自己嫌悪とのつき合い方~自分に尋ねてみよう~

自分なんて大っきらい!!と思うことありますよね。

でも、生まれてからずっと片時も離れずにつき合うことを余儀なくされるただ一人の人でもあります。出来ることなら、嫌わずにいれたらいいのだけど…、でも、やっぱり自分のことが嫌い!!そんな思いがわきあがることもあります。

もっと苦しいのは、自己嫌悪をしている自分を嫌うということ。自己嫌悪をしている自分を責めると、更なる悪循環にはまってしまいます。今回の心理学講座では、自己嫌悪を持っている自分を責めるのではなく、自分に問いかけをしながら、自己嫌悪している自分とどんな風におつき合いしたらよいかをお届けします。

◎リクエストを頂きました◎
=======================================
よろしくお願いいたします。
自分が嫌いでしょうがありません。結婚して、子どももいます。子どもがいるのでこんなことを言ってはいけないとは思うのですが、生きている意味がわかりません。

学生時代に自分の言動がきっかけで友人と仲が悪くなったりしたので、こわくて、緊張してしまい、ママ友とも上手に話すことが出来ません。
ポジティブに考えることが出来るくらいなら、こんな人生送ってないです。誰も、好き好んで、生きにくく生きてるわけじゃないんですけど…
=======================================

リクエストいただき、ありがとうございます。

今回は、リクエストを基に自己嫌悪とのつき合い方をお届けします。

程度の差があるけれど、誰もが自分を嫌ったことがあるのではないでしょうか?

自己嫌悪を持っていても、ただ「自分が嫌い」ということだけに留まればいいけれど、自分を嫌うことによって派生する弊害は数知れません。

自己嫌悪から生まれる弊害

心理学の世界では、目の前の世界はすべて私たちの心を映し出した鏡だといわれます。

自己嫌悪も、例外ではありません。

まず、自分を嫌っている自分を周りの人が好きになってくれるとは思えません。好きになってくれるとは思えないどころか、あなたが自分を嫌っていれば、自己嫌悪があなたをとりまく環境に投影されますから、周りの人が自分を嫌っているに違いないとか、自分が周りの人から嫌われても無理はないように感じます。

自己嫌悪は、自分を嫌うというある意味では自分に向けられた攻撃性になります。その自分に向けられた攻撃性も周りに投影されますから、人から攻撃されるような感じがしたり、人から受け入れられないように感じたりします。

そうすると、人に近づくことや関わることに怖れを感じるようになります。更に怖れが緊張を作りますから、うまく人と話すことができなかったり、人と会うと緊張状態が続いてすごく疲れたりして、人と距離を置きたくなってしまうような状態に陥りやすくなります。そのような状況は、自己嫌悪が強ければ強いほど顕著に表れます。

しかし、そもそも自分が嫌いであって人が嫌いな訳ではありませんから、人との距離を置くことが本来の求めている状況ではありません。自分が求めている状況ではない分だけ、人知れず、寂しさを感じる機会も少なくありません。

これらは、自己嫌悪から派生する弊害ですから、自己嫌悪を減らした分だけ、これらの弊害を軽減することもでき、人づきあいに対する苦労も減らすことも可能です。

自己嫌悪とのつき合い方

嫌っている自分を好きになることができたら、それはそれでとても素晴らしいことだけど、それが簡単にできれば苦労しませんよね。

自己嫌悪とのおつきあいが長い方は、自己嫌悪を繰り返ししているうちに慢性的に癖づけられていることも多くあります。自分を嫌悪している自分が自分のアイデンティティになっている場合もありますし、意識ではやめようと思っていても、気がつけば無意識的に自分を嫌ったり責めたりしていることもあると思います。そんなときは、自分を嫌ったり責めたりしている自分に気がついたら、

「それ(自己嫌悪や自己攻撃)を続けたい?」

と、自分に問いかけてみましょう。答えが「No」であれば、気づいたときに止めてみましょう。ここでのポイントは、「気づいたとき」だけでもいいので「止める」ことです。

自己嫌悪のススメ!?

きっとこの心理学講座を読んでくださっているあなたは、自己嫌悪を何とかしたいという意識の高い方なのではないかと思います。

そんな自己嫌悪を克服しようとしている方が陥りやすい自己嫌悪が、

「自己嫌悪をしている(やめられない)自分を嫌う」

という自己嫌悪。自己嫌悪を克服しようとしているのに自己嫌悪を逆に増やしてしまうというもの。せっかく前向きに取り組んでいるのにもったいないですよね。ここでのお勧めしたいものは、「自己嫌悪をしている自分を認める」ということ。自分を嫌っていることにOKを出してあげるだけで、自己嫌悪していることに変わりはないかもしれないけれど、自己嫌悪をしている自分を嫌うという更なる自己嫌悪を増やさずに済みます。

自分嫌悪する目的に着目してみよう

慢性的な心理パターンに対して、私たちは現状が変えられないようなうんざりした感じや希望を持てないような気持ちになることがあります。それは、慢性的になっていて同じような現状が続いているからなのですが、実は一見望んでいないと思われる状況下の中でも、隠れた目的を持っていることがあります。
自己嫌悪にしても、自己嫌悪していることで、いいことがあるようにはなかなか感じることは出来ませんよね。

だから、そこをあえて、

「私が自己嫌悪を必要としているとしたら、なぜなのだろう?」

と投げかけてみます。
自分が自己嫌悪を必要としているとは断固としても考えたくないものですね。しかし、その視点を持つことで自己嫌悪をしている隠れた目的やメリットを発見することができます。

そうすると、思いがけない答えが見つかることもあります。

例えば…

「自分で自分を嫌うので、これ以上私を嫌わないでください。」

という思いが隠れていたり、

「自分を嫌うことで、誰かの居場所(存在)を守っていた」という自分や

「自分を嫌うことで、自分の力を抑制している」

という自分を見つけたりすることがあります。
時には、自己嫌悪したくてしている自分に出会うことだってあります。

人によって目的は様々ですが、心の奥に隠れていた目的を見つけて認識することで、自分に対して、

「(今でも)自己嫌悪は必要なのか!?」

「自己嫌悪する以外のほかの方法はないか!?」

といった現状を意識して選択する機会を与えることができます。

自分に対して状況を選択する機会を与えることができれば、自己嫌悪とどうつきあっていくか(やめるのか、続けるのか…)も選択することが出来ますから、自分に対して現状をどうするかを決めることのできるパワーを取り戻すことができます。

よかったら、お試しくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。