ローンが減らない

相談者名
ichi
とても恥ずかしい話ですが、私は今200万ほどのローンがあります。
大学を出て社会人になってクレジットカードを使いはじめたのですが、ろくに管理もできず、20代の後半に国内旅行にはまった時期3~4年の間に、ショッピングも含めてかなり使ってしまいました。毎月一括での返済が難しくなり、リボ払いに切り替えてからは、知らない間にカードの限度額が引き上がっていき、気づいたら100万円近くになっていました。
旅行するようになったきっかけは、学生時代から本格的に続けていたスポーツの活動をやめて時間ができて、やってみたかった一人旅をしてみたら、はまってしまったんです。スポーツの活動が厳しくストレスになってしまっていたので、抑圧から解放されて自由になった感覚はあったと思います。ショッピングは高級ブランドではないのですが、本当に散財だったなと反省しています。
返さなければいけないと自覚はあるのに、決して低すぎるわけでもないお給料で上手にやりくりができず、毎月赤字になり、冒頭の額になってから増えも減りもせず、数年経過してしまいました。複数のカードで多重債務になっていたのを、金利の低い銀行にちゃんと相談してなんとかまとめたのでいくらか楽にはなったのですが、 毎月支出の計画も立てていてそこまで無理はないはずなのに、結局使いすぎてしまいます。
それに、別で毎月奨学金の返済もあります。
結婚願望はありますが、ローンが発覚して破談になるような話を聞いたことがあって、前向きになれません。
こんな自分が本当に恥ずかしい、みっともないと思っているのに、なぜ行動が伴わないのでしょうか。もう返すしかないと覚悟するしかないのに、度々自分に甘くなってしまうのはどうしてなのか…
このまま返すあてもなく、ずっとローンを抱えたまま、一生独身でいたくないです。
体調を崩しやすいのでダブルワークなんて無理だし、昇給もそこまで期待はできません。
なんとかやりくりしてまともにローンを返していけるようになるために、心理学的なアプローチとして、何かできることはあるのでしょうか?
カウンセラー
みずがきひろみ
こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。

勇気を出して、ご相談いただき、ありがとうございます。追い込まれるような焦りと無力感で、重苦しい日々をお過ごしなのではないかと思います。ichiさんが、今のこの苦しい状況を脱して、いつか晴れやかな笑顔でご自分の将来を夢見ることができるように、ご一緒に考えていきたいと思います。

現在200万円ほどのローンがあるけれど、自分で「みっともない」と思いながら、行動が伴わないのはなぜでしょうか、というご質問をいただきました。

私は、まず、この200万円という金額に、何とも言えない気持ちになりました。大きな額ですが、本気で返そうと思って返せない金額ではありませんね。

ichiさんご自身がおっしゃっるように、「決して低すぎるわけでもないお給料」があり、「毎月支出の計画も立てていて、そこまで無理はないはず」なので、必ず、返済できるのです。ここは、とても重要なポイントです。ichiさんは、返せない額を借りているわけではありません。返す意志もあるし、返済能力もしっかりおありなのです。ご自身をみくびらないで!ichiさんには、状況を変える「力」があります。大丈夫。

とはいえ、「毎月赤字になり」、ローンの残高が減らない、としたら、やってもやっても状況が変わらないウンザリ感が重くのしかかってきますし、「できるはず」なのに「できない」と、自分にがっかりして、罪悪感とともに、それをどうにもできない悲しみや無力感でいっぱいになります。

閉塞感が辛いから、つい、いらないものを買ってしまったり、お酒を飲んだり、食べ過ぎたりしてしまいそう。そうすると、またまたローンは減らないし、そんな自分にウンザリするだけだ、ってわかっているのにね。

ichiさんは、本気で、この状況を変えたい、この問題を卒業したい、と思っていらっしゃる方です。だからこそ、ご相談を寄せてくださったのです。

でも、そんなichiさんが、これまで何度もチャレンジしたのにうまくいかなかったとしたら、それこそ、ichiさんの心の奥に、「このお金の問題を持ち続けたい」と思うichiさんもいる、と考えてみませんか?

