昔のことをいつまでも根に持っています。

相談者名
きょう
はじめまして。

先日母に「あんたは中学・高校の頃から何も変わっていない」といわれました。
しかし、それは当たり前じゃないか、と感じてしまいました。
中学生の頃、親から受けた心の傷を15年ほど経った今でもずっと根に持っているからです。
高校受験の頃、とにかく成績が悪く、それを見て両親は2時間も3時間も説教を続けるのです。
私の趣味を禁止し、いろいろなことを否定するのです。
(そして多分、両親に悪気はありません)
当時受けた言葉を未だに忘れられません。
大人になってからも、親に何か言われるたびに当時を思い出して苦しくなります。
それまではポジティブに考えれていた物事も、年とともにだんだんネガティブになっていっています。

もういい加減ちゃんとした働き口を探さないといけない歳なのに、自分に全然自信がもてません。
(専門学校を卒業してからずっとアルバイトです)
就職に失敗するたびに私が悪いと責められ、自信をなくしていきます。

さすがに親とのことなので誰にも相談できなくてこの歳になってしまいました。
もうそろそろ過去のことは忘れたいのにどうしてもうまくいきません。
少しでも自分に自信をつけてもう少し精力的に動きたいです。どうすればいいでしょうか。

カウンセラー
赤松わこ
きょうさん初めまして、ご相談ありがとうございす。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いしますね。

中学生の頃、ご両親から言われた言葉が、ずっと心に残っていて、
傷ついたことから自信をなくしてしまって、15年たっても
その言葉が忘れられなくて、前向きになれないでいるんですね。

>先日母に「あんたは中学・高校の頃から何も変わっていない」と
いわれました。

↑変わっていないのは、むしろお母さんの方ですねぇ、15年たっても
未だに、きょうさんにお説教されるんですから(苦笑)

きょうさんが、こうして過去のことを早く忘れて、自信を持って働ける
ようになりたい!、って思い悩んでおられることは、ご存じないのかな?

「ずっと根に持っている」とご相談にはありましたが、もう一方では、
「両親に悪気はありません」とも書かれていますよね。
中学生の時、2時間も3時間もお説教をされたり、あなたの趣味を禁止したり、
色々否定されたのは、「何とか高校に行って欲しい」と言う、ご両親の親心
(まぁ見栄や世間体を、気にする部分もあったかも知れませんけどね^^;)
だったと言うことは、きょうさんも分かっておられたんでしょうね。

きょうさんが感じておられた通り、ご両親には悪気はなかったと思いますよ^^
お父さんもお母さんも、ご自分達がそんな風にして育てられたんでしょうね。
ご両親は、ご自分達が育てられた方法で、きょうさんを育ててられたんですね。
私達は自分が親になった時、誰でも意識しない内に、親に育てられたのと同じ
やり方で、子供を育ててしまおうとするんですね^^;どうしてかって言うと、
それしか子供を育てるやり方を、知らないからなんです。

「ここが悪い!あれが出来ていない!、それをもっとチャンとやらなきゃ!」
って、言葉の本当の意味は、「これが出来れば、お前はもっと楽に生きて行ける、
チャンとやってさえいれば何とかなるんだから、しんどいだろうけど我慢して」
ご両親の本当の気持ちは、こんな風だったと思います^^でも、お2人とも、
ご自分達がそんな風に、優しい言葉で教えてもらってはこなかったんですね。
自分達が言われたと同じように、言う方法しかやり方を知らなかったんです。
心の中では、心配したり気遣ったりしておられたと思いますよ^^
上手く言えなかったんだろうと思います。それは今も変わってないんでしょうね。

だからつい心配になると言ってしまう、何とかしてやりたいと思うからこそ、
きつい言い方になってしまっているんだろうなぁって思うんですね。
ただきょうさんのことを思えばこそ!であったとしても、何かあるたびに、
こんな風に厳しい言葉を言われ続けたら、きょうさんがどんなに「辛かった」か、
そこに気づいてもらえていたら、ここまで悩まなくて済んだだろうと思います。
しんどかったでしょうね・・・分かってもらえなくて。

