離婚で人生を止めてしまわないために知っておくといいこと

「これからの幸せを選ぶ」という選択に向けて

「離婚して欲しい」。パートナーからそう切り出されたら、あなたはどうしますか?相談できる、信頼に足る人はそばにいますか?「別れる」ことが相手への愛なのか、でも、自分が犠牲になってはいけないと思うし、どのように考えたらいいのかわからず混乱します。ここでは簡潔に考えるべきポイントを挙げておきます。幸せになりましょうね。

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● 離婚するには、結婚する時の10倍くらいのエネルギーがいる

「別れたほうがマシ」。そうは思っても、なかなか本気で「離婚」を言い出せるものではありません。相手に「困ったところ」を変えて欲しくて脅すように「別れたほうがいい」と口走ってしまう、あるいは、自分が愛されているかどうか自信が持てずに相手の愛を確認したくて「別れ」を口にしているうちに、相手に「じゃあ、そうしよう」と言われて慌てる、なんて話を聞くことがありますが、本気の「離婚しよう」は、何度も何度も飲み込んだ末に、やっと切り出せる、そんなものではないでしょうか。

結婚は、一つの契約です。離婚は、その契約を解除するのですから、双方が合意できるところまで話し合うのには、大変な心労も含めた労力を必要とします。離婚するには、結婚する時の10倍くらいのエネルギーは必要、と思っていていいのではないか、と思います。

●「感情に任せて行動しない」が○

「離婚したい」と切り出されたら、大半の人が動揺するのではないでしょうか。どんなに、関係性がうまくいっていなくて、「もうダメかも」と思っていても、人は、変化を嫌うので、あまり真剣に考えないようにしていることが多いです。なので、どちらかが「離婚したい」と言い出し、具体的な行動を取り始めて、初めて相手はコトの大きさを思い知らされることになります。

「離婚したい」と言う方より言われた方が、自発性がなくて状況をコントロールできていない分、感情の波をもろに被ります。ショック、混乱、怒り、悲しみ、不安といった感情が入れ替わり立ち替わり襲ってくるのでどうしたらいいかわからず、相手に激しい憤りをぶつけたくなるのではないでしょうか。

離婚までのプロセスの最初の段階で上がってくる感情は、「離婚したい」と言い出した方は加害者的な罪悪感、言われた方は、被害者モードに入りますから怒りと悲しみ、怖れを強く感じます。何れにしても、ネガティブな感情なので、ここで感情に任せてぶつかると、相手をなじり合い、傷つけ合い、さらに距離ができて話し合いすら難しくなりかねません。

怒り心頭に達して、「出て行けー!」って怒鳴りたくなるかもしれません。「もう、あなたなんか最低ー!死ねばいいわ!」と相手をけちょんけちょんに言い負かしたくなるかもしれません。

でも、そのどっちも、本当の、本音ではない可能性、大、です。目の前から「いなくなってほしい」のは、「惨めな気持ち」であって「彼(女)」ではないかも。

ですから、感情に任せて「行動」しない、が○。「出て行ってやる!」って思うなら、「今は、混乱しているから、落ち着いて考えさせてほしい」と言って距離をとればいいのです。

● 離婚届に判を押す前に、自分の気持ちと向き合おう

結婚は契約ですから、解除するには合意が必要です。あなたが離婚に納得がいかず、同意できないのなら判を押さなくてもいいのです。

「離婚したい」と言い出す側は、思い悩んで話を持ち出していますが、言われた側は、持ち出されてから「悩み」始めるのですから、考え始めるスタートラインがそもそも違います。

なので、自分も「離婚したい」と思っていて、相手からの提案が「渡りに舟」だと思えるのでなければ、すぐに判をおさなくていいのです。

自分の人生にとって大きな決断なのですから、じっくりと自分の気持ちと向き合って、パートナーへの想いやこれまでの関係性を振り返ってみましょう。逆に、「離婚」を言い出すのであれば、パートナーに感情の整理をし、答えを出すのに十分な時間的余裕をあげる優しさを持っていただきたいと思うのです。

● 自分の「これから」の幸せを選ぶ

「離婚したい」と言われると、つい感情がかき乱されて、苦しい選択を迫る相手に復讐したい気持ちが出てくるので、「慰謝料を取れるだけ取りたい」と相手の負担能力を超えるような慰謝料を条件にしてみたり、子供がいれば、子供との接見や養育費を盾にとりたくなります。

そんな時、「今、恨みを晴らすことより、これからの幸せを選ぶ」と思ってみてください。どちらが正しいか、ということよりも、二人がどうしたら幸せになれるか、を考えたいと思ってみましょう。

たとえ離婚したとしても、もう一度ロマンスが欲しいと思いませんか?誰かとデートしたり、再婚も考えられたらよくないですか?そんな時、子供を預かってくれる「(子供の親」がいてくれたら安心ではないですか?子供が成長する中で、お金がかかる時、もう一人の「子供の親」に相談できたら気持ちが楽になりませんか?パートナーがどのくらいお金を持っているかは、あなたもご存知でしょう。別れる「相手」を追い込みすぎない方が、あなたの「これから」の幸せのためにはいいかもしれないのです。

「離婚」は、パートナーとの「死別」に次いで、ストレスレベルの高いライフイベントです。自分の人生の大切な一時期を賭けた関係性がいったん「死ぬ」のですから、大きな喪失の痛みが伴います。痛みが大きい分、相手を悪者にしたくなりますし、失敗感から自分を責めたくもなります。でも、どんな痛みも意欲さえあれば、癒すことはできます。

願わくば、離婚に至るまでの、罵り合うような喧嘩も、凍りつくような孤独感も、お互いに自分にとって本当に大切なものを見極めるために必要だった経験として受け止めることができますように。そのような見方ができた時、相手に感謝できるところを見つけて許すこともできますし、相手の幸せも願うことができるようになります。

心理カウンセラーは、そんな混乱の時期のあなたの心をそっと受け止め、整理するお手伝いができます。よろしければ、お話を聞かせてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。