かっこいい!!おじさん(^-^)

うちの夫は今年の初めに40代になりました。
「40代」という年齢は、それを目の前にした人にとっては、かなり重みがあったり、抵抗があるもののようですね。
夫はここ数年、年齢に必死に抵抗していました。
彼は、いつも「かっこよく」「若く」いたいと思っていたようで、服装やヘアスタイルなどにとっても気を遣っていました。


服はお気に入りのお店をまめにチェックして、自分のスタイルに合ったものをそろえているし、美容院も少し遠くても気に入った美容師さんのいるお店まで通っています。
髪の毛を明るく染めて、皮のパンツにブーツ、シルバーアクセサリーにサングラスといった格好は、かなり個性的。
おかげで、パッと見ただけだと20代に間違われることもあり、そんなときは密かに喜んでいました。
年齢のせいなのか、それとも私のお料理のせい(?)なのか、結婚して以来、少しずつお腹のまわりにお肉がつきはじめていたのですが、彼にとってはそれは許しがたいことらしく、何とかしようと、スポーツジムやプールに通ったり、ウォーキングに自転車、腹筋といろいろがんばってもいました。
ときどき、私や友達が「もう40歳なんだから・・・」とか「おじさんになったねぇ」などと言うと本当に嫌がっていたものです。
私は最初は、彼がどうしてそこまでおじさんを嫌がるのか不思議だったのですが、彼と一緒にいてわかってきたのは、彼が小さい頃、彼のまわりにはあまりいいおじさんがいなかったらしいのです。
飲んだくれる、怒る、デリカシーがない、自分勝手・・・彼の近くにいたおじさんのイメージがとっても悪かったため、自分がおじさんになることにものすごく抵抗があったようです。
ところが、40歳になる直前くらいから、彼が年齢を受け入れるようになったのです。
「もうすぐ、40だねぇ」と言われても、あまり嫌がらなくなったし、「40歳だから、ヨン様だねぇ」と言われると、手の指を4本揃えて、ニコニコ手を振ったりすることまでできるようになりました。
彼の変化にまわりの友達もびっくりしていました。
どうして急に変わったのか?理由は本人もよくわからないようですが、側にいる私から見ると、彼はいくつになっても、自分は自分だということに気がついたから、年齢のことを気にしなくなったんじゃないか、という気がします。
40代になっても、自分は自分、嫌っているようなおじさんにはならないとわかったから、年をとることへの怖れが減ったんじゃないかなぁと思います。
そのおかげか、以前からのマイペースがさらに自然になってきたようです。
今では、年齢に関係なく、自分らしくあることを楽しんでいるように見えます。
服装は今までどおり派手ですが(^^;、「黒い髪が似合うと人に言われて、自分でもそうだなぁと思ったから」と髪は黒くなっているし、体重は、食事に気をつけるようになってから、20代の頃の体重に戻って喜んでいます。
今は、おじさんのことを「あぁはなりたくない」と否定するのではなく、自分らしいおじさんを目指している様子。
確かに、彼のようなおしゃれなおじさんがもっと増えれば、おじさんになるのも悪くないかもしれません。
かっこいいおじさんの隣には、かっこいいおばさんが似合うわけで、私もうかうか手抜きをしていられませんね。
私らしいすてきなおばさん目指してがんばろう!と思う今日このごろです。
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