自分を変えたい

相談者名
まさこ
30歳の子持ちの母です。
私は元々明るい性格で、すごくポジティブでした。
ある事がきっかけで昔からとても仲の良い5人の友達との関係がこじれてしまい、謝れず、しかし本当に家族のように仲の良い友達だったので、悩まされ夢にまで見るようになり、これではダメだと関係を修復したけれど、被害妄想や孤立感はなくならず、旦那との価値観の違いのストレスもプラスされ、そんな日々を2年くらい過ごすうちに、病気(癌)になってしまいました。
病気は頑張って治して、病気になった原因はそのストレスからだと思い、勇気を出して友達に自分の思いをありのまま伝え、自分の心とみんなとの関係を修復しました。
友達は受け止めてくれて、色んなことを水に流してくれました。
しかしやはりその後も自分に負い目を感じてしまい、知らないこと、誘われてないことなどに対して、異常な気持ちになります。
付き合いにくいんだ、遊びたくないんだ….と。
そして友達の不幸をどこかで願って、妬んでしまいます。
私だけ子持ちだからだと考えてきましたが、友達にも子供が生まれて、そうじゃないなと気付きました。

それにプラス、友達もみんな結婚していて、旦那さんも一緒に家族ぐるみで仲良くできますが、うちの旦那は昔から私の友達が嫌いで、大切にしたい気持ちも分かってもらえず、自分も関わることをすごく嫌がります。
関係が壊れて悩んでいたときも、むしろそんな私が鬱陶しいみたいで、どうでもいいという感じでした。
そんな旦那なので、友達も関わりにくく、うちだけ今後更に孤立していくのかなと、とても淋しいです。
仕方のないこともある、妬み僻みは意味がない、誘われたいなら誘えばいい、頭では分かっているんです。
けれど、いつも怒りが沸き、その後マイナス思考になり、それがループして、どんどん自分が嫌になります。
もう自分が何が嫌で何が不満で、なぜ好かれようと努力しないのか分かりません。
一体どうすればいいのでしょうか。

カウンセラー
三島桃子
まさこさん、初めまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。

迷路の中で迷っているような感じ、ですね。何とか抜け出せる道を見つけたいです
ね!

まず、まさこさんは怒っている、と思います。

こんなことを言われるといや~な感じがすると思いますが、ちょっとがまんして読ん
でみてくださいね。まさこさんを責めるというようなことではなく、人の心の仕組み
を説明させていただくということですから。私自身も、かつて同じような心理状態で
したしね。

まさこさんは、多分、お友達に対していろいろ怒っていると思います。「あの事では
私が悪かったんだから」とか、「私が心の内を話したら受け止めてくれたじゃない」
「これからも仲良くしたいと思ったら、気持ちよくつきあわないと」などと思う一方
で、「でも、でも…」と、すねて怒っている気持ちがおそらくあるのではないでしょ
うか。

自分の気持ちは相手に投影されます。

相手に怒りを抱いていると、相手が自分に怒りを抱いているように「見え」ます。

たとえ相手が笑顔であったとしても、「きっと心の中では私に腹を立てているに違い
ない」と感じてしまったりします。

自分が感じただけの怒りが自分に跳ね返ってくるんです。実際に、というよりは、そ
ういう感覚になるんですね。

怒りは「攻撃」と言ってもいいでしょう。

まさこさんは自分に対するたくさんの「攻撃」を感じるようです。言ってくれなかっ
た、誘ってくれなかった。これらは自分に対する「攻撃」として感じているんです。

自分に対する攻撃をそれだけたくさん感じるということは、ご自分がそれだけたくさ
ん攻撃をしているということです。

まさこさんが攻撃をやめれば、相手からの攻撃も感じなくなります。そして、人間関
係がとてもスムーズになるでしょう。

では、攻撃をやめるためにはどうしたらいいのでしょうか?

「こんなことをしていても仕方がない」と冷静に考えているのは大人としての心(大
人ごころ)、すねて怒っている気持ちは子どものような心(子どもごころ)です。今
のまさこさんは、子どもごころの方が勝っているようです。そして、その子どもごこ
ろに振り回されている様子です。

けれども、悩んでいる、葛藤している、ということは、大人ごころもちゃんとあると
いう証拠です。ここがひとつ、大切なポイントです。

大人ごころがしっかりすると、子どもごころは安心して、素直になり、やがてすねる
のもやめていきます。まさこさん発の怒り、攻撃がなくなっていくのですね。そうす
ると、自分に対する攻撃も感じなくなるでしょう。

大人ごころをしっかりさせるためにはどうしたらいいのでしょうか?

それには、大人のパワーを自分が持っているということを自覚する必要があります。
自分は子どもにいろいろなものを与えてあげられる大人なのだ、ということを知る必
要があるんですね。

ここで、ご両親との関係が関わってきます。

まさこさんは、大人として子どもの自分にたくさんのものを与えてくれたご両親を認
めているでしょうか?もし何か認められない気持ちがあるとしたら、まさこさん自身
が「大人としての自分のチカラ」を認め、信頼することができません。

私自身、かつて両親にとても批判的でした。恨みに思ったこともあります。他の親
だったらよかったのに、と思ったことも…。

今は、両親に愛されていたことがわかり、両親を認めるようになりました。

すると、大人としての自分も認めることができるようになり、自分の中の子どもごこ
ろを優しくしっかりと見守ってあげることができて、大人として地に足のついた生き
方ができるようになってきました。

子どもごころには、優しく、でも力強く向き合ってあげることが大切です。それがで
きる大人ごころを持つと、自分のお子さんに対しても同じことができるようになりま
す。

ご主人に対しても怒っているようですね。これもまたお友達とのことと同じパターン
だと思います。ご両親への気持ちを整理し、承認することができると、状況が変わっ
てくるでしょう。

いきなり親を認める(=大人としての自分を認める)、というのがハードルが高く感
じるようでしたら(普通そうです)、スモールステップで達成していくことももちろ
んできますので、よかったらいつでもカウンセリングをご利用ください。

カウンセリングでは、まずはお気持ちをしっかり聞かせていただきます。怒っている
気持ちも、すねている気持ちも、お友達、ご主人、ご両親などに対する複雑な気持ち
も、そのままを一旦お聞きした上で、整理し、どこから手をつけていったらいいのか
を一緒に考えていきます。

ピンチはチャンスです!応援していますね!

ご相談ありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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