夫が鬱で、私まで疲れてしまって。

相談者名
あぷさら
私は54歳の女性で、パートのあぷさらと申します。3つ下との夫と暮らしています。シングルで二人の息子を育てていましたが、二人が成人後独立して、そのあとに知り合った今の夫と再婚しました。
夫はいわゆる激務の会社におり、忙しい時期にはタクシー帰り、朝帰りというのも連日で、過労から不眠症を起こして軽度うつの診断を受けたのが3年前です。2か月の休職、ゆるゆると仕事復帰、また悪化して1カ月の休職、現在は仕事量を多少セーブして投薬して働いています。
夫の辛さはわかるのですが、病気のせいか気分の波が激しく、時に激昂して
「お前におれの辛さはわからない」と身近にいる私にだけやけにぶつかってきます。本人にはあまり自覚症状がないらしいのですが、まさに難癖状態で
怒鳴られたり、ひきこもられたり、私までいっしょにいると病気になりそうです。
あまり夫のことは気にせず、「大事にしているよ」オーラだけ出して、後は
普通に暮らしていこうとしているのですが、どうしても気持ちがそちらへ引っ張られて暗く沈みます。
昨日も集団的自衛権の話から戦争のことになり、私が「もし戦争にでもなったら、うちの犬もどこかでつかまって食べられてしまうかも」と冗談半分で言ったら、「そんなことを言う人とは一緒にいたくない」と怒って出ていってしまいました。何日かしたら帰るとは思いますが、本当に困っています。
夫の病気の愚痴など他人には言えません。どうしたら、気持ちを切り替えられるのでしょうか?3年間、本当に疲れてしまって。。。
カウンセラー
吉村ひろえ
あぷさらさん、はじめまして。
担当させて頂く、吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

ふたりの息子さんを、お一人で育てられたのですね。
沢山のご苦労をされたのではないでしょうか。
息子さんが立派に成人、独立されてからご主人と出会われたのですね。
これから、あぶさんらさんとご主人と幸せに楽しく暮らされるよう、お役に立てればと思います。

ご主人が、軽度のうつと診断されたとのこと。
お薬を飲みながらも激務をこなされ、ご主人の辛さを見ていると、こちらまで苦しくなりそうですね。

> 怒鳴られたり、ひきこもられたり、私までいっしょにいると病気になりそうです。

気分の波が激しく、激昂され、怒鳴られたり、ひきこもられたりされると、こちらまで滅入ってきますよね。
あぶさらさんはこの3年間、本当によくがんばっておられると思います。
ご主人は不眠症を起こされたとの事ですが、あぷさらさんは寝れていますか?
どうか、無理をされないようお気を付け下さいね。

うつに限らず家族の誰かが病気や、なにかしんどい状況にある時は本当に辛いですよね。
自分の力でなんとかしてあげれるといいのですが、そんなわけにも行かず、なんともすることが出来ないので、無力感を感じてしまいます。

そこへ持って来て
「お前におれの辛さはわからない」
などと言われると、途方に暮れてしまいますよね。

辛いですよね。
あぷさらさんは、これまでの3年間
「主人が病気なのだから、私がしっかり支えないと」
とがんばってこられたことと思います。

「大事にされている」
と、ご主人に孤独や寂しさを感じさせないように配慮し、普通に暮らしてゆこうと努力されていますよね。
他にも細やかな気遣いをたくさんされておられると思います。

>どうしても気持ちがそちらへ引っ張られて暗く沈みます。

そりゃそうです。
「夫は病気だから」と解っていても、がんばって居心地の良い空間を作ったり、あぷさらさんも抱えている不安や寂しさを隠してなんとか踏ん張っているのに、フイに怒って出て行かれたりするわけですからね。

> 夫の病気の愚痴など他人には言えません。どうしたら、気持ちを切り替えられるのでしょうか?

それでも、まだやはり、気持ちを切り替えようと、がんばろうとされておられるのですね。

よかったら、私たちにあぶさらさんの愚痴を聞かせてもらえませんか?
大事な夫であったとしても、病気だと解っていても、愚痴を言いたくなる時はあります。
それを心の中に溜めておくのは、心にとってとても負担がかかります。

「私だって疲れた!」
「もうしんどい!」
「八つ当たりするなー!」
「冗談くらい分かってよー!」

たくさん吐き出してください。
心に余裕を作ってあげてください。

家族の誰かが病気の時は、私たちは自分も同じように苦しくなりますが、同じように苦しんでいると、病気になっているその当人は、それを見てさらに苦しむという悪循環が生まれます。
そして病気の当人は 「迷惑を掛けてしまっているんだ」 と自分を責めます。
そうするとその辛さからつい、誰かに攻撃的になってしまいます。
誰かを責めている時は、自分を責めなくて済むからなのですが、責められた方はたまったもんじゃありませんよね。

勇気の要ることですが、まずはあぷさらさんが余裕を作り、更には今の生活であぷさらさんがあぷさらさんに楽しみやラクさを許すことです。
屈託のないあぷさらさんの笑顔は、ご主人を癒します。
それには先ず、あぷさらさんが抱えているしんどさを吐き出し、心に余裕を作ってあげるところから始めましょう。

あぶさらさんとご主人が今の苦しみから解放されて、楽しく過ごされますことを祈っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。