虚言癖について。

相談者名
ゆっけ
はじめまして。
今回メールを送ったのは、友人のことで相談があってメールをしました。
私の友達は虚言癖みたいです。
絶対というわけではありませんが、ほぼ間違いないです。
虚言の内容としましては
・体が弱い
・リストカット歴がある
・恋人関係
また自分自身や両親についても、少し大げさ、自慢気に
語ったりします。
友達とは4年程度の付き合いになりますが、
今までずっと見逃してきていました。
ですが、これからずっと付き合っていきたいと思っているので
治してあげたいと思っています。
ですが、本人に自覚があるのかないのかよくわからない状況です。
どうしたらいいでしょう。
また、自分も、友達の言ってることに疑いを持つようになり、
友達の言葉がすべて嘘のように感じてしまいます。
別の友達に、「彼女に依存してるのでは?」と言われました。
最近では、自分自身も異常な気がしてなりません。
どうか助けてください。お願いします。
カウンセラー
中原謙一
ゆっけさん、始めまして。
私は中原謙一と申します。
宜しくお願いいたします。

さて、結論をお話しする前にひとつゆっけさんに質問があります。

ゆっけさんがうそをつくとき、それはどのようなときでしょう?

うそというのは、そのときの状況によってみんな使っているわけです。

たとえば、自分を守るためのうそであったり、自分という存在を示すためのうそであったり、相手を思いやった結果のうそ、などもありま

す。

そこで、ゆっけさんの友人の場合はどうでしょう?
彼はなぜ、ゆっけさんにうそをつかなければいけないのでしょう?
そして、彼にとってうそをつくというのはどういうことなのでしょう?

ゆっけさんにとって、うそというのは、あまりいい感情ではないみたいですね。
それは「自分自身も異常な気がしてなりません」という言葉から、ゆっけさんにとってうそとは、「良くないこと」「うそはついてはいけ

ないこと」という形で定義付けられているのではないか、という気がします。

しかし、その定義は本当に正しいことなのでしょうか?
少なからず、友人はそうは思っていないからこそうそをつかれるわけですし、うそそのものに問題があるのではなく、うそをつかなければ

いけなかった友人の環境や過去に問題があるのではないか、という気がします。

さらに、私が一番気になるのは、ゆっけさんの「ほぼ間違いないです。」という断言です。
確かに、そこにうそは存在するかもしれません。
しかし、たとえば今回はリストカットしなかった、つまりうそだったとしても、次回もリストカットしないと断言できるでしょうか?
1回のうそですべてをうそだと決め付けるのもどうかな、という気がします。

さらに「別の友達に、「彼女に依存してるのでは?」と言われました」とありますが、パートナーシップのレベルではそれが当たり前です


お互いがバランスよく依存しあうことこそ、パートナーシップですから、この別の友人の言っていることもどこまで状況を正しく見ていっ

ているのか、そして、ゆっけさんがその言葉をどのように捉えているのか、さらにゆっけさんにとって「依存」という言葉感じられるネガ

ティブな思い込みがあるのではないか、という感じがします。

もし、ゆっけさんが友人とこの先も続けていきたい、自分も楽になりたい、そうお考えであるならば、いくつかの方法があります。

それは、友人の「うそをつかなければいけない背景」を感じ取ることです。
人間が行動を起すことは、たとえそれが周りから見てへんなことであったとしても、やっている本人にはちゃんと意味が存在します。
ただ、その意味が他人に理解されないだけなんですよね。
つまり、友人がうそをつくことそのものに、何らかの「意味」と「意図」があることを探してみる必要があるということです。

もう一つは、ゆっけさん自身の「うそをつかない人間がいい人間」という考え方です。
間違っているわけではありませんが、この友人と仲良くやっていきたいのであれば、この考え方は必要ありません。
「うそをついてもいい、それでみんなが幸せになれるなら」くらいの気持ちが必要かもしれませんね。

最後まで読んでいただいて、有難うございました。
ゆっけさんがもっと楽に、楽しくコミュニケーションが取れるようになるための参考に少しでもなることができれば、幸いです。

有難うございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。