鬱病が教えてくれる、今後のあなたの働き方

鬱病をはじめとした精神疾患に罹患する人の数は年々増加しています。
罹患まではいかなくとも、病院に行くほどでもない気がするけれど、憂鬱な気分が続いたことのある人や、「もしかして鬱なのかな?」と心のどこかで疑ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

鬱病は誰でも罹患する可能性のあるものです。
私の周囲にも、鬱病に罹患したり、それが原因で休職の経験がある人が何人もいます。
また、そのようなお話をクライアントの皆さまからお伺いすることもよくあります。

鬱病になると、会社を辞めた方がいいのかとか、絶対に辞めたくないから会社には秘密にしておくとか、耐えられなくて退職したが今後はどうしていったら良いのか等々、働き方に付随する新たな悩みも生まれたりします。

鬱病を引き起こす原因は一つではありません。
性格傾向、環境、他の病気、これまでに服用していた薬、遺伝等々です。
原因に「性格傾向」がある為、それだけを切り取って、当事者以外の外野は言いたいことを言うことがあります。
「鬱病は甘えだ」、「鬱病は怠け病なのでは?」というように。
時には当事者である罹患者もそうやって自分を責めることがあります。
でも、果たしてそうなのでしょうか?

鬱病に罹患する人は、甘えてそうなったわけでも、充分頑張ってこなかったわけでもなく、一般に思われているのとは逆に精神力が強く、頑張ってきた人たちです。

意識的にでも、無意識的にでも、心が本当は「〜したい」、「〜したくない」と感じるのを、頭(理性)で「〜すべき」、「〜すべきではない」と抑えることはよくあることです。
それを、頭が心を無理矢理コントロールし続けると、力ずくで抑えこんでへとへとになり、心はいつか拒否反応を示します。
抑え続けられていた心が、体を使って、症状を起こしたり、病気にしてしまうのです。
鬱病もこのように生じます。

この心の反応は、今まで無視され続けてきた心の、声なき反抗なのです。
鬱病罹患者は、世間で思われているのとは逆で、我慢強かったり、意志力が強かったりします。
無理矢理にでもコントロールし続けることができるのですから。
加えて、良い人や、責任感が強かったり、多くのことを完璧にこなそうとしてきた人が多いのです。

鬱の状態というのは、頭が「〜すべき」、「〜すべきではない」を使って自分がやり続けている行動に、心が「No」を出しているのです。
心は、頭が押さえつけていることを阻止しようとしているのです。
これは、無理をしてでもやろうとしていること自体が間違っているのか、やり方が間違っているのか、目指している方向が間違っているのか、目指している自分が間違っているのか、それは精査が必要ですが、何かは分かりませんが、何か自分の心が望んでおらず、寧ろ拒絶していることがあって、それを今までやり続けていた、ということを示しています。
つまり、鬱病は、そこに救い出されるべき心がある状態なのだと思います。

抑え続けられていた心を救い出すには、心の声を聴いていく必要があります。
心が何を訴えかけているのか。
何が自分にとって快なのか、不快なのか。
それを丁寧に汲み取って、不快を外していけば、最後にそこに喜びや自分の望みが残るのだと思います。
それが、今後のあなたの働き方も教えてくれるのだと思います。
ひいては、生き方も。
汲み取った後、違う会社や違う業界で働いているかもしれない、同じ会社の中で働いているのかもしれない。
けれどもきっと今までとは違う働き方をしているのだと思います。

とは言え、鬱病にまずは必要なのは休養です。
必要以上に心を律して、どんなに忙しくても、辛くても、充分に休まずに頑張り続けることを自分に課してきたので病気になったのです。
仕事や何かから逃げている感じがして休めないこともあるでしょう。
でも退避も撤退も戦術の一つです。
罪悪感など捨て置けば良いのです。
少し休んでも良いくらい、頑張ってきたから鬱病になるのです。
お休みをして少し元気になったら、心の声に耳をすましていきます。
そして今度は、心が望む形で、あなたらしく、自分自身の為に働いていくことができますように。

この記事を書いたカウンセラー

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人間関係、家族問題、自己嫌悪、自己変革や魅力開花、ビジネスに関する問題を得意とする。鋭い感性と直観力、洞察力、繊細な感受性、豊かな女性性をもとに、魅力や才能や本質を引き出していく。感覚と思考をバランスよく使い、クライアントを理解し、共に考え、解決策を模索していくアプローチに定評がある。