パートナーシップにおける自立と依存

パートナーシップでは、どちらかが自立的な立場に、どちらかが依存的な立場になるという役割ができがちです。

パートナーシップの関係においては、どちらかが自立的な立場になり、どちらかが依存的な立場になるという役割ができがちになります。
この自立の立場と依存の立場は、立場の違いからお互いの関係のバランスが崩れることが多くあります。

例えを使って説明させてもらいますね。
彼と上手いこといかないというご相談がよくあるんですが、
その内容を聞くと・・・
彼は超自立的な男性で仕事大好き人間でほとんどかまってくれないそうでした。
たまにしか電話や、メールもくれないそうです。
そんな彼女はさみしい気持ちでいっぱいになるそうです。
いつもはさみしくても我慢しているのですが、我慢しきれなくて爆発してしまうこともしばしばあるらしいのです。

寂しい気持ちになるので、
「もっと電話してよー」
「私のこと本当に好きなの?」
「本当に私のことが好きなら、もっと態度でしめしてよ。」
泣いたり怒ったりしてしまうこともしばしばあるそうです。
彼は、そんな彼女の言葉を聞いて態度を改めるどころか、
「これ以上なにをしろって言うんだ、いっつも、いっつも俺に求めてばっかり
いい加減にしろよ、もう別れよう」
と言って彼女を突き放そうとするらしいのです。

彼女は、泣いたり怒ったりした後はいつも”ああ、またやってしまった”と落ち込んでしまうらしいです。
泣いたり怒ったりするたびに彼の気持ちは離れて行ってしまうというのはわかっているのですがつい感情的になってやってしまうそうでした。

こんな感じの相談をものすごく多く聞きます。
みなさんの中にも身に覚えがある人も多いんではないでしょうか?
ケンカになってしまったり、お互いに伝えたいことが伝わらなかったり、つらい気持ちにおちいってしまうのは、自立側、依存側お互いの立場の違いから誤解や、すれちがいや、ストレスが多く生まれるたりするからです。

自分の立場から考えると、こんな時は○○と考えるはずだから相手も○○と考えて当たりまえだ。という考え方も。立場の違いからの誤解や、すれ違いや、ストレスを生んでしまっている一つの形ですね。

自立側の立場、依存側の立場の特長を(自分の特徴、相手の特徴)をよく研究することによって、
誤解や、すれ違いや、ストレスを生むことを少なくしていくといいと思います。
また、自立側の立場、依存側の立場の特長を研究することで、どう表現していくと相手に伝わりやすいか、どうすれば相手に近づきやすいかも見えてくると思います。

依存側な立場の特徴 其の1  ~感情に振り回される~

依存側の立場にたった時相手から”愛されたい”という気持ちが強く感じることが多いです。
愛されたいという気持ちが強くなる為、相手にもっと好きになってもらおうと頑張ったり、我慢したり、やりたくないことまで彼(彼女)に好きになってもらう為にやったりと本当に頑張ります。

でも、それだけ頑張っても自分が頭で描いているような反応が相手から帰ってこないことは多くあります。
「私は一生懸命彼を愛しているのに、同じくらい私を愛してよ、彼ったら冷たいわ」という感じです
この時、傷ついたり、腹がたったり、寂しくなったり、不安になったり、私は彼のいったいなんなんだと思ってみたり、感情が揺さぶられることが多くでてきます。

感情が揺さぶられるので、行動も感情的な行動をとってしまいがちです。
泣いたり、怒ったり、傷ついたというのを示すのに手首を傷つけたり、相手を殴ったり、もしてしまいます。

そして感情的な行動をとってしまった後は、自己嫌悪が待っています。
「あっ、またやっちゃった。」
彼とケンカしたいとわけでもなく、彼を責めたいのではなく、ただ仲良くなりたいだけなのに・・・・と頭では解っているけど、感情的になるのとなにがなんだか解らなくなって
結果的に二人の関係に溝を作ってしまうことをしてしまう自分を責めてしまいがちです。

こうなってしまうと楽しいはずの恋愛もつらくなってきますね。
感情的に振り回されないようになる為に、がまんして感情を溜め込みすぎないこと、相手を理解しようと意識を向けること、自分の思うとおりの愛しかたではないが相手なりの精一杯の愛しかたを理解することに意識を向ける、コミュニケーションをとるなどをしていき、感情に振り回されない自分を作っていくことが大切かと思います。

依存側な立場の特徴 其の2 ~求めすぎてしまう~

依存側の立場でお付き合いをしている時は、感情に振り回されたり、揺さぶられたりしますから、不安という気持ちになりやすくなります。
不安ですから、安心したいという気持ちがでてきます。
安心する為に、相手の気持ち、愛情を確認しようと愛情表現を求めてしまいます。
求める事自体は問題がないのですが、求めすぎになってしまうと問題が出てきてしまいます。

