私のやり方とあなたのやり方

二人のルール・やり方を二人で作っていくこと

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

みなさまからよくいただくご相談の中に、「恋愛中はまったく問題はなく、ケンカもなく、ラブラブで過ごしていたんです。それが、結婚して(同棲を始めて)一緒に住むようになったら、常識の違いや習慣の違いのせいで、よくケンカしてしまうんです」というものがあります。

常識や習慣の違い?

そうです。たとえば、大多数の人は、夜、寝るときには電気もテレビもすべて消してからベッドに入りますよね。

でも、人によっては、電気をつけて、テレビもつけたままでないと眠れない、という場合もあります。

私は家でDVDを観たあと、テレビの電源のみ切って、DVDプレイヤーの電源は切り忘れ、よく奥さまに怒られます。

しかし、うちの奥さまはよくDVDを観ながら昼寝をしています。ここぞばかり、私がムキになって注意すると、「私はDVDを見ながら昼寝したいの!」と反論されてしまいます。

テレビだけでも消している私のほうが、ちょっとえらいと思うのですが、うちの奥さまのこれは、どうも習慣になっているようで、悪いことなのだという発想は彼女にはないようです。

これと同じように、トイレの便座を上げっぱなしにしておきたい男性陣と、便座は下ろしておいてほしい女性陣との戦いは、あなたのうちだけではなく、全世界の家庭での紛争の種となっているようです。

また、男性によく見られるパターンとして、飲み物を少しだけ残すというものがあります。コップの下のほうに少しだけ飲み物が残っているので、奥さまは片付けることもできず、しばしばケンカの原因になってしまうことがあるようです。

女性に圧倒的に多いパターンは、電気の消し忘れであるようです。とくに洗面台の電気を消し忘れることが多く、化粧の時間の長さとともに、夫婦ゲンカの理由の上位にいつも入っています。

また、玄関で、靴を脱ぎ散らかすタイプの人と、必ずきっちりと揃えておくタイプの人とのケンカもよく聞く話です。

それから、「掃除する」ということに対する考え方も、人によってだいぶ違うようです。散らかしていた本などをとりあえず隅に寄せ、高く積み上げることを「掃除する」と考える男性陣と、その散らかしていたものを、いるものといらないものに仕分けし、必要なものだけを本棚や押し入れなどに収納することを「掃除する」と考える女性陣との戦いというのも、全世界の家庭で繰り広げられているようです。

もちろん、男性と女性が逆のパターンというのも存在します。いずれにしても、すべてにおいて、どれが正しいことなのか、二人で決めておけばいいのです。

ところが、子ども時代から慣れ親しんだ常識や習慣があると、自分がやっていることが正しく、相手がやっていることは間違っていると、どうしても考えてしまうものなのです。

そして、常識や習慣というものは、自分だけではなく、「きっと相手もこうするものだ」という思い込みをつくりがちです。

そのため、あなたの期待とは異なるふるまいを相手がしたときには、ものすごく違和感を感じてしまいます。

長くつきあわないまま結婚するカップルに、私はよく「外人と結婚したと思って、暮らしはじめるといいよ」と言います。なまじ日本人どうしのカップルだと、「それぐらいはわかるだろう」と思ってしまうからです。

私の知っているかぎりでは、国際結婚をしたカップルは、日本人同士のカップルよりむしろうまくコミュニケーションを図っているようです。

はじめから、この種の常識や習慣の違いがあるのが当たり前だと思っているので、二人のルールを作ることも上手なのです。

とくに国際結婚の場合、「なぜ、そうするの?」と、おたがいによく聞くようで、これが二人のコミュニケーションをスムーズにしているいちばんの要因であるようです。

この、「なぜ、そうするの?」を聞くことなしにコミュニケーションを進めたとしたら、いずれ必ず、「なんでそうするの!」と、相手のすることを否定するしかしょうがなくなってしまうのです。

常識や習慣になっているような行動パターンは、ほとんどの場合、「なぜ、そうするのか?」とは考えることなく、「昔からこうしてる」、「こういうときはこうするものだ」というふうにできているものなのです。

パートナーシップにおいて、なによりも大事なことの一つ、それは、パートナーが変わるたびに、二人のルールややり方を、二人で作っていくことといえるでしょう。

では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。