愛されやすい私になろう

あなたにも大切な人がいると思います。
大切な人との関係性を、より良い関係にしたいと思いますよね。
今日は、どのようにしたら、あなたがあなたの大切な人との関係をより良くできるのかを、私の体験をまじえながらお伝えさせていただきます。

私には、結婚して30年の夫がいます。
7年間の交際期間を得ての恋愛結婚でした。
交際期間が長かったので、私は夫のことを知っているつもりでいました。
しかし実際は、恋愛と結婚は全くちがうもので、私は夫のことをあまりわかっていなかったことを結婚してから知りました。

それは、新婚生活の間もなくから始まりました。
・連絡もなく家に帰ってこない日が度々ある。(どこにいるのかわかりません)
・お小遣いがいつも足りない(私の知らない借金がありました)
等々です。

「どうして帰ってこなかったの?どこにいたの?」と尋ねると
「居酒屋で寝ていた。道路で寝ていた」と言うのです。
そんなことってあるのかな~?と思っていました。
「お小遣いがすぐになくなるけど何に使っているの?」と尋ねると
「もごもご。。。」となります。
なんだか夫が謎だらけで、真実はどれなのか?
私は夫が全然分からなくなってしまいました。

そのうち、娘を出産したので、夫は娘をお風呂に入れる担当になりました。
最初の頃は、せっせと仕事から早く帰宅して、娘をお風呂に入れることが夫も楽しそうでした。
しかし、しばらくするとまた帰宅しなくなりました。
いつまで待っても埒が明かないので、子育てや家事は私のワンオペになりました。
夫は、戸籍上はいるけど、現実生活ではいない人になりました。

この夫の癖は、転職して職場を変えても、引越して住環境を変えても変わることはありませんでした。

そうこうしているうちに、私は夫に何も期待しない、何も求めない人になりました。
そして元々本音で話すコミュニケーションが苦手だった私は、夫に「家に帰って来てくれないのは寂しい」とは言えず。
「なんで帰ってこないのよ!どこに行っているのよ!」と感情的に怒りをぶつけるだけの怖い奥さんになってしまいました。
(心理学的に怒りは、本当の感情に蓋をすると言われています:私の場合は寂しさをわかってほしい)
私達夫婦は、本音のコミュニケーションができない、仮面夫婦のような状態で離婚もせずに、結婚生活をすごしていました。

愛する夫に本当の気持ちである【寂しい】【悲しい】が言えない私は、愛を与える先として、子育てに私の愛情のすべてをつぎ込んでいきました。
そして夫とは会話することさえなくなっていきました。
その先に待っていたのは、夫の浮気の発覚です。

私は、元々自己肯定感が低く、私は愛されない。私は幸せになれない。との自己概念をもっていました。
その自己概念の通りのような出来事が起きたのです。
「ほーらやっぱりね。やっぱり私は愛されないのよ」と思ってしまいました。

完全に心を閉ざして、自分の殻にひきこもりました。
もちろん夫とは会話しません。
心が壊れたように感じて、鬱病になりました。
毎日が苦しくて苦しくてどうしようもない心身の状態になりました。

やがて、子供が成長するにつれて「このままではいけない。こんな不仲な両親を見ていたら、結婚に希望がなくなり、娘は結婚しない人になってしまうかもしれない」と思うようになりました。
実際に娘は年頃になった時に「私は結婚に夢も希望ももっていない」と言っていました。

私は、子供の将来の為にも、自分自身の為にも、夫婦の関係性を良くしたい一心で、心理学を学ぶようになりました。

心理学を学んでいくと【夫の悲しみ】や【夫の寂しさ】【夫の孤独】を、理解できるようになりました。
夫は母親から信頼してもらえず、いつも兄弟と比べられて育てられていたので、心の中に【俺は誰にもわかってもらえない】との深い悲しみをもった人だと分かりました。
それは本当に驚きでした。
夫の気持ちを私が感じた時には、涙が溢れてしかたがありませんでした。

そこで、私は心理学で学んだことを生活の中で実践し始めました。

① 本音で話す、言葉でコミュニケーションをする
本音を出すことが苦手で、察してほしいとふてくされた悪い態度をしていた私でしたが、丁寧に「この前の○○は悲しかった」「○○してくれると嬉しい」と言葉で伝えました。

② 自分の機嫌は自分でとる。できるだけ笑顔でいる。
私は【私を機嫌よくさせるのは、夫であるあなたがやるべきでしょ】との思い込みがありました。
親との関係性の影響です。
マインドが子供だったのです。
それをやめて、自分の機嫌は自分でよくするようにつとめました。
そして、できるだけ笑顔でいることを心がけました。
夫と朝顔を合わせたら笑顔で「おはよう」と言い、夫が帰宅したら笑顔で「おかえりなさい」と言いました。
これらを、数年間やり続けました。

すると、夫が帰宅するようになりました。
そして本音のコミュニケーションは、私が分かりやすくなるようで、「ゆうこさんは○○は嫌がるよね。○○は喜ぶよね。」と夫の中で、私の取扱説明書ができたようです。
いつもイライラして怒りをぶつけていた私の扱い方がわかるので、夫も私にコミュニケーションが取りやすくなったみたいです。
最近では「今の俺は家族が一番大事だよ」とまで言うようになりました。
新婚当初から数十年間、帰宅しなかった夫が、ここまで変わるのは驚きでした。

余談になりますが、私達夫婦の変化をみて娘も安心したのか。娘は、昨年嫁いでいきました。

私がわかりやすい人になったことで、夫から愛されやすい人になったようです。
今では、夫婦仲の良い喜び溢れる毎日を送っています。

私の経験が、あなたの人生が前に進むヒントになれば幸いです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、ひきこもりの子供との関係など、重ねてきた年齢相応の幅広いジャンルを得意とする。圧倒的な受容力をいかしたカウンセリングが好評。お客様から『温泉のように温かい』『安心感がある』大きな懐で包み込んでもらうような包容力があり、価値を見る応援の力が大きい』と定評である。