問題を通して成長した自分を肯定しよう(4)〜違った視点を持てるようになれた〜

違った視点を持てるようになれた

攻撃は助けを求める声であるという考え方があります。パートナーとの問題を通して、この考え方を身に付けたBさんは他の人間関係でも自然とこの見方ができるようになりました。このように問題を通して違った視点で物事をみれることがあります。そんなところも自分を肯定するポイントとしてみてはいかがでしょう?

***

●先週のおさらいと今週の内容

問題を通して成長した自分を肯定しよう(3)”では、自分は人と違って変わっているということを悩んできたAさんは、その悩みを超えていった時に、人のことを受け入れる器の大きい人間に成長していっていました。
そんな問題を通して成長した例をご紹介しました。

今回は、また別の例え話をあげてみたいと思います。

●俺と好きでいるわけじゃないんだろう?という喧嘩

Bさんは、ご主人さんと度々喧嘩がありました。

その多くは、
ご主人さんの方から喧嘩をふっかけてくるというパターンでした。

そしてその内容は、
「俺と好きでいるわけじゃないんだろう?」
「生活のために一緒にいるだけなんだろ?」
「俺のこと大切に思ったらそんなことはしないはずだ」
というような内容が多いそうです。

そのたびに、Bさんは、
「そんなことは無いって。大切に思ってるよ」
とご主人さんに伝えるのです。

そのようなことが2回、3回・・・10回・・・20回と繰り返されたとしたら、あなたならどんな感じがしますか?

たぶん、疲れますよね?

Bさんも疲れていました。

疲れきっていたし、うんざりしていたし、ご主人さんとの今後も考えるようになっていました。

Bさんはカウンセリングで、まずは疲れていた自分の心を癒し、心の元気を取り戻してから、ご主人さんと上手くやっていける自分に成長していこうということに取り組んで行きました。

 

●攻撃は助けを求める声である

ご主人さんの心理を心理分析していくと、ご主人さんには、強烈な無価値感と、自己嫌悪があることが見えてきました。

1つの考え方として、
攻撃は助けを求める声であるという考え方があります。

何らかの助けを求めることをうまく言えない代わりに攻撃をしてしまうという考え方です。

この考え方を使って、ご主人さんを見ていくトレーニングをBさんはカウンセリングでしていきました。

「もし、攻撃は助けを求める声であるという見方をしたとしたら、ご主人さんのあの喧嘩をふっかける行為は、どんな助けを求める声なんでしょうね?」

Bさん
「そうですね・・・彼はこんな価値がない自分を愛してくれるはずがないという世界の中で生きているのかもしれませんね。
だから、君はこんな僕を愛してくれるの?本当にそれを信じてもいいの?ということがうまく言えない代わりに、俺と好きでいるわけじゃないんだろう?とか、生活のために一緒にいるだけなんだろう?という言い方をしちゃうのかもしれません」

そんな見方をしてみると、Bさんは、ご主人さんの住んでる世界から抜け出せるように何とか手を差し伸べてあげたいという優しい気持ちになってきました。

しかし、お家に帰ってご主人さんにまた喧嘩をふっかけられると、優しい気持ちでいれる時もあるのですが、ご主人さんの言葉に感情を逆撫でられて腹が立ったり、うんざりすることもありました。

その都度、カウンセリングで自分をケアーして、自分を立て直し何度も何度も攻撃は助けを求める声であるという見方をしていき、ご主人さんが自分を愛してくれる人がいると信じられるようになるまで、あなたのことが大切だよと言うことを伝え続けました。

何回、何十回と忍耐強く伝え続けていくうちに、ご主人さんの悪い態度も減ってきました。
そして2人の関係に平和が訪れるようになりました。

 

●他の人間関係でも違う視点で見れるように成長していた

すると、
ご主人さんとの問題を通して、攻撃は助けを求める声であるという視点で見ていくことを繰り返していってたので、その物の見方は他の人間関係でも自然とできるようになっていました。

例えば、
職場で攻撃的なことを言う人がいた、
感情的になって話す友達がいた、
そんな時は、カチン!と腹が立ってしまったり、萎縮してしまったりすることもあるかと思います。

しかし、Bさんは攻撃は助けを求める声であるという見方をして、その人たちの言葉を真に受けずにやさしい気持ちで接することができたのです。

Bさんは、そんな見方ができるようになった自分のことを「私やるじゃん!」と思いました。

ご主人さんとの問題の苦しい経験を通して、Bさんは成長していたのです。
そして、そんな成長した自分を肯定できたのです。

 

●問題を通して違う視点で物事を見れるようになれることがある

問題を通して、今までと違う物の見方や、違う考え方ができるように成長していくということがあります。

Bさんの例え話もそのような話でした。

あなたにもそのようなご経験はありませんか?

苦しいことや、スムーズにいかないことなどの問題を経験をして、今までと違う物の見方ができるようなった、違う捉え方ができるになった、違う感じ方ができるようになった、違う考え方ができるようになったという事はありませんか?

もしそのようなものがあればあなたは成長してるし、成長したその自分を肯定して良いことだと思うのです。

「私やるじゃん!」

などと、ご自身を肯定してあげてもいいかもしれませんね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。