夫婦関係と不倫のW悩み

相談者名
red-moon
不倫の罪悪感がなく、結婚6カ月にして旦那への愛情が冷めています。
旦那とは同じ職場で4年間仕事をしていました。
同棲を1年し、半年後、彼の転勤を機に籍を入れて私は退職しました。
転勤先も理不尽な職場で、旦那のストレスが多く、帰りも0時過ぎや休みの日も仕事を優先し、現在も仕事環境は悪化しています。
旦那は淡白で、付き合ってからHは私から誘わないとしなく、ずらされることもありました。
日頃のスキンシップで補ってはいたものの、旦那の雰囲気が低学年の子供のようなので子供としか感じなくなってます。
仕事の愚痴を毎日聞き、月に1度のHもストレスだと断られてから私から誘うこともできず、望んでいた子供を作ることも叶わず、一緒にいる時間がありません。
北海道と九州出身の価値観の相違、退職と結婚での私の価値観の変化、旦那の役職変更、私を構えないという重荷、それらからお互い不満がたまりすれ違いが生じています。

回数は少ないものの喧嘩した際、旦那に襟首を掴まれ殴るポーズをされたり、クッションを投げつけてきたり、物にあたって散らかしたりということがありました。
そんな中、4か月前ネットで知り合った男性と仲良くなり、実際に会ってしまい、彼に恋をしてしまいました。
彼も私と同じ心境に至ったらしく、気持ちが止められず現在不倫中です。
お互い不倫について罪悪感を抱いていますがお互い本気でなので、失いたくないといった気持ちです。
そして、不倫に至るのと同時期に、挙式の準備を進めている中、旦那が仕事を辞めると言い出しました。
年度末までは続ける、職探しは九州に帰ってからと言われました。
私は不倫の罪悪感と旦那が仕事を辞めるという現実的な不安から、軽い鬱っぽくなりました。
お互いの両親に相談し、話し合いの結果旦那が辞めることは止むなしとなりました。
挙式は延期です。
問題は旦那の私への配慮についてです。
九州の実家に母さんも喜ぶから住めばいいと言われましたが、いざ一緒に住むことと不慣れな土地に不安を感じています。
溜まっていた不満、仕事を辞めることの失望、何より自分を大事にできない旦那が信じられません。
今は私が自分の思いをぶつけたので、いくらか日頃の私への配慮はできてます。
ただ、期待も信用もできません。
旦那が仕事を辞めるのを機に別居をしようかとも思ってます。
アドバイスを頂ければと思います。

カウンセラー
下村ひろみ
red-moonさんへ

ご相談をお寄せいただきましてありがとうございます。
担当させていただきます 下村ひろみ と申します。

結婚してわずか6ヵ月でご主人の退職、不慣れな場所への引っ越しが決まったのですね。
こんなはずじゃなかったのにと失望し、大きな不安に押しつぶされてしまいそうな感じかも知れません。
挙式が延期になり、別居することも考えておられるのですね。
これから先一体どうしたらいいのか本当にわからなくなってしまいますよね。

子供を持つ事、安心して家庭生活を送れること。
この先も叶わない相手であると確信したならば、別居や離婚も視野に入れてみるのもアリだと思います。
しかしその前にred-moonさんご自身の心の中を少し深く見つめてもらえたらなと思っています。
red-moonさんの心に寄り添えるように私も一緒に考えていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

まずはred-moonさんについて詳しい背景がわからないので一般論として回答させていただく部分がことをあらかじめご了承くださいませ。

red-moonさんの苦しみはご主人に因る部分は確かに大きいですよね。
ご主人がred-moonさんを満たしてあげられないのはご主人が大人の男性としての未熟さも大きな原因となっていると考えられます。
殴るポーズ、物を投げる、物に当たり散らかすという行動は妻に対しての振る舞いとしては如何なものかと思います。
男性は口ではどうしてもかなわないですから、手を出してしまうのかも知れませんが、女性としてとても怖いし傷ついてしまいますよね。

しかしながらここでご主人の非を責めてみたところで根本的な問題解決にはならないのですね。

自分以外の人間を変える事は残念ながら不可能ですよね。
私たちは誰かによって自分を変えられようとしたら拒絶したくなってしまいますからね。
それよりも自分自身が変わること、その上で自分の人生をred-moonさん自身で選択していかれるようにご提案したいと思います。

red-moonさんのご主人への不満として挙げてみますと・・・。
・夫を子供としか感じられない
・毎日仕事の愚痴を聞かされる
・Hもストレスだと断られるし、私からも誘えない
・子供を作ることが叶わない
・一緒にいる時間がない
・価値観の相違
・夫の役職変更
・私を構えないという重み
・お互いの不満がたまることによるすれ違い

これだけ挙げれば何の為に結婚したのかわからないという気持ちにもなるでしょうね。
red-moonさん自身が夫に愛されていると感じられなくなりますよね。

しかしこれだけの不満を持ってしまう心理とはどういうものなのでしょうか?

