男女関係がうまくいかないというあなたのために

こんにちは 平です。

恋愛がうまくいかなかったり、失恋したりすると、私たちは「もうなにも信じられない」とか「もうなにもやる気が起きない」というところにハマッたりしますよね。

これは一つの癇癪で、“ひきこもり”という形での怒りの表現であるわけです。

その怒りの対象は、失恋相手であったり、恋愛の神様であったり、親であったり、われわれカウンセラーであったりするのですが、とどのつまり、自分というものに大きく失望しているわけです。

このように、ひどく傷ついているとき、私たちの心は「だれかを愛そう」という愛の扉を閉じています。

恋愛がうまくいかなかったり、好きな人からふられたことで、「だったら、もうだれも愛さない。愛しても意味がない」と思い、エゴがあなたの愛の扉を閉めるわけです。

しかしながら、そこにはあなた自身のコントロールが見え隠れしています。「愛してくれるなら、どれだけでも愛しましょう。欲しいものをくれるなら、とことん愛しましょう」というかんじです。

手に入れたいものがあり、ほんとうに欲しいのに手に入らないとき、私たちは嫌悪感や失敗感をもつようなのです。『傷つくならば、それは「愛」ではない』という、うちの師匠の本のタイトルのようになってしまうわけですね。

しかしながら、人間であればだれでもその状態にハマることはあるものです。だから、そうなることが悪いと言うつもりはありません。

が、どうも、人間というのはだれかを愛していないと、つまり、愛の扉を閉めてしまっていると、破壊的になったり、心が苦しくなったりするようなのです。

そして、じつはその原因は男女関係にあるとはかぎりません。

そうではなく、あなたに「なにかやるべきことがあり、それを長い間にわたってサボっている」というところにその原因がある場合がよくあります。

やるべきことをやっていないと、私たちの心は自分のことをすごく責めます。それは、夏休みの宿題をやっていないと、プールに行っても、遊園地に行っても、心から楽しめないという状況と似ています。

「やっていない」ということがいつも気になっていて、それについての罪悪感があるために、「自分はなにかとても大事なものを失くしてしまうのではないか‥‥」、つまり、「バチが当たるのではないか」と考えてしまったりするのです

すると、いきなり大事なものを失ったり、バチが当たったりするのはいやなので、うまくいかないように、必ず失敗するようにと自分の幸せをコントロールし、わざわざ不幸を作るというようなことを私たちはどうもするようなのです。

ということは、どれだけ男女関係にエネルギーを投資したとしても、大事な答えはそこにはないわけです。

ほんとうの答えは、たとえば、仕事のこと、家族との関係などの中にあるのかもしれません。そして、そこに情熱とエネルギーを投じることが、どうやら、いまのあなたに求められているということです。

うまくいかない男女関係にしがみつくのではなく、あなたが自分がサボっていると責めているそのことに向き合いうと、すべてのバランスがとれてくるようですよ。

ちなみに、逆説的なのですが、男女関係がうまくいっていないということを、「だから、仕事や家族関係がうまくいかないのもしょうがないでしょ」という言い訳にしている人もじつはとても多いようです。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。