愛し愛される関係構築のために~愛情表現の見直しと感情のケア~

愛し愛される関係を誰もが求めるもの。

求めているはずなのに、現状改善のきっかけがつかめない…そんなことありませんか?

そんなときに状況の改善を邪魔しているのは、出来ることなら、触れたくない心の痛みやネガティブな感情です。心の痛みや感じたくないネガティブな感情は、目の前の道に立ちはだかった障害を回避して遠回りをしているようなもの…。

向き合ってその生涯の正体を明らかにして対処することが出来れば、毎度目の前にある道を回避して遠回りをしなくてもよくなります。

今回の心理学講座では、現状を改善するために相手を理解するための愛情表現の見直しと見たくない感情のケアするためのヒントをお届けします。

◎リクエストを頂きました◎
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私の母は愛されることにトラウマがあるらしく、私に愛されることをさせてくれず、愛されたくないからか、愛することもしてくれませんでした。

自分が子どもを持って、子どもへの愛を止めていって、愛することができなかったので、母もこんな風に私を愛せなかったのであろうと想像がつきます。

ただ、私はあまりにも愛されなかったらしく(心理セラピーのなかでわかってきたことです)、その悲しみをみたくなくて現状から抜けだせずにいます。

悲しくて死にたくなるほどのようなのですが、どうすれば現状から抜け出してあいし愛される関係を築けるようになれるでしょうか。
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リクエスト頂き、ありがとうございます。

今回は、リクエストを基に現状改善を図る相手への理解と自身の感情のケアについて進めていきたいと思います。

《相手への理解編》

愛されることのトラウマが作るもの

「愛される」という言葉を聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?

本来、愛とはあなたのことや相手を傷つけるものではなく、安全・安心な心地の良いものです。しかし、もし愛されるということに悪いイメージや状況が付随されているとしたら、愛されることが悪いものとして認識されますから、受け取りたくないものになってしまいます。

例えば、
愛されると親の期待に応えなければならない。
愛されるとお返しをしなければならない。
愛されると不自由になる。
愛されると相手のいうことを従わなければならない。
愛されると親・兄弟から嫉妬される。

…など、愛されることがあなたの望んでいない状況を運んでくるとしたら、どんなに愛そのものがいいものであったとしても、それに付随するイメージや状況が良いものではありませんから、愛を受け取る(愛される)ことは出来ません。

相手の愛し方を観察してみよう

生まれたときから人を愛さないでいようと心に決めている方は、皆無ではないでしょうか。
置かれた環境や経験などで、人はさまざまな愛情表現を覚えていきます。ですから、人によって愛情表現の方法はさまざまです。

例えば、「連絡」ひとつとってみても、一人暮らしをしている家族にこまめに連絡をとって相手を安心させることが愛情表現であることもあれば、日々慌ただしく過ごしている相手に連絡を取らないことが相手の状況を想っての愛情表現であることもあります。行動は真逆のものであったとしても相手に想ってした行動は愛ですよね。

しかし、それが愛であったとしても伝わっているか感じられているかどうかは別の話お話。

例えば、
あなたの仕事が多忙を極めていたとします。
忙しい日々の中であっても、少しでもパートナーの声が聴きたいと思っています。パートナーの声を聴くと元気になるし、ほっとします。

しかし、パートナーは、多忙なあなたを想い出来るだけ体を休めることが出来るようにと、出来るだけ連絡を取らない愛情表現をしていたとしましょう。そうすると、どれだけ彼の行動が愛情から由来するものであったとしても、あなたは仕事で忙しい中でもパートナーの声が聴きたいわけですから、相手があなたの忙しさを気遣って連絡をしてこないことが愛情表現とは感じにくいわけです。

もし、リクエストにあったように愛されることにネガティブなイメージを持っている方だとしたら、相手(子供)を愛することが相手(子供)にネガティブなイメージやものを与えてしまうことになってしまいますから、ネガティブなイメージやものを相手に与えたくない場合、相手を愛することを止めたり、制限したりするようになります。一見分かりにくい表現ですが、愛さないことがその人なりの愛情表現であることもあるかもしれません。

「目の前の状況が愛だとしたら…」という視点で相手を観察していくと、相手の隠れた愛情表現が見えてくるかもしれませんね。

もし、相手なりの愛情表現を見つけることが出来たら、分かりにくい愛情表現であったとしても愛情と認識して受け取ってみましょう。

《感情のケア編》

見たくない感情に出会ったら…

現状から抜け出したいとき、見たくない感情と向き合うことが抜け道になることがとても多いです。何故なら、見たくない感情を回避するためにしている行動が今の状況を作っているからです。もし、見たくない感情と向き合うことが出来れば、その感情の正体がわかりますし、その感情をケアして解消することが出来ます。

しかし、見たくない感情は多くは遮断され感じにくいです。そもそも感じたくない感情でもありますから、一人で向き合うことは至難の業です。

迷子になって不安と戦って泣かずにいた子供が、お母さんの顔を見た瞬間に大泣きする場面を見たことはありませんか?あれは、子供が安心して気が緩んだから感情が放出されたわけです。それは、大人だって同じ。安全・安心の中でないと感情を感じにくいですし、向き合いにくいものなのです。

まずは、あなたにとっての心理的安全・安心の場所を作りましょう。

持ち続けている感情や痛みがあったら…

見たくない感情を見ないことはできるけれど、あなたの中にしっかりとあるものです。

その感情を持ち続けることも出来るし、手放すことも出来ます。でも、見ないことでそれらの感情を持ち続けているとしたら、その感情を持ち続けることで、もしかしたら、あなたの大切なものを死守出来ているのかもしれません。それは、悲しみという名のお母さんかもしれないし、寂しさという名の幼少期のあなたかもしれません。

例えば、お母さんがあなたの愛情を受け取ってくれなかったとしたら、いつしかその悲しみがあなたにとってのお母さんのシンボルとなるかもしれません。そうすると、悲しみ=お母さんとなるので、悲しみを手放すことがお母さんを手放すことのように感じることもあります。

お母さんが大好きであれば、お母さんを手放したくないので、無意識のうちに悲しみを抱き続ける選択をすることだってあるのです。

手放すための初めの一歩。

あなたの中に隠れている、持ち続けたい・手放したくない気持ちを認めるところから始めましょう。

諦めなければ、必ず愛し愛される関係を築けるようになります。
いずれも、一人で頑張らずにやることが大切です。
ぜひカウンセラーを頼ってくださいね。

お役に立てれば、幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。