「好き」に囲まれる幸せ

毎日楽しそうに過ごしている人を見ているのは、それだけでこちらも楽しくなってきたりするもので、お近づきになりたいな、とか、仲良くなりたいな、とか思ったりしますよね?逆に、仏頂面をしてつまらなそうにしている人のそばにいると、自分までつまらないような気分になったり、時には『自分のせいでこの人は機嫌が悪いのか?』などと感じてしまったりして、そばにはなるべく近寄りたくないな、と思ってしまうのではないでしょうか?

私は今、おかげさまで、毎日楽しく過ごすことが出来ているんですね。もしかすると、人生の中で今が一番幸せで楽しく過ごせているのではなかろうか?というくらいなんですけれども、改めて『どうしてこんなに毎日幸せ気分で過ごせているのだろう?』と考えてみたところ、『好き』に囲まれて毎日過ごせているからだ、ということに気付きました。

例えば、カウンセリングをしていることも好きなことをしている時間のひとつですし、趣味で活動している社会人のアカペラサークル(アカペラとは、楽器を使わず人の声だけで、歌や音楽を表現するもの)で、様々な年齢、職種、経歴の男女が集まって、ライブに向けて練習したりステージに立ったりすることも好きで楽しい時間のひとつなんですね。
『それって、好きなことを仕事にしていて、好きな趣味もあるからじゃないの?』って思われるかもしれませんが、私も最初から好きなことをそばにたくさん置いて生活出来るような人間ではなかったんです。どちらかというと、『しなければいけないこと』とか、『嫌だけど、仕方なくやっていること』が生活の大半を占めている時期が長くありました。

 当時は、それくらいみんなやっているから当たり前だと思っていましたし、周りにも自由に生きている見本のような人もいませんでしたから、そんな生き方をしていいなんて考えもしませんでした。ごく限られた、恵まれた一部の特別な人間だけがそんな風に生きられるんだろうな、だから自分とは関係ない世界だろうな、とも思っていたわけです。

 でも、嫌だけど仕方なくやることに時間を取られて、過ぎていく日々が楽しいわけがなく、どうにかして楽しく、生きがいを感じられないものか?と、私なりに色々考えました。ある時には資格を取ろうと頑張ってみたり、またある時には誰かが楽しそうにしているのを見て、それをマネしてやってみたり・・・でも、どうも長続きしないし楽しくならない。そしてそのうちに気付いたんです。『私は、自分以外の誰かになろうと頑張ってないか?!』と。

 今の自分がダメだから、何も持っていなくてつまらない人間だから、自分以外の誰かにならないと幸せになれないんじゃないかと躍起になっていたのかもしれません。そもそも、私はどこまでいっても私であって、他の誰かになれるわけがないのに、不可能なことを可能にしようとものすごく頑張っていたんでしょうね。私という存在を無視して、他の誰かになろうとしても、そりゃあうまくいくわけないし、楽しくならないのも当然といえば当然でした。

 そして、自分の『好き』という感情を大事にして、それを出来るだけ周りにたくさん置けるように意識してみることにしたんですね。それにはまず、自分が何が好きなのか?分からないといけませんから、ひとつひとつ自分自身に確認することをコツコツやってみる、というところから始めてみたんです。

 義務や役割で生きてきた人にとって、『自分にとって、何が好きなんだ?』というのは、結構感じられなくなっている場合が多いんですね。私にも『好き』を取り戻すのにリハビリ期間が必要でした。

 食べ物だったら牡蠣が好き!とか、芸能人だったら山下智久くんが好き!とか、わざと口に出して言ってみたりしていたので、娘には『ママ、最近テンションおかしいけど大丈夫?』などと突っ込みを入れられたりしていましたが、私が好きなものを好きと言っている雰囲気が楽しそうに見えたのか?娘もそのうち一緒になって『私は山下くんより山﨑賢人くんが好き!』と対抗してくるようになったりして、それもまた楽しい時間となっていきました。

 『好き』に囲まれるようになってきて分かったことは、他人がどうであれ、自分自身は機嫌良くいられるようになる、ということでした。自分自身がご機嫌でいると、周りにも自然と人が集まってくるようになります。一人で好きなことをやっている時間も楽しいし、人が集まる中で好きなことを一緒にやったり会話をしたりすることも楽しい。どっちもその時の気分で選べばいいし、どっちも楽しいわけです。
 私と居て楽しいぞ、って分かると、次にお誘いも来ますし、またそこで新しい出会いがあったり、私が知らなかった世界に触れることが出来たりして、更に『好きなこと、もの、人』が増えていきます。

 そしてもうひとつのポイントは、ここでの私は、特に頑張ってもいないし、無理もしていないし、自由に振る舞うことが出来ているということ、なんですね。

 『好きなことをする』というと、以前の私は、わがまま放題、好き放題に振る舞ってしまって、嫌われてしまうんじゃないか?と思っていたのですが、実際やってみると、楽ちんでご機嫌な時間が増えていっただけでした。しかも、自分だけではなく、周りにもどんどん楽しい、幸せ、が広がっていくものなんだな、ということも実践してみて分かったことでした。

 もちろん、今でも苦手だったり、嫌だな、と思うことをしなければいけない時間もあります。そんな時は、その中でひとつでもふたつでも楽しいことを見つけてみようとしたり、好きなことをする時間を楽しみに、早く片付けるよう工夫したり、気持ちを切り替えることも効果的だなということも分かりました。

 まずは、身近で小さな『好き』という感覚を、取り戻すところから始めてみるといいかもしれません。そしてそれは、みなさんの中に必ずあります。自分が感じる『好き』に囲まれる毎日を、自分自身に与えてあげてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

櫻井 朱実

『日常でも使える具体的なアドバイス』を提供し、お客様が気付いていない才能・魅力に光を当て、 自らが輝いていけるような、パワフルな”応援力”を備えている。 圧倒的な受容する力を持ち、心理面からの分析・アプローチと、直観力を使ったバランスが良いカウンセリングスタイルが好評。