子育て中の物忘れ

子育て中の物忘れ。悩む方は一定数いらっしゃるようです。私も一時期物忘れがひどくなった時期があります。なぜ産後に物忘れを経験する方がいるのでしょうか。いったいどのように物忘れに対応したらいいのでしょうか。

「自転車ないけど、どうした?」

こどもが産まれてきて、しばらくした頃のことです。

「自転車ないけど、どうした?」
夫が帰宅して、私に話しかけてくれました。

「あれ、盗まれたかな? それとも私がどこかに置いてきたのかな?」
振り返ってみてもわかりません。

しばらく時間が経って
「あれ? 私、スーパーに置き忘れたかもしれない」
と、気づきました。スーパーに自転車で行ったような記憶がかすかにあるような気がします。でも、私は歩いてきたものとして、歩いて帰ってきてしまいました。

実際にスーパーに行ったら、自転車があったのです。

〇私、やばいかも

記憶がすっぽりない。そういえば最近、お財布も落とした。携帯もしょっちゅうなくす。物忘れのひどさに
「私、やばいかも」
と、愕然としました。

 

なぜ、物忘れしてしまうのか?

なぜ、物忘れしてしまうのでしょうか。今回、2つあげてみたいと思います。

1、マミーブレイン

産後ボケともいわれている、マミーブレイン。医学用語ではありません。物忘れがあったり、ぼーっとしたりします。出産の影響で、人によっては数パーセントほど脳が萎縮するといわれている現象です。脳の萎縮は数年かけて戻るようです。

2、乖離傾向

ストレスが多すぎる時、記憶が飛んでしまうことがあります。ストレスから自分を守るために起こるようです。

自転車や車の運転しているとき、すべての行程は覚えていないといったことも、乖離の1つといわれています。日常的に起こることから、障害と呼ばれるものまであるようです。

 

物忘れ、どうしたらいいの?

①自分を責めない

産後の育児。慣れない日々。そのうえ物忘れも自分の身の上に起こったとしたら
「いったい自分はどうしてしまったのか?」
と、真面目な方ほど自分を責めがちです。

「産後、物忘れする人も多いらしいよ。しばらくしたら、回復することがほとんどみたい」
ということを知識として知っているだけでも、自分を責めることを減らせるのではないでしょうか。

自分を責めるのをやめることで、心理的ストレスはだいぶ減らせることと思います。

②自分を承認する

「自分は今、とっても頑張っているのだ」
ということを承認してあげてみませんか? 母業はおやすみできても、母であるということに24時間365日おやすみはありません。命を育むという一大プロジェクトのまっただなかのご自身を、承認してあげませんか?

③話す、頼る

「物忘れがある」
ということ、誰かに話せていますか? 一人で抱えていませんか? 誰かに頼れていますか?

今、あなたの体や心はSOSや悲鳴をあげている状態かもしれません。それをさらに一人で抱え込まないであげてほしいなと思います。

日中、こどもと二人きりというママも少なくありません。大人同士、心が通い合う会話で、心が救われることがあります。ご主人、友人、親、カウンセラーなどと話したり、頼ったりしてみませんか?

④睡眠

眠れていますか? 寝るのは夜だけと限定せず、眠れるときに
「普段からの睡眠不足を解消していい」
と、ご自身に許可を出してあげることもおすすめです。

⑤自分の楽しみの時間を過ごす

子育てに集中するがあまり、ご自身のことが置いてきぼりになっていませんか? それだけお子さん思いのいいお母さんなのだと思います。でも、時に「お子さんのお母さんという役割」から解放された、自分自身に戻る楽しみの時間をご自身にあげてみませんか?

⑥休息

お休み、とれていますか? なかなかお休みがとれないという方も、少なくありません。そこでオススメなのが「深呼吸」です。

休息とは、息を休むと書きます。実は、深呼吸やあくびをするだけでも、ストレスは緩和するようなのです。脳に酸素をおくることもできます。

お子さんの命を育むということに、緊張を伴う方も少なくありません。また、授乳や抱っこ、おむつがえ。前屈みになりがちです。猫背になって、呼吸が浅くなっているかもしれません。

・肩や首を回す
・手をあげて伸ばす
・簡単にストレッチ
・深呼吸
・あくびを意図的にする

こういったことを日々のところどころで、ご自身のためにしてあげてもいいのかもしれません。

 

子育て中の物忘れ効く、日にち薬

日にち薬という言葉があります。病気や怪我から回復するには、時間・日にちが必要であるという意味です。子育て中の物忘れに効くのも、日にち薬かもしれません。

赤ちゃんや幼児期の子育ても永遠に続くわけではありません。こどもは日々成長します。徐々に親の手からこどもは離れていきます。そのとききっと、
「そういえばあの頃、産後の物忘れに悩んでいたな」
と、回復していることを感じることでしょう。

もちろん
「あれ? この物忘れはおかしいな」
と、思うのであれば病院へ受診もされてみてくださいね。

 

来週は、小川のりこカウンセラーです。
どうぞお楽しみに。

 

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この記事を書いたカウンセラー

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恋愛・夫婦・子育て・人間関係など、生きづらさや悩みを抱えたかたに、穏やかに、寄り添うことを大切にしている。「話すことのすべてを大切に聴いてもらえる安心感」がある。あらゆる人のなかにある豊かな才能・魅力に光をあて、生きる力を一緒に育む。共感力の高いカウンセラーである。