まさかの妻の浮気、その後の身の処し方について

相談者名
48歳男
10月に妻の浮気が発覚しました。妻の携帯データのバックアップを取ってあげた際、メールの中に浮気相手との熱烈な言葉や性行為の感想等を発見したからです。私は浮気相手と面識があったので「どう責任を取るつもりか?」とメールで直接聞きました。そうしたら妻から私に浮気の告白があり、「あなたが浮気したら絶対許さないと思っていたのに自分がやってしまって申し訳ない」「こんな私とこれからも一緒に暮らしてくれますか?」と泣きながら訴えてきました。浮気のきっかけは通っていた整骨医に私の精神的疾患(パニック障害と軽いうつ)の事を相談しているうち、その医師と不貞関係にまで発展したとの事。しかし、もう浮気相手と2度と電話やメールをしたり会ったりしないと約束してくれたので、浮気は大変ショックでしたが、妻への愛は変わらなかったので許す事にしました。
私は精神的疾患のせいで自分のことで精一杯、妻の気持ちを察する余裕も無く、何とか仕事をこなして毎月家にお金を入れ続ける事でしか家族に貢献できませんでした。休みの日も積極的にどこかに遊びに行く気力がなく、週末は自宅や近所で過ごすのが大半と、妻が不満を持っていたのも想像できます。もしかしたら何年か前にセックスを拒否されてからは再びセックスに誘うことがなかったことも要因かも知れません。こんな夫は嫌だというのも理解でき、今は自責の念で一杯です。しかし外見の問題(ストレスによる白髪)も妻が私への愛情を失った要因と聞くとやりきれず、辛い思いに耐えて仕事を頑張ってきた自分が惨めです。
それでも私はまた元のような夫婦関係を取り戻し、ずっと一緒に暮らして行きたいと思っています。関係改善の為に出来るだけ挨拶や会話を増やしたり、妻や子供と一緒に出かけたり、子供と協力して家事を手伝ったりしています。今は表面上何事もなかったかの様です。しかし妻は私の事を同居人&子供の父親としてしか見られない、もう元には戻れない、将来は自立したいと言っています。やはり今でも浮気相手の事が忘れられないのか、もしかして泣きながら訴えたのは演技だったのではないかと疑ってしまう自分に嫌気がさします。
私は精神的疾患のせいもあり、今後(老後)一人で生きて行く自信が無く、彼女を失いたくないのですが、どうしたら良いでしょうか?
カウンセラー
中原謙一
48歳男さん、はじめまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて私が感じたことなのですが、奥様との関係において、おそらくささいなすれ違いや勘違いがこの問題を起こしてしまったのではないかと私は感じます。

48歳男さんにとって、奥様に対して愛情がなくなったわけではありませんよね。
だからこそやり直したいという思いもあるのだと思います。
もちろんそれ以外の感情もありますが、それは後で説明したいと思います。

また、奥様も本当に48歳男さんのことを愛していないのであれば、不貞を働くより離婚したほうが奥様にとってはいいはずなんですよね。
しかし、奥様は48歳男さんとの生活を続けることを現状では希望しているわけですよね。

これは48歳男さんの書かれているとおり、奥様にとって「毎月家にお金を入れ続ける」ことが、48歳男さんの愛情表現とはならなかったということでもありますよね。

人はみんな、欲求を持っています。
こうしてもらえれば愛情を感じる、という欲求も、人それぞれ違いがあるわけです。

たとえば、48歳男さんにとって「愛されている」と実感できることって、何をしてもらったときなのでしょう?
認めてもらえたときでしょうか?
必要とされたときでしょうか?
自分に価値があると思えたときでしょうか?

では、奥様の「愛されている」と実感できることは、どのようなものなのでしょう?
スキンシップやコミュニケーションでしょうか?
「わかってもらえた」という実感でしょうか?
1人の女性として扱ってもらえることでしょうか?

お二人の最大の問題は「してもらって当たり前」「理解できて当然」とお互いが自分の物差しで相手をみてしまい、「きっとわかってくれるはず」とか「これくらいは理解できるでしょう」と、お互いの本音を話し合い、共有しあわなかったことにあるように感じます。
ここに些細なすれ違いや勘違いが生じやすいわけです。

夫婦というのは、自分とものの考え方や見方が違うことをどれだけ受け入れられるかが、長くやっていける秘訣のひとつだと私は感じています。

赤の他人なんだから自分と考え方が違って当然。
だからこそ、自分の本音を伝える努力を惜しまないことではないかと感じます。

奥様が今、48歳男さんから求めているもの、おそらくそれは「感情のコミュニケーション」ではないかと私は感じます。

ただし、奥様が愛情を失った原因は、外見の問題ではありませんよ。
奥様はセックスを拒んだときにはもう相当怒りを溜め込んでいたと考えられますから、本当の原因はもっと前からあるということになりますよね。

おそらくそれは奥様ですら気がついていないような、些細なことが大元の原因かもしれません。
しかし、奥様はもともと自分の感情を溜め込んで、もう溜め込めなくなったら問題という形で吐き出すことで、48歳男さんに問題提起をしたと私は推測します。

そして、48歳男さんの精神的疾患についてですが、ここではその疾患が何かは書かれておりませんので、すべてが私の推測なのですが、48歳男さんが精神的疾患のせいで自分自身に余裕がなくなったように、奥様も溜め込んだ感情によって余裕がなくなり、自分を見失ってしまったのかもしれませんね。
さらにこれも私の推測なのですが、もしかしたら48歳男さんの精神的疾患も、感情を溜め込みすぎて出てきた症状かもしれませんね。

お二人ともが溜め込んでいた感情ですが、まあいろいろありますが、その中でも一番大きな感情はおそらく「怒り」でしょう。

パートナーシップの基本原則は、「夫婦は問題を共有する」ということです。
奥様の問題は、48歳男さん自身の問題でもあり、48歳男さんの問題は奥様の問題でもあります。

お二人共に、「怒り」の扱いについて、まだまだ感情のコミュニケーションをとっていくことが必要でしょうね。
48歳男さんは、奥様を「許す」とおっしゃっていますが、残念ながらご自分は許していません。
それは奥様とて同じことで、奥様も自分が許せないと思っている部分があったり、48歳男さんのことを許せていないところがあったりするのではないかと感じます。

自分も含めて、お互いがお互いを許しあう。
そのためのコミュニケーションをすることが必要かもしれませんね。

心から感謝し、怒りを手放すことができたときに、初めて自分も奥様も「赦し」ができるのだと私は感じます。

まだできることはあります。

あきらめずに、恐れずに自分と向き合ってみてください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

48歳男さんの人生が幸せに包まれるための参考になれば、幸いです。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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