愛されキャラが気持ち悪いと感じてしまう女性達(1)〜父親に敵意を持っている〜

敵である父と戦うために心が男性化してしまう

何らかの理由で、自分の父親に敵意を持っていると、男性と戦えるようにと自分の中にある女性性を抑圧して、男性性をより使うようになり、成長させていくことになることがあります。
女性性を抑圧して男性性が相当優位な状態で生きていくので、女性扱いされたり、女性として愛される事に対して、「気持ち悪い」と感じてしまうようになってしまいます。

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今回の心理学講座は、自分自身が愛されキャラになるとか、そのように扱われることが「気持ち悪い」と感じてしまう女性の皆さんに向けたものとして書かせていただこうと思います。

「愛されるより愛したい」という考え方や生き方に、何の問題もないですし、その方が幸せ度が増すとも言われていたりします。

ですが、愛されることに気持ち悪さを感じてしまい、愛してくれる人に対して敵意をむき出しにしてしまったり、自分へ向けられた愛を拒絶してしまったりすると、恋愛がうまくいかなくなってしまうことが多くなります。

もちろん恋愛だけでなく、愛されることを拒絶してしまうと、人間関係全般に様々な問題が出てきてしまうのですが、今回は恋愛に表れることに限定して書かせていただきますね。

一緒に暮らしていても、何らかの事情により一緒に暮らしていなくても、自分の父親に何らかの敵意を持って成長した女性は、男性全般に敵意を持ちやすくなってしまいます。

もしくは、その真逆のパターンだと、父親に敵意を抱いていたがゆえに父親との繋がりが切れてしまっていて、その分を恋人に求めることとなり男性にものすごく依存してしまうということもあります。

父親に対して敵意を持つ理由は色々あります。

・暴力的だった
・お酒を飲んで暴れていた
・働かなかった
・ギャンブルにハマっていた
・女性問題を抱えていた
・厳しすぎた

他にも色々あるわけですが、敵としてみるわけですから、戦う相手なわけで、家族の誰かに対してひどい態度をしている場合なども、敵意を持つようになるには、十分すぎるほどの理由になってしまいます。

そこで、男兄弟がいて頼りになる場合や、母親が父親に立ち向かっていくタイプの場合は、女の子として父親に敵意むき出しで立ち向かっていく必要はないことが多いですが、心の中に沸々と敵意を湧き上がらせるということもあります。

では、父親に敵意を持っているとどうして、自分が愛されキャラになることが気持ち悪いと感じてしまうのかですが、父親は男性です。

男性は女性よりも肉体的に力が強いわけですし、子どもからすると身体だってとんでもなく大きい。

そんな父親に立ち向かっていくためには、女の子としてではなく、男になる必要が出てくるわけです。

そうは言っても、身体的なお話しではなく、私たちの心の中にある「男性性」と「女性性」という要素の中の「女性性」を抑圧して、「男性性」を強化していくことで、敵と戦おうとすることになります。

そうすると、家族の中のヒーロー的なポジションになって頑張る女性に成長していくことになるのですが、女性性を抑圧したままなので、女性性が持つ「受け取る」というジャンルがとても苦手になってしまいます。

その結果、誰かから愛されるという自分へ向けられた愛を受け取らずに拒絶するようになり、与えることに一生懸命になります。

与えることは男性性の要素であり、得意ですから、仕事ではリーダーシップを発揮してバリバリ働いたりして成功したり、頼られる存在になっていたりするのですが、恋愛でも与えてばかりになると、ダメンズに依存され続けたり、「キミはひとりで生きて行けるよね」と言われてフラれてしまったりということが起こりがちです。

そうすると、相手からの愛を受け取るようにしようとか、男性に頼れるようになろうとかというチャレンジが必要になってくるのですが、これが気持ち悪いと感じてしまうのです。

それは、外見的にはもちろん女性ですが、自分の内面で男性性が相当優位な状態になっているので、愛されるということが感覚的に、「おじさんが女の子として扱われている」というように感じられるのです。

この感覚が「愛されキャラが気持ち悪い」という原因となっているのです。

こうなってしまっているのだとするならば、愛されるということを気持ち悪いと感じずに、恋愛がうまくいくようにしていこうとすると、敵意を持っている父親を許せるような自分になっていくということが重要になってきます。

だからと言って、お父さんと今さらながらにハグをする必要もないですし、許せるような自分になっていくというのは、長期戦になることも多いですから、日常の中で、抑圧した女性性を使っていく練習からスタートするのがいいのかもしれませんね。

女性性を使っていく練習というのは、何も愛を受け取ることや、男性に頼ることだけではないので、かわいい小物を身につけてみるとか、女友達とおしゃべりの時間を作ってみるとか、感性が刺激されるようなことをやってみるとか、たまにはとことん自分を甘やかしてみるとか、一人で戦うモードではないことを、何かしていくといいですよね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。