「お金を返したくない」、「自分はローンで不自由な思いをするのにふさわしい」、「自分は(管理が)できなくてみっともない」というセルフイメージを持ちたい「私」もいるんだ、と認めてみませんか?

こんなに苦しいのに、自分で自分の首をしめるようなことをしたがっている自分がいる、というのは変な話ですが、ichiさんにローンの返済をさせないココロの言い分をまずじっくりと聞いてみたい、と私は思うのです。

私たちは、ものすごくストイックに我慢して頑張っていることがあると、他のことで「これくらいいいでしょ?」って思うものなんです。男性で、仕事で思い通りにいかずに我慢に我慢を重ねていて助けを頼めない人が、「せめてお酒くらい好きに飲ませろ!」とお酒を飲んでは暴れたりします。我慢の総量からすると、お酒で羽目をはずす分はカワイイものだ、と感じるのです。

ichiさんが、支出計画がありながら、「これくらい、いいんじゃない?」って思っちゃうときも、こんな感じではないでしょうか?ichiさんの「お金を返したくない」ココロは、他のことでものすごく我慢をしているichiさんを「慰めたい」のかもしれません。だとすると、「(他のことで)ものすごく我慢をしている」ichiさんを、別の形で、慰め、助けることができると、必要のないものにお金を使わなくてもすみそうです。

かなり本格的に取り組まれたスポーツをやめて、抑圧から解放された「一人旅」が、「お金」の問題を持つきっかけになったそうですが、「お金を使うこと」と「抑圧からの解放」がセットになってしまったのでしょうか。

ichiさんは、本当に、心身ともに捧げるほど一つのこと(このスポーツでしょうか)に打ち込まれたのだと思います。そこには、たくさんの犠牲や我慢があったことでしょう。それで目指すものを手に入れることができれば、報われたと感じられたでしょうけれど、もし、なんらかの理由で、志半ばで諦めなければならなかったとすれば、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになりかねません。

一生懸命にやった分だけ、目指すところに行けなかった自分を責めたくなりますし、自分を情けなく思うときもあるでしょう。本気で頑張ったことがうまくいかないと、もう何をやってもうまくいかないのではないかと弱気になって、将来に夢や希望をもつことも怖くなりますね。

このような気持ち、今、ローンの返済についても、同じように感じておられるのではないでしょうか。「ローンの返済」という問題を使って、罪悪感や無力感を感じて、将来に夢や希望をもつことを自分にあきらめさせようとしていませんか?

心理学では、問題は「癒されるべきもの」をあぶり出すためにある、と考えます。

もし、この「お金の問題」が、過去の、一生懸命に取り組んだのにあきらめた悲しみと絶望している気持ちに気づくためにある、としたら。ここは、人生の再出発のチャンスです。

ichiさんは、誠実な努力のできる方です。打ち込む情熱ももてる方です。とても我慢強い方でしょう。本来、とてもパワーのある方だと思います。文面から、その真っ直ぐさがビンビン伝わってきます。真摯に頑張ってきた自分に大きな拍手を送りませんか。やれるだけやった自分を、思いっきり抱きしめて労ってあげましょう。本当に頑張ったのですから。

ichiさんの、そんな真っ直ぐで誠実な情熱を、ここで封印してしまったら、もったいないです。スポーツに打ち込んだように、また、誰かを、何かを本気で愛していただきたいと思うのです。それができる方だと思いますし、そうすることでご自分のことをもっと好きになれると思います。

「お金」で「罪悪感」や「無力感」を買うような、お金の使い方は、ichiさんらしくありません。もう一度、ichiさんがキラキラと輝くために「お金」を使ってほしいと思います。「ローンの返済」は、ichiさんの「心の自由」のための貯金だと思ってみませんか?今度こそ、心を過去の挫折から解放して、人生の再出発ができますよう祈っております。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。