自分らしく生きるための自己愛レッスン(2) 〜自分の「過去」を受け容れる〜

自分の「過去」を受け容れる

自分を受け容れられないと、つい過去にその原因探しをし、自分の失敗や選択を繰り返し責めたくなりますが、自己攻撃は変化にとっては逆効果です。過去の自分とは少しだけ違うことをやる、と決めて一つでも実行し続けると、自分らしく生きることへの恐れを超えられます。

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うまくいっていないときは、その原因を知りたい

「自分を受け容れられない」ときは、今の自分の現実を受け容れ難いと感じています。そして、こんなことになってしまったのはどうしてなのだろう、と原因探しをしたくなります。

「あの時、思わず、『もう二度と帰ってくるなー!!!』って叫んじゃったのが失敗だったのかも」。

「2ヶ月ぶりに『どうしてる?』ってメッセージをくれたのに、散々待たせておいて一言って何よ、って拗ねて、しばらく放置したのが運の尽きだったわ。彼に私の気持ちをわかって欲しかっただけだったのに」。

「どうしてあそこでもう一度、『僕にやらせてください』って頼めなかったのだろう?せっかく仕事の紹介をしてもらったのに」。

「なぜ、もっと早く家に帰る努力をしなかったのだろう。そうしていたら、ある日、家がもぬけの殻になっていることはなかっただろうに」。

「どうして子供を置いて働く選択をしたのだろう?もっとそばにいてあげられたら、子供はもっと生きやすかったかもしれないのに」。

「子供が家に寄り付かなくなったのは、躾が厳しすぎたせい?もっとやさしくしてあげればよかった」。

そんな思いが、何度も、何度も頭の中をめぐり、もう二度と同じことをしたくなくて、そんな失敗をした自分を叩きのめしたいくらいの気持ちになることもあります。

物事がうまくいかないと辛いですから、感情の持って行き場が欲しくなります。他人や状況のせいにできるときはそうしますが、そのうち「自分」の落ち度に目が行きます。うまくいかない癇癪を、自分に向けると執拗に自己攻撃をしてしまいます。

うまくいかないときは、何とかしたいので原因探しをしますが、私たちは、ついそれを、自分の態度を改めるためではなくて、自分の感情のぶつけ先に使ってしまいます。

叱られ続けると萎縮してしまうのはみんな同じで、「自分」も、自己攻撃にさらされ続けると動けなくなります。

「もう二度と同じ思いをしたくない」と思いながら、同じことを繰り返してしまうか、引きこもるかの二択になりがちなのは、原因探しが自己攻撃につながっているからかもしれません。

「自分を受け容れられない」と言うとき、とても多くの場合、「過去」の自分の選択、ふるまいを失敗だったと思い、いまも責め続けています。「変えたい」から責めるのですが、実は、これが逆効果なのです。

「変えたい」から「許したい」。まずは、そう願ってくださいね。

 

エピソードは感情ごとにファイリングされている?!

今、生きづらいと、過去の自分や、その自分の大元になった子供のときの家族との関係も、悲しく、悔しい、残念な記憶ばかりが思い起こされるでしょう。

それは、私たちの心の中では、エピソードは感情ごとのフォルダーにファイリングされているようなものだからです。

例えば、パートナーがデートの約束を忘れたことに腹を立て、これは自分を大切に思っていないからだ、愛していないからだと悲しくなったとします。そうすると、これまでにパートナーが「電話をする」と言いながら忘れたことや、「出張のお土産に買ってくるね」と言って忘れたことなど、期待したのに梯子を外された話ばかりが次から次へと思い出されて、「あの時も、この時も」と思うと、いつしかそれは「いつもそうだった」と思えてきます。

おそらく、覚えていてくれたり、約束はしなかったけれどあなたのいないところで、あなたのことを思い出してあなたにメールで写真を送ってくれたり、ふと「あなたに似合いそう」と思ったから帽子を買ってきてくれた、なんてサプライズもあったはずなのに。それは、こういう時には思い出さないものなのです。

受け容れられない過去のエピソードが繰り返し上がってくるとしたら、それこそが、「もうこれを許して手放す時期がきたから」だと思ってみましょう。

例えば、「私の両親は仲が悪かったから、私のパートナーシップがうまくいかない」と思うと、つい何も変わらないように感じられて絶望的な気持ちになります。でも、「ここから学べるとしたら、私は何を学んだらいいのかしら?」と考えると、自分の中に勇気と力が湧いてきます。

 

もしも「過去」を受け容れられないのは、「自分らしく生きる」のが怖いからだとしたら

「鶏が先か、卵が先か」と言いたくなりますが、「過去」を受け容れられずに「過去」の痛みにこだわり続ける理由の一つが、「自分らしく生きるのが怖い」からということもあります。

あなたが新しい一歩を踏み出すたびに、過去の痛みがポロポロと剥がれて落ちていくとしたらどうでしょうか。一歩踏み出すごとに怖さが台風のように襲ってきそうですが、そこで、本当に小さなことでいいので、一つ、今までと違うことをやってみませんか。

これまで言い返していた一言を言うのをやめてみる。

これまで「辛い」と言わなかったのを、「助けてほしい」と言ってみる。

これまで言っていた文句をやめてみる。

これまで「はい」と言っていたのを「いいえ」と言ってみる。

これまで手を出していたことを静観する。

よりあなたらしい生き方に向けて、一つ、「過去」との小さな決別をしてみると、違う視点から「これまでの自分」を見つめることができます。失敗や不十分や、不運に見えていたところも、ギリギリで頑張ってきた姿も見えてきます。

「大変だったね。お疲れさま」。

そう子供時代からここまでなんとかなんとか生き延びた自分の肩に手をかけて言えるといいですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。