留年目前なのに…

相談者名
美香
美香と申します。
私はこの春から大学二年生になりました。
一年生の時に完璧主義が災いして課題を完璧にやるのが億劫になり、学校=義務感、圧迫感、めんどくさい、嫌な場所になり、単位をたくさん落としてしまいました。
小学校5,6年生の時にデリケートすぎて不登校になり、中学も高校も、出席日数が危ない状態で、友人や先生などの周りのサポートのお陰で何とか卒業できました。
高校は、友達も先生も大好きで、すごく楽しいはずなのに、なぜか朝起きるのが億劫で休んでいました。
大学でも、入る前から同じような事態になることは予想していました。(無名の偏差値の低い大学で、劣等感を抱えていたのもあります。)そしてその通りになりました。学ぶことは好きだし、心許せる友達もいるのに…。
大学以外でも、バイトの悩みや失恋もあり、去年はとても苦しかったです。
しかしその間にこのサイトにたどり着き心理学を勉強して、自分らしさを取り戻すことができ、色々なことを楽しめるようになってきました。
去年の私には無理だったけれど、今の私なら大学も、人生も楽しめる気がしています。
しかしまだ授業は始まったばかり。いざ課題やレポートが出た時に、自分がちゃんとやるのか自信がありません。また、去年を繰り返したらどうしようと不安です。
もう1単位でも落としたら留年という状況です。留年をするくらいならやめたいです。でももし辞めても、その先他にやりたいこともありません。
留年も退学もせず現役で卒業する以外に、道はないように思えます。
これは、追い詰められてるのでしょうか。
カウンセラー
三枝みき
こんにちは、美香さん、初めまして。
今回、担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

美香さんは今年、大学の二年生になられたところなのですね。
この回答がUPされるのは5月の1日ですから、ちょうど新学期が始まって2~3週間といったところでしょうか。
ご相談にあるような状況で学校に通うのは、もしかしたらすごく不安だったり、辛かったりしているのではないかと思います。
そんな美香さんが少しでも楽になって、楽しい学生生活を送れるますよう、どうぞ私に手助けさせてくださいね。

まず最初に、私が美香さんのご相談内容を読ませていただいて、気になったのは美香さんの「不安」の強さです。
いろんなところに現れていますが、特に下記のところですね。

>しかしまだ授業は始まったばかり。いざ課題やレポートが出た時に、自分がちゃんとやるのか自信がありません。また、去年を繰り返したらどうしようと不安です。

「去年」というのは「一年生の時に完璧主義が災いして課題を完璧にやるのが億劫になり、学校=義務感、圧迫感、めんどくさい、嫌な場所になり、単位をたくさん落とし」てしまったことですね。
でも私は、美香さんの問題の根っこは、本当はこの「去年の状況」にあるのではないように思います。
もっと以前、子供のころからではないかなと思うのですが、どうでしょうか。

例えばそのあとに、こう書かれていますよね。

>小学校5,6年生の時にデリケートすぎて不登校になり、中学も高校も、出席日数が危ない状態で、友人や先生などの周りのサポートのお陰で何とか卒業できました。

小学校5,6年生のころに美香さんは、どうして「デリケートすぎ」たのでしょうか。
理由になりそうなことが書かれていないのでわからないのですが、もしかしたら美香さんはなにかずっと、「苦しさ」や「生きづらさ」のようなものを抱えてはいませんでしたか?
あったとしたら、それはいつごろから感じておられらたのでしょうか?
よかったらちょっと時間をとって、考えてみて欲しいなと思います。

>高校は、友達も先生も大好きで、すごく楽しいはずなのに、なぜか朝起きるのが億劫で休んでいました。

そうですよね、大好きな友達や先生のいる高校生活、もしそれが心から「すごく楽しい」と感じられているなら、朝起きるのが億劫で休むということは多分ないでしょうね。
小さな子供は遊ぶのが大好きで、夢中になって時間を忘れて遊びまくります。
大人だって好きなことをしている間は、疲れを感じないものです。