きょうさんにしても、中学生の頃は確かに傷ついたんだと思います。それでも
『心の傷』と書かれていたけれど、ご両親を憎んだり恨んだりって言うほど、
攻撃的には私には感じられなかったんですね。むしろその逆で、「未だに親から、
お説教されてる私が悪いんだ」って、ご自分を責めておられるなぁって感じました。

きょうさんが「根に持っている」のは、確かに最初はご両親から言われた言葉だった
かもしれませんが、どうも今はご両親よりももっと手強い所から、プレッシャーが
かかっているからのようですよ^^;

それは『あなた自身』なんです。気づいていましたか?

きょうさん、仕事を選ぶ時に、どんな基準で選んでいましたか?
ご両親が「ここなら安心」と思ってくれる所とか、「ここなら間違いない」
と認めてくれる所じゃなかったですか?
きょうさん自身が、「ここでなら楽しく働けそう」とか、「この仕事なら、
私に向いているからやってみたい」って、チャンと思える所でしたか?

ご両親以上に、きょうさんがご自分に厳しかったんじゃないかな?って
思ったんですね。そして何より、「やりたい!」と思うこと、「楽しそう」
って思えることを、選べてなかったんじゃないかな?って思ったのですが、
どうでしたか?
きょうさん自身が、ご自分で「何をやってもダメ」って、自分に厳しい言葉を
向けていませんでしたか?「また失敗して」って、責めていませんでしたか?
でもそれはきょうさん自身が、仕事を楽しいと思えてなかったからじゃないかな?
って私にはそう思えたんですね。

きょうさんはもう立派な大人です^^ やりたいことをやっていいんですよ。
人は「楽しい~」「面白~い」と感じることなら、大変なことでも出来ちゃいます。
逆に「楽しくない」「やりたくない」って感じながらやっていたら、どんな人でも
嫌になってしまうんですね。頑張りたくても頑張る気持ちになれないんですよ。

まず!!!ご両親からなんと言われようと、自分のやりたいことを探しましょう!
「好きなこと」「楽しいこと」「ワクワクすること」「やりたい!と思うこと」
それを一生懸命考えてみて下さい^^「私は何が好きだったっけ?」ってね。
思いつくことを、どんなことでも幾つでも書けるだけ!紙に書いてみましょう。
勉強と違って仕事は、無理してやりたくないことを、やらなくてもいいんです。
やりたいことを選んでいいんですよ^^そんな風に考えて選んでいましたか?
元々きょうさんは、ポジティブな人だと思います^^これまでは、ご両親の言葉
それからそれ以上に厳しい自分の言葉に縛られてしまって、やりたいことが上手く
見つけられていなかったんじゃないかな?って思います。

>ちゃんとした働き口 って・・・誰から見てどんな風にチャンとなのかな?
1度そんな風に考えてみてくれませんか?何か窮屈な感じはしませんか?
もしチョッとでもひっかかるなら、チャンとより「やりたいこと」の方を見つけ
ましょう。きょうさんにとって、「やりたいこと・楽しいこと」は、あなたに
自信をつけてくれると思いますよ^^最初は、これまでと同じようにバイトでも、
いいじゃないですか。「やりたいこと・楽しいことなら」を続けられれば、
自信がついて頑張れると思いますよ^^きっと道は開けて行くと思います^^

「自分のやりたいことをやっていいんだよ」って、自分に言ってあげて下さい。
それを見つけるのが難しかったり、どうしてもご両親の言葉や自分自身の言葉に、
押しつぶされそうになったら、私達カウンセラーに、お手伝いさせて下さいね。
「やりたいと思えること、楽しそうなこと」を、きょうさんと一緒に探しましょう。
そして自信を持って、「これが私のやりたい仕事!」って言えることを見つけて、
取り組めるようになって頂けたら、きっとご両親も喜んで下さると思いますよ^^
このご相談をきっかけに、きょうさんがきょうさんらしくなっていかれることを、
心から応援しています。ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。