「言葉で、愛しているといって」
「もっと、一緒にいてほしい」
「私だけをみてほしい」
「会社と、私どっちが大切なの!」

等、どんどん求めてしまいます。
求めるというのはコミュニケーションのひとつですが、求めすぎてしまう時は、相手の頑張りや、相手なりの愛しかたを認められなくなってしまうという弊害が出てきてしまいます。

求めすぎられる時は、相手は責められているように感じたり、うっとうしく感じたり、重く感じたりしてしまい二人の関係に溝を作ってしまいます。

求めすぎてしまうというのは、潜在意識的な心理を探ってみると、
過去に満たされなかった欲求(痛みや傷になっている)がある時に求めすぎて過ぎてしまうことが多いようです。

求めすぎることで、パートナーシップが上手くいかない時は、過去の満たされなかった欲求を癒していくことと同時に相手の頑張りや、愛し方を理解することに意識を向けることが大切になります。

自立側の特徴 其の1~感情を感じることが苦手~

自立側は自分の甘さや、弱さを嫌う傾向がありますから、感情に振り回されることを嫌います。そして感情に振り回されないように自分の感情というのを切っていくことが多いです。
「彼女が優しくしてくれなくて寂しい・・・・・なんて感じてたくない」という感じです。

こうして自分の感情を切っていくので、自分が何を感じているか感じることが苦手になってきます。
例えば、感動する映画をみても、彼女(彼)は
「いい話だったわ」と感動して泣いているのに、自立している彼(彼女)は、「この映画におけるメッセージは環境破壊に対する・・・・」と映画の分析をしはじめるような感じです。
感じるよりも理屈が優先しがちになります。

そして、自分の感情を感じるのが苦手ですから、もちろん相手が何を感じているのかを察することも苦手になってきます。
相手の気持ちがわからないから、理屈でパートナーとの問題を解決しようしてしまいます。
パートナーにとっては、
「理屈ばっかり言って、全然私の気持ちをわからない彼(彼女)」
という不満になってきます。

不満がでてくるので、パートナーとケンカになることもしばしばあります。
そしてパートナーが泣いたり、怒ったり、感情的になると、普段感情とお付き合いがない分だけ感情的になったパートナーとどう接したらいいかわからなくなってしまい、
困ってしまったり、ひいてしまったり、距離をとろうとしたり、抑えつけようとしたりします。
こうなると、誤解、すれちがい、ストレスが溜まる関係になってしまいます。

この場合は、相手の気持ちを解ろうとする事、相手の感情に注目してあげることが大切になってきます。
また、自分の感情を感じることが苦手なことから、相手の感情を察することも苦手になってくる訳ですから、自分の感情を敏感に感じられるようになることも大切になってきます。

自立側の特徴 其の2~与え上手、受け取り下手~

自立側の立場にいる方は自分で何とかしたいと考える方が多く、頼るとか、甘えというのが苦手です。
何かしてもらうということ=頼る、甘えているということにも感じる方も多いです。

こうなると、パートナーに何かしてあげるはいいのだけど(自分なりのやり方で何かしてあげるのはいいのだけど)何かしてもらうことや、パートナーを頼りにするということが苦手になってきます。
言い換えれば、愛すること(自分なりの愛し方)は得意だけど、愛させることは苦手です。

こうなるとパートナーの不満は
「私の気持ちを受け取ってくれない。」
「私の愛を受け取ってくれない。」
「私の気持ちを無視する。」
等になってきます。

こうなると相手との関係は上手くいきませんね。
こういう場合は、自分を愛させることや、相手の気持ちや、してくれることを受け取れる自分になることが大切になってきます。
又、こういう自立的なパートナーを持つ方は、私のことを嫌いなのではなく相手は受けとり下手なんだなということを理解することが大切になります。

相手を変えることは難しいけど、自分が変われば・・・・

自立的な立場と、依存的な立場、立場の違いから、誤解や、すれちがい、ストレスを感じることが多くなります。
こんな時多くは、相手を変えようとしてしまいます。
「もっと私のことばかり考えるようになってよ」
「もっと俺を自由にさせろよ、少しは我慢しろよ」
など相手を変えることで、もっといい関係になるだろう、もっと楽な関係にしようと考えてしまいます。
でも、相手を変えようとしても上手くいかないことがほとんどです。

ちょっと考えてみてくださいね、こんな場合は
ほとんど上手くいかないことにエネルギーを費やすより、
間違いなく変わることができる自分を変えたほうにエネルギーを注いだほうが効率がいいのではないでしょうか?

相手を理解できるような自分に変われたら。
相手を受け入れるような自分に変われたら。
素直な気持ちをコミュニケーションできるような自分に変われたら。
自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを解ってあげられるような自分に変われたら。
不安よりも愛情を感じられるような自分に変われたら。

もっとパートナーシップにおいて、すべての対人関係において、もっと上手くいくことが多くなってくるのではないでしょうか。
パートナシップの、対人関係の達人になれるのではないのでしょうか。

パートナーシップ、対人関係の鍵は自分が変わることにあると思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。