だとしたら、美香さんは「友達も先生も大好きだから、高校生活はすごく楽しいはずだ」と思い込んでいたか、思い込もうとしていたかのどちらかではないでしょうか?
本当は当時から、とても疲れていらっしゃったのではないかしら?
楽しいはずの学校でさえ、行く気力が湧かないくらいに。

それに、ご相談の文章を読んでいても思いますが、美香さんはとても真面目で勉強熱心な方です。
ご自身でも「学ぶことは好き」と書いても下さっていますよね。
ですから「出席日数が危なくなってしまう、卒業できなくなってしまう」ような事態に陥ることは、本来の状態ならありえないのではないでしょうか。

私はもしかしたら、美香さんのその「苦しさ」や「生き辛さ」「疲労感」などは、幼少期の家庭やご家族に原因があるのではないかなと、感じています。
もし、私の思い違いだったらごめんなさいね。
何故って、美香さんは去年はバイトの悩み、失恋などいろいろあって大変だったとは仰っていますが、学校生活や友人関係に関してはご自身では恵まれていると感じていらっしゃるように私には思えましたから。
ですから、一言も触れられていないご家族やご家庭のことが、私はとても気になるんですね。

子どもにとって親や家庭は世界のすべてです。
安心して守ってもらえる親やそれに代わる人たち、家庭環境、そんなものがあってこそ、そこを安全基地として子供は成長していき、冒険できるようになっていきます。
でも何らかの理由でそれらを持てなかったりすると、心は「安心」や「安全」を欠いてしま
い、「不安」を抱えるようになります。

また、感受性が強く共感能力の強いお子さんの場合、親など保育者自身が大きな不安を抱えていると、その不安を吸い取るような感じで大きくなり、長じて不安の強い大人になる、というケースもあり得ます。
これは、心配性だったり過干渉だったりする親御さんを持たれるお子さんに多いケースかもしれません。
私は美香さんの「不安」の強さに、もしかしたらこういう背景があるのではないかなと感じたんですね。

もしもお心当たりがおありでしたら、面談で行うイメージワークなどでその不安を扱ってあげることで、辛さが軽減できると思います。
そうすると少しずつ、現実でも楽になっていけると思いますよ。

そしてご自分でも触れておられる「完璧主義」について。
課題については「完璧にやらなければいけない」と思われるのであれば、その課題を出してくる学校は嫌な場所になってしまうでしょうね。
ですが「完璧主義」になってしまうには、それなりの理由も経緯もあるはずです。
多くは子ども時代、「完璧でなければ愛されない」という間違った思い込みができてしまったことによるものですが、それはいろんな方法で緩めることもできます。

いちばん簡単にできるのはアファメーションという、お呪いみたいなものです。
「私は完璧でなくても愛される」「私は完璧でなくてもいい」など、短い言葉を作って、朝起き上がる前や、夜眠る前の布団の中で10回くらいずつ口に出して言ってみる。
コツは「完璧にやらなくてもいい」と思いながら続けること(笑)。
忘れちゃったらまた次回、くらいの気持ちで、できたら1か月半くらいは続けてみてくださいね。
そのくらいやると、潜在意識にその新しい思い込みが浸み込み始めますから。

大丈夫、完璧に課題ができなくても、大学に行っても行かなくても、それで美香さんの素晴らしさが減るわけではありません。
美香さんが心を許せているお友達は、今のままの美香さんが好きだから、美香さんのそばにいてくれているんです。
美香さんがそのお友達を今のままで好きなように。
ですから、完璧でない、今のままの美香さんご自身を好きになってみようと思ってみてくださいね。

以上、少しでもお役に立てそうなことを書かせていただきましたが、参考にしていただけたら嬉しいです。
もしもうまくできなかったり、よくわからないことがありましたら、改めて初回無料の電話カウンセリングででもご相談くださいね。
特に、今の美香さんには電話カウンセリングで思いのたけを吐き出していただくこともお勧めです。

本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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