主人との関係を修復したい

相談者名
かのこ
結婚19年目、3人の子供がいます。
3年程前から単身赴任をしてる主人が不倫をしています。相手は単身赴任する前の職場の人で私と同じ年で2人の子持ちです。
こちらのサイトに出会い、浮気は不足原則からなると知りました。主人も不足原則からだと思います。家族思いの主人でしたが、私が子育てと仕事でイライラや主人の事を見てあげなかったのが原因のようです。発覚した時に主人からも『おまえがいけないんでしょ。仕事で悩んでたのに聞いてくれなかった』と言われました。私は主人の危険信号に全く気が付きませんでした。
始めは主人を責めておりましたが、自分の至らないところもあると気づき反省し努力して、一時は良い方向へ向かう感じでした。が、今年の夏に相手の妊娠。いろいろあり結局は堕胎したようです。
その事もあり、また主人を攻めてしまいました。でもサイトの中に書いてあるように、やり直したいのなら責める事は絶対にしてはいけない。の言葉を思い出し主人に優しく接する事にしました。しかし今度は主人が口を閉ざしてしまいました。私が主人を見てあげられなかったのが原因なら、子育てが一段落した今なら主人の事を見てあげられると単身赴任先に行き、ご飯や掃除、洗濯などをしたりしています。でも主人はあまり来て欲しくないようです。少し距離を置いた方が良いのでしょうか?距離を置くと相手に行ってしまいそうで怖いのです。でも少しお互い自由になり手放す事も必要なのでしょうか?
カウンセラー
大門昌代
かのこさんはじめまして。今回担当させていただきます大門です。
どうぞよろしくお願いします。

やり直したいと思うのであれば、相手を絶対に責めてはいけないというのを、実行して下さっているのですね。
そして、浮気の不足原則から不足しているものを、補おうという努力もしておられます。
夫が浮気したということは、とてもショックな出来事ですから、そこからやり直しを考えて、悲しい気持ちやつらい気持ちを乗り越えて、浮気された側の妻がど努力していくことは、とても大変なことなのです。

ここに来るまでには、涙もいっぱい流されたでしょうし、怒りもたくさんあったでしょう。
それでも、ご主人とのやり直しを希望されているわけですから、かのこさんは、とてもご主人を愛しておられるのでしょうね。

浮気発覚直後は、大抵の方は、浮気したパートナーを責めてしまいます。
そして、その後少し冷静になることができたときに、とても自分を責めてしまうのです。
「私にも悪いところがあったからかもしれないのに、一方的にひどいことを言ってしまった・・・」という感じです。
最初に責められた側は、自分が悪いことをしたから責められているということはわかりますが、責められ続けると耐えきれなくなり、「おまえが悪いんだ」と相手のせいにもしてきます。
お互いがお互いを責めつつ、自分自身も責めている状態になるのです。
浮気をした側は、「パートナーを裏切ってしまった」という罪悪感がありますし、浮気をされた側も最初に責めてしまったことにより、「責めすぎてしまった」とも思いますし、「私にも悪いところがあった」と罪悪感を感じます。
罪悪感と罪悪感のぶつかり合というい状態ですね。

罪悪感があると、その罪を償おうと補償行為をしてしまうことがあります。
かのこさんの場合も、ご主人への愛情からという理由もあるでしょうが、ご主人に対して優しくするとか、ご主人のところにいって、掃除や洗濯をしてあげるというのが、補償行為になってしまっているのかもしれないなと思いました。

補償行為というのは、やっていることは悪いことではないのですが、その行動動機が罪を償うためですので、いくらやってもその労力は罪を償うために使われていきます。
ですから、色々なことをやっているにも関わらず、満たされないとか、むなしさというのを感じてしまいます。

そして、かのこさんの場合は、補償行為の行動動機がもう一つあるように思います。
それは、自分が掃除や洗濯などをしてあげないと相手のところに行ってしまうのではないかという怖れです。
怖れを行動動機にした場合、相手に伝わるのは、「私はこれだけのことをやっているので、私の怖れが実現しないようにしてね」という交換条件を出されているような感じなのです。

ご主人があまり単身赴任先に来てほしくない様子なのは、かのこさんの怖れがご主人に伝わっているからかもしれませんね。
これは、見方を変えると、相手を監視しているようにも取れてしまうのです。
監視されると、窮屈な感じがしますし、信用してもらえてないという感じがありますから、居心地が悪くなってしまいます。

かのこさんが本当に欲しい状況は、ご主人が浮気相手と別れて、かのこさんを選んで帰ってきてくれることではないでしょうか。
ご主人をずっと監視したいわけではないでしょうし、責めてしまったことを一生償いつづけることもしたくないでしょう。
また、ご主人が自分を責め続け、罰をうけるかのような生活を自分に強いている姿も見たくはないのではないかと思います。

お互いがお互いの大切さに気付き、罪悪感や窮屈な感じを受けない生活を目指すために、少し距離を置くことはいいことだと思います。
相手の所にいってしまうのでは?という恐れは出てくるでしょうが、このままべったりとご主人のそばにいたとしても、ご主人は窮屈さを感じてしまうだけです。

少し距離をおいて、その間にまずは、ご自身が持っている罪悪感を、綺麗になくしてしまいましょう。
そして、相手のところに行ってしまうのではないかという怖れを克服するために、「私が男だったら、絶対に私を選ぶ」というぐらいの自信をもてる自分になっておきましょう。
そうして、自信をもつことができると、怖れからではなく、愛情からだけでご主人に優しく接することができるようになります。

まだまだ大変おつらい状況かと思いますが、応援しております。
よかったら、カウンセリングもご利用下さいね。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。