入手困難な人を好きになるにはワケがある

シンデレラも無価値感が強かった?!

入手困難な人を好きになるのは理由があります。そのひとつは無価値感によるものだということをご存知でしょうか?

愛するよりも愛されたいそのココロ

無価値感とは「私には愛される価値がない」という思い込みのこと。無価値感が強くなると「愛すること」よりも「愛されること」に価値をおくようになります。

たとえば、「デートに誘われること」「好きだと言われること」「必要だと求められること」などを相手からしてほしくなるのです。心理的には「相手に求められること=自分には価値がある」という方程式が成り立っています。

これはよくあるブランド信仰にも似ています。自分には価値がないので、自分の外側を飾ることで、あたかも価値あるもののように見せようとする。そのため人から見て価値があるとわかるもので、自分を飾らなければならない。

恋愛であれば「手に入りにくい人」を好きになることがあります。入手困難なものを手にいれることで自分の価値を補おうとする心理が働いていて、憧れの人に愛されたら、自分はとても価値ある存在だと感じられるのです。

たとえば、お医者さん、習い事の先生、お店の経営者さんなどに恋をするというケースがあります。一般的に考えて、先生と患者、先生と生徒、経営者とお客の関係性は、信頼性を損なわないように恋愛はタブーになります。そのため気軽に連絡先を交換できるわけではなく、その多くは「遠くから見ているだけの恋」になりやすいのです。

いわゆる「障害のある恋」になりますが、もし憧れの人が立場という障害を超えて自分のもとに来てくれたら、そのときは「シンデレラ」になれるのです。シンデレラ症候群は「誰かが私を変えてくれるだろう」「誰かが私を幸せにしてくれるだろう」という他者依存が根底にあるといわれています。

「自分には人生を変えるだけの力がない。だから誰かに幸せにしてもらうしかない」という自己価値への誤解がそう思わせているのです。

好きだと言ってくれる人に惹かれやすくなるそのココロ

愛することよりも愛されることに価値をおくようになると、自分から好きになるよりも、自分を好きだと言ってくれる「誰か」を好きになることが多くなります。自分を好きになってくれたことがうれしくて、相手がどういう人だかよくわからないままお付き合いを始めてしまうと、それが既婚者である場合もあります。

しかし深層的には、妻がありながらも自分の存在を求めてもらえることは、「私はとても必要とされている」と感じることができます。しかし実際のところは妻がいる以上「セカンドポジション」に甘んじることになりますので、これもまた入手困難な手に入りにくい恋愛になるのです。

セカンドポジションには「私のほしいものは手に入らない」「私は一番目に愛されない」という心象風景が奥底にあるようです。それは「私は好きだけれども、相手は私を好きになってくれない」という古傷かもしれません。多くは、親から愛されていると感じられなかった、自分以外のきょうだいのほうが愛されているように感じたなどの経験がそう思わせるのです。

古傷が心に残っていると、大人になってからの恋愛でも「どうせ好きな人は私を選んでくれない」という深層心理どおりの恋愛として、セカンドポジションを選ぶようになることがあるのです。

自分で自分を扱うように人からも扱われるそのココロ

セカンドポジションとは、彼の本命になるのではなく、二番目以降のことをいいます。彼の本命は女性(妻や彼女)であるとは限りません。彼にとって仕事や趣味が一番でなかなか会う時間を作ってもらえない、彼が自分の母親を優先する(マザコン問題)であったりするわけです。

セカンドポジションというのは「私は真正面から、真っ直ぐに愛されるにふさわしくない」と思っているともいえるのです。好きになった人に浮気をされて自信を失った経験からも、このように思い込むことがあります。

いずれの場合も、自分をちっぽけに扱うことにより、ますます自分の価値を落としているので、自分のことを好きだと思えなくなっていく傾向があります。

私たちは無意識的に、心の中にある状態と外にある世界を一致させながら生きています。自分は価値のない人間だと心の中で思っていると、自分を大切に扱わせないことで一致させてしまうことになります。

心理学には「自分を扱うように人からも扱われる」という法則があるぐらいですから、無価値感が強いと「どうぞ私を都合よく扱ってください」というような言動をしてしまうのです。

そうした傷があるのならば癒していくことがカウンセリングでの目的になりますが、セラピーではアファメーションをしてもらうことがあります。「私はもう幸せになってもいい」と声に出して何度も言ってもらうのです。

セカンドポジションは、誰かにいつも幸せを譲ってきた人でもありますから、「そろそろ自分を幸せにしてあげよう。次は私が幸せになる番だ」という勇気が必要なのです。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1.  恋をすると毎日が苦しくて嫌だ。それは無価値感のせいかも。
  2.  入手困難な人を好きになるにはワケがある
  3.  好みの人には好かれないのに、好みじゃない人には好かれる。なぜ?
  4.  愛を受け取らなかったのは、じつは自分なのかもしれない。
この記事を書いたカウンセラー

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失恋からの立ち直り、都合のいい女からの卒業、本気の婚活、浮気や離婚問題を乗り越える、夫婦関係の修復、離婚から再出発など、恋愛&男女関係の相談が多く、恋愛・結婚生活に悩む人の駆け込み相談所的な存在である。 30歳からのうまくいかない恋愛と40歳からのこじれた男女関係の解決を提供している。