新しい職場での心の持ち方ヒント(新社会人向け)

2月も下旬に入り、春の兆しも感じるようになってきましたね。
春からは就職・異動・転勤・転職などで新しい場所で気持ちも新たにスタートする方は、新しい場所(職場)が楽しみでもあるでしょうし、ちょっぴり不安を感じることもあるかもしれません。

特に4月から初めて仕事をする新社会人の方にとっては、新しい世界に飛び込む楽しみもあれば、どんな感じなんだろうと今、少し不安な気持ちを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、新社会人の方に向けて新しい環境での心の持ち方について書いてみたいと思います。

まずは、当たり前のことかもしれませんが、基本的なこと2つをお伝えします。

○明るい声であいさつ

初めて顔を合わす人ばかりの場所で「おはようございます」と自分からあいさつをするのは、少し恥ずかしいような気持ちがするかもしれません。
あいさつしても返事がなかったらどうしよう・・・と思うかもしれません。

ただ、初めて会った時の印象が残りやすいので、ここは勇気をだしてやってみようと思うところです。
声を出すことで緊張が少しほぐれることもあります。
もし、あいさつが苦手だと思っていたなら、それが出来た自分に自信がうまれるかもしれません。

万が一、初日に上手くできなかったとしても、相手の返事がなかったとしても、また次の日にトライすればいいだけです。

あいさつ(挨拶)は心を開き相手に近づくという意味があるそうです。
そう考えると人間関係を築く最初の一歩といえるのではないでしょうか。

相手の反応に一喜一憂するよりも、あいさつをして自分自身が気持ちよく1日をスタートしようと思ってみるといいのかもしれません。

○名前と顔を覚える

名前と顔がわかることで、相手を名前で呼びかけることができます。
たとえば、あいさつにしても「○○さん、おはようございます」と言えます。

名前を覚えてもらえると嬉しいものですし、大切にされているようにも感じます。
また、できるだけ早く部署や関係各所の人の名前を顔がわかるようになると、誰かから声をかけられても「この人誰だっけ??」なんて思う不安も軽減します。

配属された部署によっては大人数で覚えるのが大変だったり、名前を顔を覚えるのが得意ではないと思う方は、自分の近くの席の人や重要な人物(上司等)から覚えていくといいかもしれません。

では、次は仕事に取り組む時のことについてお伝えします。

学生から社会人になって、「これから社会人として頑張っていこう」と「早く仕事を覚えて役に立とう」とそれぞれに意欲を持っていらっしゃることと思います。
あなたがその意欲を持ち続けるためのヒントを4つお伝えします。

○最初は言われたことを言われた通りにやってみる

仕事の説明をされて、よく理解できることもあれば、今一つよくわからないという時もあるものです。
わからないことは質問すればいいのですが、完璧に理解してから始めようとすると、かえって分からなくなってしまうことがあります。

よくわからないままに仕事をすることに「これでいいんだろうか」という思いや仕事の流れが結びつかずに不安になることはあると思いますが、当初は十分理解できていないとしても、まずは言われた通りにやってみるうちに、自分なりの疑問点がでてきたり、理解が進むこともあることを知っておいてくださいね。

仕事に少し慣れ、できていたこと、わかっていたことが、突然「あれ?なんでこうするんだろう?」と思った時は、理解が進んだ時でもあるのです。

その時は勇気を出して先輩や上司に質問や確認をしてみてくださいね。

わからないことはダメなことではありません。
ちゃんと理解したい、キチンと仕事をしたいと思っているからこそ、こんなことではダメだと感じるだけです。

○相談できる相手(味方)を探す

何かを訊いて怒られたらどうしようとか馬鹿にされるのではないかと思ってしまうと、誰かに何かを訊くのは勇気がいりますよね。
だけど、ちょっとしたことを訊ける相手を見つけておくと安心できます。

入社したばかりでは、誰に相談していいかわからないことも多いと思います。
誰がどんな人かもわからないですし、誰を信頼していいのかも迷うかもしれません。
あなたに仕事を教えてくれる先輩や、あなたが話しやすいと思う人、誰でも構いません。
相手に迷惑をかけると思わず、何かある時は頼りにさせてくださいという思いを持ちながら、あなたにとっての味方を見つけてくださいね。
頼られることが嬉しい上司や先輩もいますよ。
(ただし、頼るのと甘えるのは違いますから、そこは気をつけましょう。)

○完璧を目指さない、人と比べない

仕事への意欲が高ければ高いほど、
「これが出来て当たり前」
「これくらい出来ないと使えないヤツと思われるかも・・」
と考えるかもしれません。
まして初めて仕事をするのであれば、頑張ろうと思う気持ちも強いですよね。

その気持ちはとても素晴らしいものです。
が、気負いすぎると続かなくなってしまうこともあります。

また、頑張るからこそ、つい他の人とくらべて「自分は出来てない」「役に立ってない」と思いがちなこともあります。

まだ始まったばかりですから、焦りは禁物。自分なりに今日出来たことを認めたり、反省点は次に活かそうとすればいいだけです。
出来ない自分を責める必要はありません。

自分自身にプレシャーをかけすぎて、肩に力が入りすぎて出来るはずのことも上手く出来なくなったなんて経験はありませんか?
そんな時は、一旦気持ちを切り替えることを思い出してくださいね。
大きく深呼吸をしてみたり、軽く体を動かしてみたりするだけでも気持ちを切り替えるきっかけになります。

○同期が居る場合は、繋がりを持つ

会社によっては研修期間があり、その間に同期の仲間と繋がりを作ったり、情報交換ができたりすることがあります。
同期との繋がりがあれば、心細さも軽減されるでしょうし、何かあった時に話せる仲間がいて安心感も感じられ心強いと思います。

もし、同期が居ない場合は、私と同じように1人新入社員で頑張っている人もいる、と思ってみてくださいね。
自分だけが1人だと思うと辛くなってしまいますが、どこかで同じように頑張る人がいると思えると感じ方も変わってくると思います。

最後に、新人さんが新しい世界に不安や心細さでいっぱいであるのと同じように、その職場の人たちにも変化が起きています。
人の異動や新入社員を迎えることで、今までの慣れた環境から新しい環境へと変わっているので、どこか不安定にはなっているのです。

それを心のどこかに留めておいてもらえると、「自分だけではない」と思えて、少しは気がラクになるかもしれませんね。

4月から、あなたが職場に馴染み、仕事に慣れ、社会人としての日々を楽しむことができるよう願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。