理論派の僕と感情的な彼女

彼女に「どうしてほしい?」と聞けない男性たち

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

男性の多くは、理論的に物事を捉え、正しさを追求しようとする傾向をもちます。

そして、「このことは、こうすべきである」とか「こういうときは、こうするほうがよい」といったマニュアルを各自が作っていて、マニュアル通りにすることで安全が確保できると考えています。

「誕生日やクリスマスは、おしゃれなレストランでお祝いをする」、「プレゼントには、年の数のバラの花を贈る」などもその一例ですね。

それらを予定通りにきちんと実行することで、パートナーに喜んでもらえると思っているわけです。

しかし、予定を立てることにぬかりがない一方で、どうすれば彼女のためにロマンチックな気分を作ってあげられるかとか、どうすれば自分の愛情をしっかりと伝えられるかといったことはあまり考えていません。

ずいぶん前のこと、ある男性が彼女の誕生日に高級なフランス料理店の予約をとったところ、彼女に激怒されたということがありました。

この男性には借金があり、二人でその返済をしているところだったからです。

ただ、その返済も終わりが近づいていたので、せっかくの誕生日、彼女を盛大に祝いたいと彼は思ったんですね、もちろん、サプライズで。

が、彼女のほうは、「借金返済が終わったら、やっと結婚資金の貯金が始められる」と思っていたわけです。「なのに、ここでまた散財するの!?」と、彼に対する不安と怒りが湧いてきたのですね。

また、別のある男性は、クリスマスに彼女にこんなふうに言いました。

「本来なら、きみと優雅なクリスマスを過ごしたい。でも、いま、ぼくの手持ちは1万円ほどしかなくて、きみへのプレゼントを買うようなゆとりもない。そのことが、ものすごくつらいんだ‥‥」

彼女はクリスマスに優雅な時間もプレゼントももらうことができませんでしたが、彼が伝えてくれたその思いがうれしく、これからもっともっと二人の絆を強めていきたいと考えました。

この両者の違いは、「自分がこうしたら、パートナーはどう感じるか」ということを「考えているか、いないか」というところにあるといえるでしょう。

男性は多くの場合、感情を感じることも、感情を表現することも苦手です。

そして、感情というのは、がまんしたり、耐えたりするものだと考えています。いやなことがあったときも、「まあいっか、おれさえガマンすれば」というかんじです。

しかし、その彼を見て、パートナーである彼女が「私が“ガマンばかりさせる女”になってるじゃない」と感じていることには気づいていません。もちろん、彼女にとって、それはいい感情を感じることではないですよね。

同時に、男性のほうに「ガマンすることが、愛しているということだ」という思いがあると、しだいに「いったいいつまでガマンすればいいのだ」という思いも募っていきます。

すると、結局、爆発してしまうか、ガマンから逃避するようにして、別の新しい関係を求めるか、仕事など自分を忙殺してくれるものの中に逃げ込むかということになりがちです。

いずれの場合も、「自分ができることは全部やった。もうよかろう」と、彼女との関係を避ける方向にいくわけです。

ただし、自分ができることといっても、自分のマニュアルにあったやるべきことでしかないので、パートナーの心をよろこばせたり、ロマンチックにしたりということではないんですね。

というお話をすると、男性陣はいつもこうおっしゃいます。

「では、どうすればよいのでしょうか?」

で、私はこう答えます。

「どうしてほしいか、彼女に聞いてみましょう」

しかし、男性陣はこれができないのです。

なぜなら、それまで彼がしてきたことが、じつは彼女が望んでいたこととはまったく違ったとしたら、彼は自分がムダな投資やムダなガマンをしつづけてきたことになるからです。

それは、彼がずっと信じてきたルールやマニュアルが間違っていたということでもありますからね。

大事なことは一般論ではなく、彼女の望みはどんなことで、そして、なにが彼女のよろこびになるか、ということです。それが、男性陣にはなかなか理解することができません。

そんな男性陣のために、女性のみなさんには、なにがあなたのよろこびなのかを「しつこいぐらいパートナーに伝えつづけること」をおすすめします。

そして、彼がそれをしてくれたなら、感情をこめて喜んであげましょう。それが、彼が女性の気持ちを理解するためのレッスンになるのです。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。