別れた後の相手の言動について

相談者名
あき
お付き合いしていた男性との別れがありました。
事情やタイミングが原因で、どちらかが相手を嫌いになっての別れではないので、別れるその時はお互い泣く泣く悲しい気持ちでした。

私は悲しいことがあると気分が落ち込みしばらく塞ぎこんでしまいます。それは人間の素直な状態なのではないかと思っています。
ですが、直後から彼はSNSをいつも以上に更新し「どこどこへ行く」などどうでもいいようなこと等を頻繁に明るい口調で載せているのです。
ついには、私も知っている女性と一緒の写真まで。
“開き直っている”と私は感じるのです。
(はしゃぐような年頃でもなく私達は30代半ばです。)

SNSを見た私に「自分はなんてことないんだ」というのを私に見せつけようとしている(挑発しているような)意図があるように感じます。
それを見た私は悲しさは増しますし、彼の子供っぽさのようなところも感じむしろシラケるような気持ちもあります。
それでもまだ彼への愛情を手放せないこともあり、複雑な気持ちがないまぜで、辛いです。

彼は普段、積極的で社交的で人気者です。
でも、親しくなると、私が彼の痛いところを指摘したり、彼が聞きたくないような話をすると、途端に不機嫌になり、“憎まれ口”を二倍三倍にして返してくるような性格も見えてきます。
心根は優しくておもいやりのある人だとも思うのですが…。

以上のような人の心理をお教えいただけますでしょうか。
私なりに考えたのは、“憎まれ口を叩く”ことと“開き直り明るく振る舞う”ことで目の前の嫌なことに蓋をして、必要以上に自分が傷つかないようにする防衛反応なのかな、と。
でも、憎まれ口も開き直りも、相手の私にしてみたら必要以上に傷つきます。
専門家の方にアドバイスをいただけたら、私のこの複雑で辛い気持ちが整理できるのではないかと思い相談させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
三枝みき
あきさん、こんにちは。初めまして。
今回、あきさんのご相談を担当させていただきます、カウンセラーの三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

あきさんはお付き合いされていた男性とお別れして、まだそれほど経っておられないのですね。
書いて下さっているように、お互い「嫌いになって別れた」わけではないのでしたら、心残りがあってもそれは仕方のないことでしょうね。

お別れされてから、きっとたくさん悲しい思いや辛い思いをされたことでしょうし、悔しさや無念さも感じて来られたことと思います。
今もまだ、複雑で辛い思いをされていらっしゃるとのこと、ご相談の文章を読ませていただいて、私も本当に残念に思います。

でも、あきさんの中にはお気持ちを整理して、前に進みたいという意欲もおありですよね。
人の気持ちは、葛藤することがあると、迷ったり悩んだりで余計にしんどくなるもののようです。
たとえ辛くても、気持ちが決まって前に進み始めると、かなり楽になることも多いです。

もちろんそのためにはまず、自分自身の傷ついた心を癒し、心身の疲れを取っていくことは絶対に必要です。
ですので今、私があきさんにいちばんお勧めしたいのは、彼との別れで感じた悲しさや辛さなどの心の痛みや傷を癒すことにまず取り組んでみられては、ということです。

今、あきさんの身近に、あきさんのお話を聴いてくれて、受け止めてくれる人がいらっしゃるのなら良いのですが、もしそうでなければ、そういう時こそ私たちカウンセラーを使っていただけたら嬉しいです。
初回無料の電話カウンセリングもございますし、ぜひあきさんの哀しみや辛いお気持ちを遠慮なく吐き出して、受け止めてもらって下さいね。

さて、ここであきさんからのご質問に、私なりに答えさせていただきたいと思います。

「普段、積極的で社交的で人気者の彼の心理」についてのお訊ねですが、ご相談の文章だけではわかりかねることもありますし、ここに書かれていることはあくまで「あきさんから見た彼」の姿です。
なので、私の見解がすべて正しいとは限りませんので、それだけは心に留めておいてくださいね。

私の友人の男性カウンセラーは、「世の中の殆どの男は全く自分に自信がない」とよく言っていました。
また、心理学には「補償行為」という言葉があるのですが、それは、自分の悪いところや自信がないところを隠したり、他の物や行為で埋め合わせようとすることを言います。

