人との距離のとり方がわからない~自分の「好き」を大事にしよう~

関係性を切ってしまうのは、期待が大きいことが原因

対人関係が苦手というお悩みを聞くことが多いです。仲良くなってもすぐに嫌いなところを見つけちゃって関係性を切ってしまうのは、期待が大きいことが原因です。ほどよい距離を見つけるまで、残念な気持ちを乗り越えられますように。

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こんにちは。みずがきひろみです。

「対人関係が苦手なんです」。

これは、カウンセリングサービスにお寄せいただく悩みの中でも多いもの、ではないでしょうか。

「私、人のことがあまり好きではないのです」と続き、「仲良くなっても、嫌なところが気になって、もうラインのやり取りでさえ苦しくて(関係性を)切りたくなるんです」。

でも、そんなことが続くと、ちょっとしたことを一緒に笑い合えるお友達が思い当たらなくなって、気がつけば寂しさがヒタヒタと押し寄せてきます。

それが怖くて、ハードワークで時間を埋めてみたり、お酒を手放せなかったり、なんてこともありそうです。人との距離が、近すぎて苦しいか、遠すぎて届かないか。

そんな人との距離のとり方がわからなくて辛いと感じるとき、心の中ではいったい何が起きているのでしょうか。


● 人が「好き」だからこその悩み

まず、最初の誤解は、「人のことが好きではない」と思っていらっしゃることです。

「好き」じゃないのに、「好き」にならなければいけないと思っていて、「好き」になれない自分はきっと「ダメ」なのだろう、とご自分を責めるのです。

でも、本当に「好き」じゃないのなら、対人関係が苦手でもいいではありませんか。それを問題だと思わないかもしれません。もっと違うところで悩みそうなものです。

「対人関係が苦手」という悩みを持つのは、「人が好き(なのに)」という気持ちがあるからこそなのです。「好きなのに、上手に愛せない」から、それが「悩み」となって、苦しい。それは、人が「好き」だからこその悩み、なんです。

そんなお話を聞くたびに、私は、ご自分の中の、「人が好き」、「人を上手に愛したい」、だから、「人とつながりたい」という気持ちの一つ一つを認めて大事にしていただきたいと思うのです。

●「好き」なのに「イヤ!」と思うのは相手に「期待」してがっかりしたから

一度「好き!」って思ったのに、「もうラインもイヤ」と思うようになるのは、相手に幻滅しちゃったからでしょう。私たちは、大好きになるとつい相手に色々と期待します。

そして相手もそこそこ期待に応えてくれますが、人間なので全て満たしてくれるわけではありません。案外、自分が一番気づいて欲しいと思っているところが抜けたりするので、すごくがっかりします。この「がっかり」した感情を我慢しているとき、犠牲感が出てきます。

「がっかり」を受け入れられるといいのですが、「好き」な人には自分の期待に応えて欲しいのが人情ですから、それをしてくれない「アヤツが悪い!」って腹が立ちます。そして困ったことに、人が「好き」なあなたは、人に腹を立てたことをうしろめたく思うので、腹を立てた自分にダメ出しを始めませんか?

この「がっかり」を受け入れるのって、本当に残念なんですね。

「あぁ、この人、こういうことが苦手なんだ」とは思えなくて、そこに「私のことをバカにしているんじゃないかしら?」とか、「私を利用しているのかも?」と思いがちです。

「好き」な人にがっかりしたくない気持ちが、「こんなことになっているのは、自分に落ち度があるからなんじゃないか?」という方向に考えさせるのですが、これでは、どんどん自己肯定感が壊れていくのでしんどくなります。

しまいには関係性を切りたくなるのも頷けます。


●「期待」を手放すと「好き」が戻ってくる

「期待」と「がっかり」の間を行ったり期待することの多い人は、「愛したい」情熱の大きい人です。

思いっきり「好き」になるからこそ、がっかりした時の悲しみも大きくて、それが怖くて、人とつながることに臆病になっているのです。

本当は、「好き」になりたいのに、怖いから、その前によく観察して、値踏みをして、がっかりしないかどうか見極めてと思うので、最初は人見知りが強く距離をとります。大丈夫と思うと一気に距離を縮めるので、今度は近づきすぎて相手のニーズを重く感じてしまいます。近づくと全面的にOKと思わなくてはいけないように感じて、しんどくなるのです。

ポイントは、ちゃんと「残念!」って思えること。
そして、「私、期待しすぎたかも」と認めること、です。悲しい気持ち、腹立たしい気持ち、寂しい気持ちが出てくるかもしれません。ただ、それを感じてみてください。

そして、もう一度、何が「好き」だったかを思い出してみてください。その人と一緒にいて「楽しい」こともあったのではありませんか?どういう時に、楽しかったのでしょう?あなたがもともと見たその人の魅力は、今もそこにあるのではありませんか?

もう一度、「怖がり」を超えて「好き」という勇気をもてたなら、あなたの「人が好き」、「人を上手に愛したい」、だから、「人とつながりたい」という気持ちはさらにバージョンアップしますね。応援しています。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。