです。
無理にポジティブな側面だけに意識を向けろ、と言っているのではなく、ネガティブな側面だけをみるのではなく、ポジティブな側面にも意識を向けてみて欲しいのです。
「ついていない」と感じる時は、ネガティブな側面ばかりをみている状態ですので、ポジティブな側面を見る練習をしてみても良いのではないでしょうか。

2.他者の価値や魅力を信頼している

周りの人の価値や魅力を疑っていると、まるでその人に価値や魅力が無いように感じてしまいます。
するとその人の嫌な部分が目につくようになり、その人のことが嫌いになってしまいます。
人には、返報性の原理と言って、優しくされると優しさで返したくなる気持ち、意地悪をされると意地悪を返したくなる気持ちがありますから、嫌いな人に嫌悪感や敵意を向けてしまうと、返報性の原理から自分に嫌悪感や敵意が返ってくるのです。
人には必ず価値や魅力があることを信頼してください。
その価値や魅力に気付き優しい気持ちを向けることが出来れば、その人を味方に付けることが出来るかも知れません。

3.頼ることができる

人には得手不得手があります。なんでも一人でやろうとしても、どうしても無理や限界があるわけです。
自分のやり方にこだわり過ぎてしまうと、誰にも頼れず孤立してしまいます。
「運が良い」と言える人は、自分の不得手や自分のやり方より、得意な人や出来る人、その人のやり方を承認して頼ることが出来ます。
相手が応えてくれなかったとしても根に持つのではなく、協力者が現れた時に喜ぶようにしてください。
自分ひとりで抱え込まず、人と繋がることで幸運が訪れる機会を増やすことができるのです。

4.感謝することができる

当たり前に感じているものには、なかなか感謝ができません。
蛇口をひねって水が出ること、スマフォが繋がること、普段当たり前に思っていることに、その価値や魅力は感じにくくなってしまいます。
それどころか、それらが無くなると不満や不幸を感じてしまいます。
それは、周りにある価値や魅力、幸運に気付かず見逃しているということですから、どんな些細をことや当たり前に思えることでも、感謝の気持ちを持つことで訪れる幸運に気付き「運が良い」と言えるようになります。

〜さいごに〜

運が良くなる心理学と題して、いろいろと考えてみましたが、いかがでしたでしょうか。
これらは、宝くじが当たるとか、ギャンブル必勝法とは違いますが、「自分も運が良い」と思えるヒントになったり、人事を尽くして天命を待つ際の拠り所になれれば幸運です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
これからも皆様の御多幸と御幸運をお祈り申し上げます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

我慢や犠牲的な生き方、依存的な恋愛、生きづらさを乗り越え、独立開業やカウンセラーになる夢を叶える。ユーモアに富んだ表現で心理学をわかりやすく伝え、クライアントの魅力や可能性を見続けて、クライアントと一緒に「その人らしく」「楽になる方法」を考えるスタイルに好評を得ている。