過去のパートナーに会いたくない時の対処法

過去や今のパートナーに会いたくないのにはきちんとした理由があると気づく大切さ

過去か今のパートナーに会いたくない!と感じることありますよね。
この時、会いたくない自分を責めていることが多いのです。
そんな時は「会いたくないと感じるのにはきちんとした理由がある」ことを感じてあげましょう。
この視点を持つことで自分の愛と優しさに気づくチャンスにしていくことができます。

パートナーシップのご相談の中で

「あいつには会いたくない!」というお話、伺うことがあります。

例えば、失恋した元彼/彼女とか、今付き合ってる彼/彼女とか。

パートナーだったり、元パートナーだったりと「会いたくない」時にはどんな対処をしていけばいいのかについて、お伝えしていきたいと思います。

 

◎「会いたくない」理由を考えてみる

最初のポイントは、

「その人に会いたくないのには、きちんとした理由がある」

ということです。

このことがどうして大切なのかというと、誰かに会いたくない時というのは、私たちは

「こんな風に感じるのはよくないことだ」

とそんな自分のことを責めてしまうことが多いからなんですね。

自覚している場合も、無自覚な場合もあるのですが、いずれにせよ

「こんな風に感じてしまう自分は冷たい心の持ち主だ」

みたいに、自分を責めてしまうことがあるのです。

こうした気持ちのことを「罪悪感」と言ったりしますが、罪悪感は感じるのがとても嫌な感情なので、感じたくないから遠ざけたくなります。

つまり、会いたくないことから感じる罪悪感を感じる相手から離れたくなるので、ますます会いたくなくなる、ということが起こるんですね。
(ややこしい・・・)

この感情を減らすには、罪悪感を減らせばいい、ということになります。

そのためには、

「会いたくないのには、きちんとした理由がある」

ことに気づいていきましょう。

例えば、

「元彼/彼女にひどい言葉を言われて別れた」

「彼/彼女と大きな喧嘩になってしまった」

こんなことがあったとしたら、自分だけでなく、どんな人でも

「相手に会いたくない!」

と感じると思いませんか?

「自分には自分なりの相手に会いたくない理由がある」

ことを大切にすることで、相手に会うハードルは下がります。

 

◎「投影」という視点を使ってみる

次に役に立つアプローチの一つは

「投影という視点を使ってみる」

ということです。

投影とは、簡単に説明してしまうと、

自分なりの心のフィルターで相手や物事を見てしまうこと

です。

このフィルターとは、今の自分の感情や、過去の体験などのことです。

誰かに会いたくない時、実は、目の前のその人ではなく、

「過去の誰か」

をその人に重ねて見てしまっている場合があるのです。

例えば、

・今の彼/彼女に、過去に付き合ったパートナーを重ねてしまっている

・元彼/彼女に、家族の誰かを重ねてしまっている

みたいなことが起こっている場合があるのですね。

仮に、過去にいた誰かとの思い出やイメージが悪いとしますよね。

すると、今、会いたくないと感じているその人だけでなく、過去の会いたくない人に対する「会いたくない!」という感情が載ってしまうのです。

これは無意識にやっていることが多いので気づきにくいのですが、もしこの話が本当だとしたら、

「今、会いたくないと感じているその人のことを、正しく見て感じることができていない」

ことになります。

心の中で、今、会いたくないと感じている彼/彼女(あるいは元パートナー)とは別に、ここに重ねてしまっている過去の誰かがいないだろうか?と自問自答してみてください。

そこで過去の誰かのことが思い出されたとしたら、その過去の人と、今感じているこの人は別人だと、心の中で区別しようと思ってみてください。

簡単に区別できるものではありませんが、別々の人だと意識するだけでも、今感じている人への感情が変わってきます。

「会いたくない人」がいる時。

そのことで悩むということは、その人への何かしらの愛情があるということだし、何より、自分の中に優しさと愛情があるからこそ、感じることです。

単純に会いたくないと嫌っているのではなく、その人を大切に感じているかもしれない、そして、自分の中にそんな優しさと愛情があるかもしれないという視点を持ってみてください。
ここが最も大切な、そして、気づくべきポイントなのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。