たとえば、Aさんという男性は「自分は頭も悪いし、仕事ができない全くダメな奴だ」と思い込んでいるとします。
そうするとAさんはそんな自分をなんとかしたいので、人一倍勉強をしたり、誰よりも長い時間残業をしたりして、ダメな自分を隠したり、補ったりしようとします。
周りからそう見られたくないので、出来るフリをしたり、自信のあるフリをしたりするかもしれません。

つまり、彼のその「積極的で社交的」なところは、もしかしたら「補償行為」かもしれないと私は思うんですね。

もし、彼のそういった部分が「補償行為」だとしても、「積極的で社交的」であれば、ある程度「人気者」にはなれるでしょう。
でも、「補償行為」があるとすれば、その人は自分自身をそれとは全く逆の存在だと思い込んでいるということになります。
たとえば「自分は人から愛されたり、ちやほやされたりするような存在ではない」というような思い込みがその人の根底にあるかもしれず、自分に自信が全くないのかもしれません。

「補償行為」をしているのであれば、その裏に隠れている本当の自分を知られたり、指摘されたりすることは、どんなことをしてでも避けたいはず。
「彼の痛いところを指摘したり、彼が聞きたくないような話をすると、途端に不機嫌になり、“憎まれ口”を二倍三倍にして返してくる」のは、それを封じるためのことなのかもしれませんね。

(もちろん、これはあくまでただの推測であり、この通りであるとは限りません。なので、参考にする程度にとどめておいてくださいね。)

最初に少し書かせていただいたように、誰にとっても、心に「葛藤」があることはとても苦しいことです。
彼は、あきさんから見れば「開き直っている」ように見えるかもしれませんが、「葛藤」を超えて、一歩前に踏み出し始めたのかもしれません。
辛いことがあるからこそ、余計に自分の気持ちを盛り立てているのかもしれません。

そして、あきさんとしてはショックかもしれませんが、あきさんがSNSを見ているかどうかを、彼が気にしているとは限りません。

一概には言えませんが、一般の男性の多くは、女性と違って、そういったことをほとんど気にしないようです。
SNSで想いを寄せる男性の既読スルーに悩む女性はかなり多いですが、男性の多くは、あまり気にしていないことが殆どです。
「見せつけよう」という発想をするのはほとんどが女性で、男性、もしくは男性的な考え方をする傾向のある女性には、そういう感覚はあまりないようです。

なのでたぶん、その彼もそういったことを意識はしていないと、私は思います。
彼にあきさんを傷つける意図は全くないでしょう。

もし万が一、あきさんの推測通りだったとしても、あきさんのほうで彼に関心が全くなければ、何の問題もありませんよね。

人は「愛」で繋がれないときは、ほかのネガティブな感情でもいいから、そのひとと繋がりを持とうとします。
それはときに、「悲しみ」や「憎しみ」であったり、「寂しさ」であったりもします。

ごめんなさいね、あきさんは物理的には彼とお別れしたかもしれませんが、心では「辛さ」や「悲しみ」で彼とまだ繋がっていたいのかもしれないと、私には感じられてしまうんですね。

「悲しいことがあると気分が落ち込み、しばらくふさぎ込んでしまう」方は多いです。
もちろん、私にもそういうところはあります。

けれども、人によっては、悲しいときこそ大騒ぎして遊んだり、そんなことなどなかったかのように「悲しみ」を心から追い払ったり、抑え込んだりしようとする人もいます。

同じ経験をしても、どんな感情をどう感じるか、どう行動するかは人それぞれです。
それに、「良い」も「悪い」もありません。
彼の行動や感情は彼のもの、あきさんの感情や行動もあきさんだけのものなんです。

ですから今は、出来れば彼のことを気にするのではなく、ご自身の心の傷を癒して、元気になることを考えていただけたら嬉しいです。

私は、あきさんは愛情深くて女性らしく、また知的で思いやりもある、本当に素敵な方だと思います。
彼とは残念ながら結ばれることは無かったかもしれませんが、それであきさんの魅力が損なわれることなどありません。
あきさんがお元気になって彼を手放し、ご自身の魅力を輝かせることが出来たときこそ、あきさんの真実のパートナーが現れることと私は信じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この回答が少しでもあきさんのお役に立てれば、私は心から嬉しいです。
あきさんのこれからを、心から応援していますね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

三枝 みき

家族や親子の問題、子育て、友人との関係など対人関係の問題や、罪悪感、自己否定など心や性格についての問題を得意とする。 長女の自傷と強迫性障害がきっかけでカウンセラーとなる。特に母子関係については、自身が母との問題、娘との問題の両方を経験しており、ライフワークとして取り組んでいる。