不安を感じやすいご時世だからこそ

こんにちは、カウンセリングサービスの福野てるすけです。

最近、カウンセリングで恋愛相談だけではなく、仕事の不安や人生の不安、それこそ漠然とした不安を抱えている方のお話を伺う事も多いように思えます。

先行きが見えない状況というのは本当に不安を刺激したりします。
仕事の不安も苦しいものです。
今回のお話ではこの仕事の不安(?)を少し軽くする一提案が出来たらと思います。

結構昔の話になりますが、前職でアメリカに出張する機会がありました。
現地の事務所に行くと映画で見たような光景が広がっていました。
みんなの机の上に家族の写真が置かれているんです。
それこそ置いていないのは日本人や一部のアジアの方くらいだったと記憶しています。
当時はあまり気にも留めなかったのですが、今思うとそれは仕事を遂行する上でとても役に立っているのではと思えるんです。

欧米の方は日本人に比べるととても感情が豊かです。
よく笑い、そして怒り、落ち込むこともあるでしょう。
心のコンディションに関しても関心が高く(カウンセリングも日本より一般的ですね)、ストレスに対して積極的に対応します。
その一つの精神安定剤的なものとして家族の写真を置いて、気分が落ち込んだ時とかにそれを見て自分のコンディションを保とうとしているのかな?と思えるんです。

映画等でこんなシーンを見たことはありませんか?
戦地に向かう兵士が家族の写真や彼女の写真の見て不安や恐れに心が押しつぶされそうになるのを必死にこらえるようなシーン。

これらの行動を心理学的に見ると“愛する者との繋がりを感じる”ための行動と言えます。

小さなころ、こんなことはありませんでしたか?
お父さんやお母さんと公園に遊びに行き、ふと気づくとお父さん、お母さんの姿が見えなくて不安になった事。
そしてお父さんやお母さんを見つけると安心してまた遊んだ事。

人は繋がりを感じると安心するんです。
逆に繋がりを感じれないと不安になります。

こころはあまり器用ではない面もあります。
“仕事の不安”と“繋がりを感じれないからの不安”の区別が出来なかったりすることもあります。
だからカウンセリングで
「仕事での不安はなんとかならないケースもありますが繋がれてない人と繋がれるかどうかはあなた次第です。まず誰かと繋がって全体の不安を少し小さくしてみませんか?」
と提案する事もあります。

誰かと繋がるのは難しくありません。
ちょっとその人を思う時間を設けるだけでも効果はあります。
デスクに写真を置くのでもいいですし、スマホの待ち受けを誰かの写真にしてもいいかもしれません。

カウンセリングをしていても、不安な方が家族や大事な人の誰かと繋がれていない事は本当に多いです。
「家族ととっても仲がいいです!彼女(彼)ともとってもラブラブです!友達もたくさん居ます!でも仕事が不安で漠然とした不安もめちゃめくちゃ大きくて潰れてしまいそうです…」
という方にお会いしたことがありません。

まずは誰かとの絆を感じる、繋がってみる。
疎遠になってるあの人にちょっと近づいてみる。
仕事の不安をどうするかの前に、それから初めてみるのもいいかもしれません。
抱えている不安が少し軽くなると仕事やその他の事に注力しやすくなったりもしますからね。

よかったら今日のお話を参考にしてみてくださいね。
最後までお読み頂いてありがとうございました

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、夫婦問題(不倫、浮気、セックスレス、離婚)、人間関係の問題を扱うのを得意とする。 どんな事でも受け入れてもらえる、話して楽になった、理論的な視点がわかりやすいと定評である。 自信の経験をもとに、過去の傷を癒し、本来の自分、魅力を取り戻すカウンセリングを軸としている。