犠牲と与えるについて考えてみよう

パートナーに与えるために与えることと犠牲との違いを知り、気づき続けていきましょう

パートナーにして欲しいと求めるだけでは、対等でない関係性になってしまい、結局自分が苦しくなってしまいます。相手に自分からしてあげる、与えていくことが二人の関係性を良くしていきます。しかし、これを犠牲からやると苦しくなってしまいます。今回は与えると犠牲の違いを考えていきましょう。

「わかって欲しい」「助けて欲しい」「愛して欲しい」という自分のニーズをパートナーに求めてしまうのは、誰にでもある気持ちです。

それに応えてもらえたら、嬉しいし、愛されていると感じるので、安心できます。

しかしながら、相手から与えてもらってばかりでは、パートナーシップの喜び、楽しみ、素晴らしさを感じられなくなってしまいます。

なぜなら、パートナーに与えてもらってばかりで自分は何もしてあげられていない、と感じるからです。

自覚・無自覚の場合がありますが、この状態では、自分は何の力もなく、相手にしてもらってばかりで、「対等な関係性ではない」と感じるようになって、これが苦しみの元になるのですね。

パートナーシップとはお互いを思い合い、愛し合い、高め合うことで幸せを感じるもの。

いくら「わかって欲しい」等を相手から与えられても、もらってばかりでは、結局満たされないのですね。

そこで、自分の方からパートナーに対して「わかってあげる」「助けてあげる」「愛してあげる」ことをしてあげる、つまり「与える」ことをしていこうと思ってみてください。

自分から与えることで、その思いがパートナーに伝わると、今度は相手も与えてあげたくなります。

◇与えることが苦しいと感じる理由

しかしながら、与えましょう、と言われても素直になれなかったり、苦しくなってしまう場合もあります。

こうした場合は、今まで誰かや何かに与え続けて、苦しくなったり、燃え尽きたり、時には倒れてしまったりした過去があったりします。

すると、与えましょうと言われても、またあの苦しい状況がやってくるのではないかと感じ、さらに、どうして自分ばかりが苦しまなければならないのか、という怒りが出てくることもあります。

心は与える=苦しみ、と捉えているので、もう与えたくない、たくないと感じてしまうのです。

しかし、与えるとは、苦しむことではありません。
むしろ、楽しい、喜びを感じるものなのです。

苦しい時は、与えているのではなく、犠牲をしている時なんですね。

ところが、与えると犠牲の違いがなかなかに難しい。
この違いがわからないと言われるご相談者さんもとても多いです。

そこで、この二つはどう違っているのかを考えていきたいと思います。

◇与えると犠牲の違いを考えてみよう

パートナーに何かをしてあげたいと感じる時。

与えている時も、犠牲している時も、相手のためにやっていることに違いはありません。

それでは、どこが違うかというと、これはなかなか難しい話ではあるのですが、ひとつの視点として考えていただきたいのが

「自分軸か他人軸か」

ということなんです。

どういうことかというと、与えている時というのは自分がしてあげたくてやっているので自分軸なんですね。

ところが、犠牲は相手ありきになっていて、どう思われるだろうかと相手の反応を気にしたり、これをやったら愛してもらえるのではないか、つまり他人軸になっているんですね。

ですから、与えている時は、相手が喜んでくれたらもちろん嬉しいわけですが、思っている以上に喜んでくれなくても、気にはなっても苦しくはなりません。

逆に、犠牲している時というのは、相手が喜んでくれないと、なぜ喜んでくれないのかと不安になったり落ち込んだり、時にはすごく腹が立ったりするのです。

ここには、これだけやってあげたのだから、あなたも愛してくれるよね、という思いが隠れています。

与えている時は、自分の価値を感じ、自分の愛を感じて、この愛を送りたいとやっているので、相手の反応は気になりません。

犠牲している時は、自分に価値を感じていない無価値感から、自分には愛はないから、これをやったら愛されるだろうとやってしまうので、相手の反応にとても左右されてしまうのです。

そうは言っても、犠牲ではなく与えるというのは、とても難しいことです。
そんな時は、できない自分を責めるのではなく、このことに気づくところから始めてください。

全く気づかないでやっているのと、気づきながらやっているのでは、天と地ほどの差があります。

気づき続けることは、犠牲というやり方を変えていくための道を探すことでもあるのです。

(完)

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。