都合の悪い情報に出会った時~許されている感覚について~

カウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ)です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。

□本日のビジネス心理学のテーマ

仕事の中で、「都合の悪い情報」に出会った時の対応について考えてみました。

一生懸命取り組んでいるプロジェクトが思いもよらず、いきなり頓挫してしまうこともあります。

お客様に細心の気を使って向き合っていても、お客様から「しっかりこちらの立場にたって提案してもらえますでしょうか?」なんて、厳しい指摘を受けてしまうこともあります。

時には、ちょっと気を抜いてしまい、「あーあ、やっちゃったな」ということもあります。

みなさんもビジネスのそれぞれの立場で、都合の悪い情報、もちろん出会いますよね。

何かを取り組もうとすることは、それは当然にリスクを抱えること。

仕事はチャレンジの継続ですから、うまくいかないことや問題が生じることも至極当然なことです。

ただ、そこで問われるのが私たちの次の一手です。

直ちに、当事者や関係者に、その都合の悪い情報をオープンに、伝えることできますか?

都合の悪い情報を直ちにオープンにする、これがなかなか、本当に難しい!

その情報を誰にも言えずに握りしめれば、握りしめるほど、状況は悪くなる。
これまた常ではないでしょうか。

取り返しのつかない状況にもなってしまうことだってあります。

今日は、まず都合の悪い情報にすぐにオープンにすることが出来ない状況の私達がどんな状況にあるのか、考察します。

そして、次にそうではない、できるだけ早くオープンにできる新しい自分を見いだして行く心理的アプローチを目指してみたいと思います。

□自分に向けられた心のベクトル

私達はきちんと責任を持ってビジネスをすることに価値を置いているわけです。
都合の悪い情報に出会うことは、当然それをなかなかよしとは思えないわけです。

まずいな。気まずいな。
どうしょう。動けない。

私達の心のベクトルは、自分に向けられ、ネガティブな心で覆われ、その中にうずもれて動けなくなっているようなものです。

そこから、もう一歩深く、そのようなネガティブな心を進み、抜けることができれば、次のステージに進み、相手にベクトルの方向は向けられるように思いますが、なかなかそのネガティブを感じながら進むことはとても苦しい辛いことなので、進むことができないようなのです。それ以上はパッと感情を切ってしまうようです。

ダメな自分を感じるのはつらいですからね。
感じたくないわけです。

そこで、なかったことにしてしまい、もう考えたくない、思考停止となってしまう。

私たちも、みんな、そんなところ、ありますよね。

自分に心のベクトルが向いていることが問題だとすると、どうすればいいのか。

そうです。

□相手に心のベクトルを向ける

大切なことは、プロジェクトのコンプリートを楽しみにしていた当事者や関係者、お客様にベクトルを向けることです。
自分よりもお客様の方を大事に思う、選択するということです。

そもそもプロジェクトは当事者、関係者、お客様のが困っていること、達成したい未来のことを思っている。
だからこそ、プロジェクトは進み始めたのです。

私もみなさんも、そうなのです。
相手への心のベクトルは実際はあるのです。

当事者に早くオープンに伝えることで、当事者は新たな違う選択ができる。

関係者に早くオープンに伝えることで、新しい知恵がでてくるかもしれない。

ただ都合の悪い情報を握りしめていては、その間にも、どんどん状況は悪いほうに進んでいく。

もっと苦しい拷問の時間を過ごさなくてはならないわけです。

都合の悪い情報に出会った時こそ、早くオープンにするほうが、ほんとうにちゃんとしたい私達の求める世界だし、そしてお客様を思う私達に必要なやり方だと思います。

□許されている感覚

ベクトルの方向の選択肢を変えるために、もう少し深い心の中を見てみましょう。

ここに、大事な心理学的ポイントが横たわっているように思うのです。

それが「許された感覚」です。

許された感覚とは、「あなたや私は、そのままで、ただただ、許されている」ということです。

これこそがとても大切なテーマだと思うのです。

許された感覚があれば、すぐにオープンにする行動ができたと思うのです。

許されるとわかっていれば、「ごめんなさい」が言えるからです。

許される感覚が弱いから、逆に「ごめんなさい」を伝えることができない。

私たちが『自身が許された存在であるということを感じることができていない』という証なんだと思うのです。

だからこそ、『何かをするから愛される』という、『愛されるために何かをしないといけない』、すると『出来ない自分を絶対に許すことが出来ない』ように続いていきます。

ゆえに、都合の悪い情報に出会った時に、きちんとできない自分を許すことができず、何かをできない自分を認めたくないことが、私たちをオープンに動くことを阻んでしますのだと思います。

問題の根源はここにあるように思えてなりません。

『私たちは、そのままで、ただただ、許されている』
この許された感覚、みなさんにはどのくらいあるでしょうか?
意識したことありますか?

私自身、カウンセリングに携わりながら、少しはそのような感覚とつながることもあるように思います。
仕事でも、都合の悪い情報に出会ったときに、そのことを思い、すぐに伝えようと行動することができることもあります。

それでも自身もまだまだですが、カウンセラーとしても、その感覚をまだまだみなさんに伝えきれていないなと思います。

それは許されない世界の中で、都合の悪い情報を抱えて、どうすることもできず、ただただ苦しい思いの私達がずっといるということなのです。

『私たちは、そのままで、ただただ、許されている』
小さな声で読むだけで、構わないので、声に出して終わってもらえたらと思います。
あなたも私もずっと悪い情報を抱えて続けて、苦しむのはもう終わりにしていいのです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

山田 耕治

1967年広島県呉市生まれ。早稲田大学法学部卒。家族は妻と小学生の息子3人。 恋愛、婚活、夫婦、家族、職場等、対人関係全般が得意。 臨月で子を亡くした喪失体験が人生に大きく影響し、18年勤めた会社を退職、心理学を学び直し2010年プロカウンセラーに。現在はサラリーマンとのWワークを推進中。