男性が子供っぽく見える私の恋の処方箋 〜女性性と男性性のバランスと整える〜

女性が、自分の男性性を「ステキ」なものへの育て直すことができると、恋愛対象として「いい」男性とのご縁が増えます。

男性とのロマンチックな恋愛を願っているのに、周りの男性がみんな子供っぽく見えてしまい、男としての魅力を感じない。恋愛対象になりそうな、同じ年頃の男性たちにも、「近づいたら「身の程知らず!」と一刀両断にされそう、と怖がられる始末。これでは、夢見ているような恋愛は、一向にやってきそうにない、と絶望的な気持ちになっておられる自立女子の方が、再び、男性に魅力を感じられるようになるためのチェックポイントをお伝えします。

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こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。

とても魅力的な女性でありながら、なぜだかなかなか恋愛が始まりにくい人に見られるパターンの一つに、(日本人)男性から「(怖いと思われやすい」ことがあります。

「あなたのパートナーは、外国人でないと無理じゃない?」などと男友達から言われて、その場は笑い飛ばしているけれど、心の奥では、「なぜ、私は恋愛対象になれないのだ?」と傷ついています。

でも、その実、どこかで「そんなことを言う(日本人の)男性は、なんて子供っぽいんだ!」と確かに上から目線になってしまう自分にも気づいていて、このままでは、夢見ているような出会いは諦めるしかないのか、と絶望しているのです。

今日は、そんなあなたが、もう一度、恋愛戦線の最前線に立つための、チェックポイントを考えてみます。

 

● あなたの中の男性性のイメージはどうなっていますか?〜恋する男は、あなたの男性性の映し絵〜

私たちは、自分の中にある異性のイメージを、周りの異性に投影して恋をします。女性ならば、自分の男性性を、周りにいる男性に投影して、恋をします。

多くの場合、お父さんやお兄さんなど、子供の頃に自分の周りにいた男性が、この元になる男性性のイメージを作るので、「パパ(お兄ちゃん)に似た人」が、「好きになりやすい」人になるのです。

ところが、子供の頃に、身の回りの「大人の男性」、例えば、お父さんやお兄さんと、何らかの理由で、安心できる愛ある関係性をもてないと、自分の男性性も「いいもの」として育めません。

例えば、お父さんが昔ながらの「暴君」タイプで、家族みんなが「お父さん台風」を発生させないようにピリピリと緊張していたとすると、自分の心の中にも、「暴君」タイプの男性性のイメージを取り込んでいて、恋愛するときも、これを相手に映し出します。

すると、最初は「お父さん」とまったく逆の大人しいタイプの男性を選んだはずなのに、次第にその男性の中にある「暴君」的なものを引っ張り出してしまうことになり、「なぜ、私は嫌いなのにお父さんと似た人とばかり縁ができるのかしら?」という悩みを抱えやすいです。

逆に、子供の頃に、お父さんが、単身赴任でほぼほぼ家にいなかったとすると、自分の男性性も自分の想像力で育むことになるので、実在の男性よりもかなり美化された、ファンタジーの世界の男性のようなピカピカイメージになりやすいです。

それを、リアル男子に映し出すので、どうも、実在の男を、かいかぶってしまいがちです。

こんな「スゴイ男」を投影された当の男子は、ロマンスの初めの頃こそは、「自分をそんなにいいものに見てくれて嬉しい!」と舞い上がるかもしれませんが、すぐに幻滅されてしまいそうになるので、彼女の期待に応えようと頑張るのですが、次第にしんどくなります。

「ボクは君のパパじゃない」。「申し訳ないけれど君の期待に応えられるような男にはなれないよ」と言われて、退散されてしまうケースに多いパターンです。

男性を「子供っぽい」と感じてしまうということは、心の中で、自分の女性性が自分の男性性をちょっぴり上から目線で見ているようなところがあるかもしれない、ということになります。

子供の頃、何らかの事情で、「お父さん」や「お兄さん」を頼れないと感じたことがあったのでしょうか。子供であったあなたをがっかりさせてしまうような残念な体験があると、男性へのリスペクトを感じにくいです。

また、そんな場合は、「お母さん」がそれで苦労しているところを見ていて、その「お母さん」が「お父さん」や「お兄さん」をディスるのを見て、その関係性をそのまま取り込んでいる場合もあります。

女性が、自分の男性性を「ステキ」なものへの育て直すことができると、恋愛対象として「いい」男性とのご縁が増えます。

そのためには、取り込んだ元型の、「お父さん」の痛みを理解した上で、「お父さん」の中にある「素晴らしさ」、感受性の豊かさや忍耐強さなど、を再評価して、自分が娘として引き継いだものの価値を受け取り直したい、ですね。

これができると自己愛を大きく育むことができて、「出会えない」シンドロームもダメンズウォーカーも卒業できます。

● 女性性のセクシャリティを開く〜大人の女性の強さを引き受ける〜

「暴君」であれ、「ファンタジー」であれ、「子供」であれ、男性性イメージがあまりよくない場合は、女性性も傷ついて自信をなくしていることが多いものです。自分の中の「女」が自分の中の「男」に惚れられないのですから、女性としての自信が持てない、のです。

この時にチェックしたいのは、「お母さん」を「可哀想な人」にしていませんか、ということ。

「お母さん」は、もしかしたら、「お父さん」との関係性で苦労されたかもしれませんが、それでも、その人生を引き受けて、あなたという素晴らしい娘を生み育てるくらいに「強く」、女性としての人生を歩んでこられたのです。愚痴が多かったかもしれません。ヒステリーっぽかったかもしれません。でも、苦しみながらも、その人生を選び、生きてきた「強さ」がどこかにあるはずです。

そんな大人の女性の「強さ」を、お母さんからしっかりと引き継ぐことができると、成熟した女性性のセクシャリティを開くことができます。大地に足がついた女性性の強さを感じられるようになると、自分の持つ愛の深さにも自信がもてます。

● 惚れる怖さと愛されることへの怖さ

「子供っぽい」と感じてしまうのは、自分の中にも「子供っぽさ」が残っているのだけれど、それをとても嫌っている、ということになります(投影の法則)。

自分の心の奥底に取り残され、大人になりきれない「子供」がいる(誰にでもいますが)のですが、この「子供」が抱える「怖い」という気持ちに気づいてあげられるといいと思います。

なぜ「惚れてしまう」のがそんなに怖いのでしょう?お父さんのような「暴君」だったら困るから?それとも、こんなに「惚れて」しまったのに、その後でがっかりしたくないから?

なぜ「愛される」ことがそんなに怖いのでしょう?ものすごく大きな喜びを感じると、その後、何もなくなるのが怖いから?死ぬ直前まで大きな喜びを味わうのをとっておきますか?

そんな自分の心の、「怖い」という声に耳を傾けてみると、実は、自分のセクシャリティを引き受けることへの戸惑いや恥ずかしさがあることに気づきます。セクシャリティが開放されると人生が大きく変わるかもしれない、と怖気付くのですよね。

でも、そんな冒険があってこそ、人生は楽しい!人生の先輩たちから、そのことを学べますように、と願います。あなたが、あなたの人生を思う存分、楽しめますように。

(完)

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