一般的に不満を感じやすい時というのは依存心が強くなっている状態の時です。
依存心とは自分を満たしてもらおうと相手に要求する気持ちのことです。
依存心や欲求を持つこと自体が悪いわけではないのですよ。依存心が強くなっているとどうしても不満を感じやすくなるのでここが問題へと発展します。

誰かに自分を満たしてもらいたいと強く思う時は、自分が満たされるかどうかは相手次第という風にも捉えられます。
自分が幸せになるかどうかは夫次第、彼次第になってしまいます。

「ああして欲しい、こうして欲しい」という欲求を相手が満たしてくれる時はいいのですが、満たしてくれない時に相手に対して不満を感じます。そしてストレスを感じやすくなるわけです。
また依存心が強いと「夫がこうしてくれなかったから」とか「夫のせいでこうなってしまった」と被害者的な心理状態に陥ります。この感覚も強い心理的ストレスに繋がります。

よく私たちは、「私を愛してくれているなら、私の欲求を満たしてくれるはず!」と勘違いしてしまいます。
もちろん相手が自分が望む形のものを与えてくれれば私たちの心は満足するでしょう。
しかし満たしてくれないからといって愛してくれていないのかと言えばそうではないと思うのです。
相手には満たしてあげられない状況というのが必ず存在するはずです。

転勤によりご主人はストレスが多くなってしまわれたのですね。
red-moonさんと籍を入れ、red-moonさんが仕事を辞められたとのことですから、ご主人としてはred-moonさんを幸せにしなければという責任感やred-moonさんを養っていくというプレッシャーを感じられたのかも知れませんよね。
ご主人はred-moonさんとこの先ご自分の実家で一緒に暮らすと考えておられるみたいですね。
男性は責任という形で愛情表現をしますから、red-moonさんを幸せに出来ない自分というのをひどく責めていらっしゃるようにも私は感じられます。

ご主人はred-moonさんが望む以外の形での愛し方、努力をされている部分はないでしょうか?

もしred-moonさんがご主人に対しての愛情が少しでも残っているとしたら、
ご主人の状況を理解してみようかなという意識を持つ事が変化のきっかけになると思うんです。

今別の男性とのお付き合いをされているということですが、
一般的には既婚者が他の異性に惹かれる時、「不足原則」が原因となっている場合が非常に多いです。
夫からもらえないものを他の男性からもらおうとする心理ですね。
その男性と付き合うことによって得られているものは何でしょうか?
red-moonさんの場合、セックスを含め大切に扱ってもらうこと事かも知れませんね。

不倫相手の方の事は「本気なので失いたくない」と書いてくださっています。
その方とこれからもお付き合いを続けていかれることも考えておられるでしょうね。
しかし「不足原則」の観点から見て、不倫相手の方からも貰えないものがお付き合いの中で後に必ず出てくる事が予想されます。
なぜなら完璧な人がいないように、完璧に自分の要望を満たしてくれる相手というものは残念ながら存在しないからなんです。
「不足原則」に陥らなくても済む方法とはただ1つ、red-moonさん自身が変化することなんですね。

red-moonさんの中にある強さや優しさ、大きな愛など、自分の中の可能性をまだ十分発揮されていないように私は感じるのです。
red-moonさん自身の問題を解決し、自信が育つことでred-moonさんの中に変化が起きるでしょう。

大切なのは自分自身で何かを選択することです。
自分がこうなりたいというビジョンを持つことにより、困難な壁をどう乗り越えるかの発想が自然と生まれます。
何かの選択をするためには自分の問題として向き合ってみませんか?

どんな問題にも抜け道は必ずあります。
もちろんその為に努力すること、乗り越えること、取り組まなければならないこと等たくさんあるでしょう。

自分でどうしていいかわからない時はまずは不満や不安を思い切り吐き出す所から始めてみてもいいんです。
そうしている内に自分の気持ちがだんだんと見えてきます。そして心に余裕が生まれます。
その上で自分が変わることにチャレンジしてみるかどうかを決めてもいいと思うのです。

自分ひとりで苦しさを乗り越えようとすると、自分の思考回路から抜け出せない場合があります。
誰かのサポートを受けながら取り組まれたらいいと思います。

red-moonさんの幸せを心から応援していますね。
何かございましたらいつでもご相談お待ちしています。

下村ひろみ

この記事を書いたカウンセラー